【正史】SFホラー映画「エイリアン」シリーズを時系列順に並び替え

今回はエイリアンシリーズの時系列を整理してみたいと思います。

別のタイムラインと考えられる『エイリアンVSプレデター』の設定は除いて、純粋にエイリアンシリーズの映画作品だけに焦点を当てています。

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エイリアンシリーズについて

数多くの続編やスピンオフが作られる人気SFホラー映画となった「エイリアン」シリーズ。

その一作目の「エイリアン」ですが、もともとはダン・オバノンが書いた『メモリー』という脚本がきっかけになっていました。それは『未知の惑星に降り立った乗組員が謎の生き物に寄生され、やがて体内から怪物が誕生する』という内容でした。

後に生命体が強酸性の血液を持つなどの設定を加味し、『スタービースト』というタイトルの脚本に進化しました。商業的なタイトルを求められたオバノンは『エイリアン』というタイトルを捻りだしましたが、なかなか映画化の許可は降りませんでした。

そんな状況が変わったのは1977年に『スターウォーズ』が公開されたこと。

スターウォーズのヒットによってSF映画ブームが訪れたため、20世紀フォックスに唯一あったSF映画の脚本『エイリアン』が映画化されることになりました。

プロメテウス(2012年公開)

プロメテウスは2013年公開のリドリー・スコット監督作品です。

リドリー・スコットが『エイリアン』シリーズに帰ってきたと製作発表当時、非常に話題になった映画でもあります。

当初はエイリアン・フランチャイズの最も正統な作品として企画されながらも、途中でエンジニアと人工知能の物語に大きく舵を切った本作。

人工知能が決して夢の技術ではなくなり、現実的な問題として捉えられるようになった昨今の現実社会の影響を感じさせますね。

『エイリアン』シリーズの時系列上は最も古い作品です。

この作品での出来事

紀元前32億年
スペース・ジョッキーのエンジニアが地球に降り立ち、生命の素となる液体をまく

2089年
エリザベス・ショウ博士がスコットランドの古代遺跡で星図を発見したことから、博士らを乗せたプロメテウス号が惑星LV-223に向けて出発する

2093年
プロメテウス号が惑星LV-223に到着する

この作品に登場するエイリアンたち

エンジニア

太古の地球に生命をもらたした、神のような存在。
しかし、人間が科学技術を身につけ、自らの惑星に降り立った時には一転して人間を殺そうとします。

参考:【考察】「プロメテウス」の解釈ーなぜエンジニアは人を作り殺したのか

エイリアン:コヴェナント(2017年公開)

「エイリアン:コヴェナント」は2017年に公開された「エイリアン」シリーズ第5作目の作品です。(「エイリアンVSプレデター」シリーズ除く)

『エイリアン』シリーズの時系列上は2番目。

監督は『プロメテウス』に引き続きリドリー・スコットが務めています。

「エイリアン:コヴェナント」の感想・レビューはこちら

この作品での出来事

2102年
コヴェナント号が植民地となる惑星を探索中、エイリアンに襲われる

この作品に登場するエイリアンたち

ネオモーフ

初期型エイリアンみたいな感じです。
プロメテウスのラストの出てきたやつと、完成版のエイリアンである、ゼノモーフの中間みたいなエイリアン。
ゼノモーフと残酷さはそんなに変わりませんが、ネオモーフの方が赤ちゃんぽくてかわいらしさがあります。(デイヴィッドに従順なとこ含めて)

ゼノモーフ

おなじみのエイリアンといえばこれ。
今作ではフルCGなのもあってか、動きがエイリアン3のバンビ・エイリアンに似ています。
宿主の生態を受け継ぐんなら基本2足歩行になるのではないのか・・・?




エイリアン(1979年公開)

SFホラーというジャンルの金字塔的な作品です。

『エイリアン』シリーズの時系列上は3番目。

キャッチコピーは「宇宙では、あなたの悲鳴は誰にも聞こえない。」

ダン・オバノンの脚本をリドリー・スコットが映画化。リドリー・スコットと主演のシガニー・ウィーバーの出世作と言われています。

この作品での出来事

2122年
宇宙貨物船ノストロモ号が惑星LV-426に到着。そこで乗組員のケインがフェイスハガーに襲われる。宇宙船に戻ったクルーらだったが、ケインの体内から出てきたエイリアンが乗組員を殺害、リプリーが唯一の生存者となる。

この作品に登場するエイリアンたち


ビッグチャップ

エイリアンのオリジナルデザインはH.R.ギーガーが担当しました。
ギーガーの画集『ネクロノミコンIV』がエイリアンのデザインの元になっています。
強酸性の血液、俊敏性など、たった一匹でノストロモ号のクルーを壊滅させました。

エイリアン2(1986年公開)

一作目のSFホラーから一転してアクション映画の趣向が強くなった「エイリアン2」。

『エイリアン』シリーズの時系列上は4番目です。

監督はジェームズ・キャメロン

キャッチコピーも『今度は戦争だ』となり、人間側の反撃の要素が強くなります。
よく、続編は失敗すると言われるのですが、この作品に関しては最高の続編のひとつだと思ってます。

エイリアンを単体として描いた一作目のエイリアンに比べ、今作ではエイリアンは蜂や蟻のように女王をトップとする生態系の生き物であることが提示され、エイリアンクイーン→卵→フェイスハガー→エイリアンという生殖の流れも分かりやすくなりました。

「エイリアン2」の感想・レビューはこちら

この作品での出来事

2159年
ウェイランド・ユタニ社が惑星LV-426に開拓者を派遣し入植を開始する

2179年
ハイパースリープ状態で宇宙を彷徨っていたリプリーが発見される。惑星LV-426が通信不能になる。原因を調査のするためウェイランド・ユタニ社がリプリーと植民地海兵隊を惑星LV-426に派遣するも、リプリーと入植者の唯一の生存者の少女ニュート、海兵隊のヒックス、アンドロイドのビショップを残して開拓者と海兵隊が全滅する。

この作品に登場するエイリアンたち

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