『ビッグ・フィッシュ』はティム・バートン監督作で初めての現代を舞台にした作品です。当時父親を亡くしたティム・バートンの思い入れが強く作品に反映されています。
ユアン・マクレガー、ヘレナ・ボナム=カーターが出てます。
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「ビッグ・フィッシュ」のスタッフ・キャスト
監督
ティム・バートン
脚本
ジョン・オーガスト
原作
ダニエル・ウォレス
『ビッグフィッシュ – 父と息子のものがたり』
出演者
ユアン・マクレガー
アルバート・フィニー
ビリー・クラダップ
ヘレナ・ボナム=カーター
「ビッグ・フィッシュ」のあらすじ
身重の妻を抱えたウィルは余命幾ばくもない父親のお見舞いに行くことに。
ウィルが幼い頃から巧みな話術で人を楽しませてきた父、エドワード。
しかし、大人になるにつれて、エドワードの話を疑うようになってしまう。
そしてウィルの結婚式でも同じ『ホラ話』をしようとする父に対して不満が爆発。
それから親子は疎遠になってしまいます。
そんな関係の中で、ウィルはエドワードのことを確かめようとします。
エドワードの話に出てきた女性のもとへ真相を確かめにいくウィル。
そこで確かに盛った部分もあったが、父の話には真実も多く含まれていることを知ります。
なにより、エドワードがどれだけ人を愛し、愛されてきたのか。それまでウィルが知らなかった、父の人生の歩みと向き合うことになるのです。
感想・レビュー
たしか当時ネットで「感動する映画」とかで検索したらこの作品がチラホラ出てきてたんです。それで初めて観たんですけど、いい映画でしたね。
ティム・バートン初の現代劇です。
父と息子の絆を取り戻すストーリー。
エドワードが亡くなった後にホラ話と思っていた父の話の登場人物が続々と葬儀に参列しに集まる。
このシーンだけで感動しますね。
るろうに剣心(原作)で神谷薫が亡くなった時に、
『人の価値はその人が亡くなったとき、どれだけの人が涙を流してくれるか』といった台詞がありましたが、ビッグ・フィッシュでもそのことを思い出しました。
母と娘が仲良くなるのとは対照的に、父親と息子が反目しがちになるのは、やはり息子にとって父親はある意味で乗り越えなければならない『壁』でもあるのでしょう。
その意味では親子でもあり、ライバルでもあるんですよね。
おそらくウィルにとってもエドワードはそういう風に感じられていたのではないでしょうか?
エドワードの歩みを知ることで初めて父親としてではなく、一人の人間としてエドワードを認め、許せるようになる。
ウィルもその過程を通して成長していると思うんです。
父と息子のあたたかいストーリーの『ビッグ・フィッシュ』、おすすめです。
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