スパイアクション映画の代表作ともよべる『007』。
今回はそんな「007」ジェームズ・ボンドを演じた俳優を総まとめ!
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初代ジェームズ・ボンド
ショーン・コネリー
初代ジェームズ・ボンドを演じたのはショーン・コネリー。ショーン・コネリーは1930年生まれイギリス・スコットランド出身の俳優です。
18歳の時に海軍に入隊するも、病気のために除隊。トラック運転手、労働者、美術モデルなどいくつかの職を転々としたのちに友人の勧めで演技の道に進み始めます。
1957年に『No Road Back』で映画デビュー。1962年の『007 ドクター・ノオ』でジェームズ・ボンドを演じ、ショーン・コネリーの代表作となります。
1987年の『アンタッチャブル』でアカデミー賞助演男優賞を受賞、99年には英国王室からナイトの称号を与えられるなど、名優として幅広く活躍しますが、06年に俳優を引退。
2020年10月にバハマの自宅で死去。
1961年、ショーン・コネリーはジェームズ・ボンド役として5本のボンド映画に出演する契約を交わし、初代ジェームズ・ボンドとしてブレイクを果たしました。ショーン・コネリーは自身がスコットランド出身であることに強い誇りを抱いており、ジェームズ・ボンド役を引き受けるときの条件として「スコットランド訛りを矯正しないこと」が提示されたほど。(これを受けて原作者のイアン・フレミングはジェームズ・ボンドの出身をスコットランドにするなどの設定の変更を行っています。)
1967年に公開された『007は二度死ぬ』で一度ボンド役から降板。ショーン・コネリーはその理由を「ボンド役を降りた理由の一端はプレッシャーにあります。また、私には完全にジェームズ・ボンドのイメージが付いてしまい、それに飽き飽きしてつまらなくなってしまったんです」と語っています。しかし、1971年の『007 ダイヤモンドは永遠に』で一度限りジェームズ・ボンドに復帰。
その後ワーナーが制作したボンド映画『ネバーセイ・ネバーアゲイン』でもジェームズ・ボンドを演じています。
ショーン・コネリーが演じた007
ショーン・コネリーは以下の作品でジェームズ・ボンドを演じています。
第1作 007 ドクター・ノオ
『007 ドクター・ノオ』は1963年に公開された「007」シリーズ第1作目の作品です。
監督はテレンス・ヤング。
今作がショーン・コネリーがジェームズ・ボンドを演じた初めての作品となります。
今作でジェームズ・ボンドは自分の意志で殺人を犯すことを認められた、“00”ナンバーを持つ英国情報部員、ジェームズ・ボンドの活躍を描いた、記念すべきシリーズ第1作。アメリカの宇宙開発の妨害を図る謎の中国人、ドクター・ノオとの闘いを描く。ジャマイカの英情報局長が何者かに殺害された。本部は事件究明にボンドを派遣する。やがてその死は、驚くべき陰謀を明らかにする……。
第2作 007 ロシアより愛をこめて
『007 ロシアより愛をこめて』は1963年に公開された「007」シリーズ第2作目の作品です。
こちらも監督はテレンス・ヤング。
原作はイアン・フレミングの長編小説第5作目の『007 ロシアから愛をこめて』。
今作でジェームズ・ボンドは英国情報部に亡命を希望したソ連情報部のタチアナという女性の連衡を担当することに。彼女は暗号解読機も持っていたが、これはボンドへの復讐を狙うスペクターのNo.3であるソビエト情報局のクレッブ大佐の罠でした。
ジェームズ・ボンドは罠の匂いを感じつつも、トルコのイスタンブールに赴きます。
第3作 007 ゴールドフィンガー
『007 ゴールドフィンガー』は1965年に公開された「007」シリーズ第3作目の作品です。
監督はガイ・ハミルトン。
原作はイアン・フレミングの長編小説第7作目の同名小説です。
本作で「007」シリーズの方向性が決定づけられたともされており、「ジェームズ・ボンドのテーマ」やボンドの発砲から始まるオープニングなど現在の『007』シリーズの基本形が確立された作品とも言えます。
第4作 007 サンダーボール作戦
『007 サンダーボール作戦』は1965年に公開された「007」シリーズ第4作目の作品です。
監督はテレンス・ヤング。
原作はイアン・フレミング、ケヴィン・マクローリー、ジャック・ウィッティンガムの長編小説であり『007』シリーズ第8作となる同名小説から。
今作でジェームズ・ボンドは犯罪組織のスペクターが奪った核の所在を調査する「サンダーボール作戦」という任務を負って、バハマのナッソーへ飛びます。
第5作 007は二度死ぬ
『007は二度死ぬ』は1967年に公開された「007」シリーズ第5作目の作品です。
今作の監督は ルイス・ギルバート。
原作はイアン・フレミングの長編小説『007』シリーズ第11作の同名小説ではあるものの、原作と映画版ではストーリーがまるっきり異なっています。
今作は日本を舞台にした作品ということもあり、日本でのジェームズ・ボンド人気はさらに高まっていきます。
今作でジェームズ・ボンドは
第5作 007 ダイヤモンドは永遠に
『007 ダイヤモンドは永遠に』は年に公開された「007」シリーズ第5作目の作品です。
監督はガイ・ハミルトン。
一度はジェームズ・ボンド役を降りたショーン・コネリーでしたが、今作でジェームズ・ボンドに唯一復帰しています。
今作でジェームズ・ボンドはMの命令によって大量のダイヤが密輸されるという事件を調査します。ダイヤの行方を追うボンドは、集められたダイヤを使って、ある計画が企てられていることと、事件の黒幕を知ることになります。
2代目ジェームズ・ボンド
ジョージ・レーゼンビー
2代目ジェームズ・ボンドを演じたのはジョージ・レーゼンビー。ジョージ・レーゼンビーは1939年生まれオーストラリア出身の俳優です。
ショーン・コネリーが『007は二度死ぬ』のロケ中に007シリーズから主演降板を表明し、また、後に3代目ジェームズ・ボンドとなるロジャー・ムーアの出演契約の断念を受け、2代目ボンドとして起用されたのがジョージ・レーゼンビーでした。
モデル出身で、それまで演技の経験はなかったジョージ・レーゼンビーでしたが、スクリーンテストでアクション能力の高さを買われジェームズ・ボンド役を射止めたのです。
しかし、『女王陛下の007』撮影途中で次回作以降の降板を申し出たことで彼がジェームズ・ボンドを務めたのは今作のみとなりました。
一方でその後も多くの作品でジェームズ・ボンドのパロディと思しき役柄を演じています。
例として1983年の映画『0011ナポレオン・ソロ2』では、JBの役名でタキシードを着用しアストンマーティン・DB5に乗るイギリスのスパイを演じています。
ショーン・コネリー版の『007』ほどの人気は得られなかった『女王陛下の007』ですが、近年ではジョージ・レーゼンビーのボンドも再評価の動きを見せています。
ジョージ・レーゼンビーが演じた007
ジョージ・レーゼンビーは以下の作品でジェームズ・ボンドを演じています。