【レビュー】クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険

「クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険」はクレヨンしんちゃんの劇場版第4作目の作品。数あるクレヨンしんちゃんシリーズの中でも屈指の爆笑映画に仕上がっていると思います。

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「クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険」のスタッフ・キャスト

監督
本郷みつる

脚本
原恵一
本郷みつる

原作
臼井儀人

出演者
矢島晶子
ならはしみき
藤原啓治
渕崎ゆり子
大塚芳忠
田中秀幸
雛形あきこ

「クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険」のあらすじ

しんのすけたちは幼稚園の春の遠足で、新しくできたテーマパーク“群馬ヘンダーランド”へ出掛けた。ふとした拍子にみんなとはぐれたしんのすけは、サーカス小屋のテントに迷い込み、そこで檻に入れられた可愛い女の子を見つける。彼女はメモリ・ミモリという異次元王国ヘンダーランドの王女で、オカマ魔女のマカオとジョマによって閉じ込められてしまったのだった。王女を助けようとしたしんのすけだったが、オカマ魔女の手下クレイ・G・マッドとチョキリーヌ・ベスタの妨害にあい、人形のトッペマ・マペットの助けを借りてその場から逃げ帰るのが精一杯だった。トッペマは魔女の魔法のトランプをしんのすけに託し、ヘンダーランドを救ってほしいと助けを求める。しんのすけは恐怖に尻込みしていたが、トランプを取り返すために現れた雪だるまのス・ノーマン・パーにひろしとみさえを連れ去られてしまい、「オラ、父ちゃん母ちゃんをお助けに行くゾ!」と奮い立ち、トランプを片手にヘンダーランドへ向かった。

出典:https://eiga.com/movie/40869/
映画 クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険 : 作品情報 – 映画.com

感想・レビュー

クレヨンしんちゃんの映画シリーズの作目。原作者の臼井義人先生が直接的に映画に関わった最後の作品でもあります。

公開は1996年。当時グラビアアイドルだった雛形あきこがゲスト出演しています。

僕もクレヨンしんちゃんの劇場版は全て観ているとまでは言いませんが、それでもかなりの数を見ています。その中でも今作のギャグ映画としての完成度は今でも全く色褪せていません。

実はクレヨンしんちゃんの原作はギャグマンがではあるものの、一般的なギャグ漫画より圧倒的にキャグの密度が濃いんですね。

その原作よりもさらに密度が濃いのが、ヘンダーランドのクライマックスシーンでもある、おいかけっこの場面。

マカオとジョマを相手にしたババ抜き勝負で見事(?)ジョーカーを手にしたしんのすけ。勝負には負けているものの、ジョーカーの精から時計台のステンドグラスにジョーカーのトランプをかざせば、マカオとジョマは消滅することを教えてもらいます。

それに気づいたしんのすけは1人時計台を目指しますが、マカオとジョマが消滅することを知ったひろしとみさえもしんのすけに協力。もちろんそれを阻止しようとマカオとジョマも全力で野原一家を追いかけます。

この追いかけっこのシーン、時間にして僅か2分程度のものですが、しかしこれほど濃密な2分は他に例を見ません。

ジョーカーのトランプを取り戻そうとするマカオとジョマに対して、ひろしが『こんな紙切れ、ほしけりゃくれてやる!』と投げ捨てたものの、マカオが必死に拾うとそこには『双葉商事 営業二課 係長 野原ひろし』の文字が。騙されて名刺を渡されたマカオ。

これは一例ですが、ギャグのオンパレードで、この2分間は本当にコメディ映画史に残してもいいのではないかと思うほど。

初めて観たときにお茶を吹き出してしまってマトモに飲めなかったことを思い出します。

クレヨンしんちゃんの名作といえば、「モーレツ!オトナ帝国の逆襲」や、「ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん」に代表されるような感動作が取り上げられることが多いのですが、ギャグの名作としてはこの映画は間違いなく最高峰のひとつだと思います。



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