早速ですが、あなたはホラー映画好きですか?
僕は正直苦手。。でも嫌いじゃないというのも正直な思いなんですね。
そういう場合、映像は怖いので、まずネタバレサイトなどであらすじを確認するというヘタレ作戦に出ております!笑
この、怖いけど、観てみたいという一見矛盾するようなこの気持ち。
どうしてこんなことが起きるのでしょうか?
※専門じゃないので厳しいツッコミはご容赦ください。
メカニズム01.恐怖の疑似体験が快感を生む
もともと太古の昔から、恐怖は危険を回避するためのシグナルでした。
それは進化の過程で人間に備わった機能でもあります。
その一方で、危険な状態に身を置くと、アドレナリンとともにドーパミンというホルモンも分泌されるようになります。
このドーパミンは脳内麻薬とも呼ばれ、その作用の一つに快感や多幸感を得るというものがあります。
では、なぜ危険な状態に身を置くとドーパミンが分泌されるのでしょうか?
それは痛みをまぎらわすため。
痛みを麻痺させ、その間に逃げるだとか、そういう体の防御本能の一つなんですね。
恐怖や痛みを感じることで、同時に快楽成分も脳から分泌されるということをご理解いただけたでしょうか。
コーヒーやビールも苦い味ではあるものの、繰り返すことによってそれらが好きになりますよね。通常、苦みには不快感を感じますが、それは自然界の苦いものは「毒のあるもの」が多かったため、それを避けるために生まれたメカニズムでした。
もちろん、コーヒーやビールは毒物ではありませんので安心だし、ビールにはアルコール、コーヒーにはカフェインがあるので、繰り返し飲むことによってそれらを日常的に嗜好するようになります。
ホラー映画も同じですね。
ホラー映画ってもちろん映画の話なので、映画館のスクリーンもしくはTVやモニターの中での架空の出来事なんですよね。だから安心して恐怖を繰り返すことができるんです。あくまで身に迫った危険としての恐怖ではなく、「恐怖の疑似体験」とも言えます。
しかし、脳内麻薬とも呼ばれるドーパミンは分泌されるので、いつしか「怖いけれど、観てみたい!」という欲求が生まれるのだと思います。
メカニズム02.現実からかけ離れたものを経験したい
人間には「現実からかけ離れたものを経験したい」という本能的欲求があるそうなのです。
例えば映画『ルーム・ロンダリング』で殺されたOLの悠希は休日にはストレス発散のためにコスプレイベントをしていました。
確かに退屈な日常を抜け出し、刺激を味わいたいという思いは特段珍しくもありませんし、誰も少なからず抱いているのではないでしょうか。それを手軽に解消できる方法の一つがホラー映画というわけです。
まぁ確かにドキドキしますし、日常生活でホラーなことが起きてしまったらもはや快楽どころではないですからね。