ほい。今回はトランセンデンス。ジョニー・デップが、今度はAIになっちゃいます。
うーん。視覚効果は文句なく素晴らしい、目を見張るものがあるんですが、肝心のストーリーがね。。。
というわけでレビューしていきますよー!
ちなみにクリストファー・ノーランの撮影監督を務めてきたウォーリー・フィスターの長編デビュー作品です。
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「トランセンデンス」のスタッフ・キャスト
監督
ウォーリー・フィスター
脚本
ジャック・パグレン
製作
ケイト・コーエン
ブロデリック・ジョンソン
アンドリュー・A・コソーヴ
アニー・マーター
マリサ・ポルヴィーノ
デイヴィッド・ヴァルデス
製作総指揮
ダン・ミンツ
クリストファー・ノーラン
エマ・トーマス
出演者
ジョニー・デップ
レベッカ・ホール
ポール・ベタニー
ケイト・マーラ
キリアン・マーフィー
コール・ハウザー
モーガン・フリーマン
「トランセンデンス」のあらすじ
人工知能を研究しているキャスター夫妻。人工知能が人間の能力を超える技術的特異点への到達(彼らはこれを超越=トランセンデンスと呼んでいる)を目標に研究を続けていた。
しかしそんな中、夫のウィルが反テクノロジー組織(RIFT)に狙撃されてしまう。一命をとりとめたに思われたが、銃弾にはポロニウムが含有されており、その毒によりウィルの死期が近いのは明白であった。
そこで妻のエヴリンは研究していた人工知能の「PINN」にウィルの意識をアップロードしようと試みるが—。
感想・レビュー
発想も面白いし、映像もすごい・・・だけど
これ、発想も面白いし、映像もすごいのだから、もう少しストーリーを練ってくれていたら傑作になったのではないでしょうか?
タイトルの「トランセンデンス」とは「超越」を意味し、人工知能が人間を上回る技術的特異点を表しています。
人工知能の研究を進めるウィル・キャスター博士を反テクノロジーを主張する過激派テロ組織RIFT(リフト)がテロ行為で殺害してしまうわけですが、その際ウィルは人工知能に自分をアップロード。
やがて暴走を始めたウィルを止めるために、ウィルの同僚のマックスは過激派テロ組織RIFT(リフト)と手を組む・・・ってありえないでしょ(笑)
だっていくらなんでも同僚のパートナーの命を奪ったテロリストと手を組めますか?という話。
たしかにウィルが圧倒的な情報と技術でもって世界を変えようとしたのは事実。しかし、それはウィルの生前の意思とは少し変わっていて、妻のエヴリンの思いが人工知能と化したウィルに影響を与えていたのです。
反テクノロジー団体のテロリストがウィルを撃たなかったらそもそも世界は平和だったのではないか?と思います。
ウィルより危険な「もの」
もちろん人工知能の在り方については賛否あるでしょうが、テロという暴力で無理矢理解決しようとする価値観こそがAI化したウィルより何より危険なものです。
そこを是正せずにウィルを倒したぞ、やったー!ってなっても何となく消化不良です。
今作は公開当時、劇場で観ましたが、確かに映像は圧巻で美しいんですよ。
ただこれまで話したようにどこか物足りないストーリーです。
世間一般のレビューも総じて高くはない作品になってしまいましたね。
上記のような矛盾があったのに加え、結局テクノロジー全否定みたいな流れになってしまっていて、結果世間の共感を得づらかったのかなぁとも思います。
夫婦愛を描こうとしたところや視覚効果はホントに素晴らしいんですが。。