この記事のコンテンツの目次を見る
BROTHER
クリント・オーストウッドが舌を巻いた
『BROTHER』は2000年に公開された北野武監督の映画。
たまたま本作を鑑賞したクリント・オーストウッドは『BROTHER』のあまりの迫力に舌を巻いたそうです。
ゴジラ
スピルバーグを驚愕させた
『ゴジラ』は1954年に公開された特撮映画。『ゴジラ』シリーズの始まりの作品でもあります。世界に影響を与えた特撮映画の金字塔にして、エンターテインメントと社会的なメッセージを高いレベルで両立させた名作です。
幼いころに本作を鑑賞したスティーブン・スピルバーグは、「どうやったら怪獣をこんなに滑らかに動かせるのか」と驚愕したそう。スピルバーグのゴジラへの思い入れは相当なもので、オリジナルへの経緯からハリウッドでの映画化の監督の話を断り、のちにオファーがいったローランド・エメリッヒにも「オリジナルを汚すだけだからやめておけ」と忠告しています。
GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊
「マトリックス」に影響を与える
『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』は士郎正宗のコミックを押井守が映像化した1995年のアニメ映画。アメリカではビルボード誌のビデオ週間売上げ1位となるなどの人気を博しています。
1999年に公開された『マトリックス』は『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』から多くの影響を受けているといわれています。
一例としては
・後頭部に差すプラグ
・オープニングのグリーンの文字が流れるビジュアル
・機関銃から雨のように無数に散らばる弾丸
など。
ウォシャウスキー兄弟は押井守監督と面会したときに、自分達のアイデアが「攻殻機動隊」より先だったと主張しています。押井監督いわく、アメリカはアイデアの盗用について訴訟リスクが厳しいらしく、それに備える目的があったのだろうとのこと。
山椒大夫
世界のゴダールがカットを真似した
『山椒大夫』は1955年に公開された溝口健二監督の作品。
ヌーヴェルバーグの代表的な人物として知られるジャン=リュック・ゴダールは溝口健二の大ファンでもあり、尊敬する映画監督を三人尋ねられた際に「ミゾグチ、ミゾグチ、ミゾグチ」と答えています。
ゴダールの『気狂いピエロ』では『山椒大夫』のカットが引用されています。
隠し砦の三悪人
スターウォーズの元になった
『隠し砦の三悪人』は1955年に公開された黒澤明監督の日本映画です。
世界に与えた影響としてはもはや語りつくせないほどの黒澤明ですが、今作は『スター・ウォーズ』に多大な影響を与えた作品でもあります。
C-3PO、R2-D2の2体は本作に登場する戦国時代の2人の百姓、太平と又七をもとにして作られており、ほかに冒頭。ラストシーンも本作との類似が見られます。
なお、『隠し砦の三悪人』で主役を演じた三船敏郎には、『スター・ウォーズ』の出演依頼もあったのだとか。