【ネタバレレビュー】ラ・ラ・ランド

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「ラ・ラ・ランド」の予告編

「ラ・ラ・ランド」のスタッフ・キャスト

監督
デミアン・チャゼル

脚本
デミアン・チャゼル

製作
フレッド・バーガー
ジョーダン・ホロウィッツ
ゲイリー・ギルバート
マーク・プラット

出演者
ライアン・ゴズリング
エマ・ストーン
ジョン・レジェンド
ローズマリー・デウィット
J・K・シモンズ

「ラ・ラ・ランド」のあらすじ

夢を叶えたい人々が集まる街、ロサンゼルス。映画スタジオのカフェで働くミアは女優を目指していたが、何度オーディションを受けても落ちてばかり。ある日、ミアは場末の店で、あるピアニストの演奏に魅せられる。彼の名はセブ(セバスチャン)、いつか自分の店を持ち、大好きなジャズを思う存分演奏したいと願っていた。やがて二人は恋におち、互いの夢を応援し合う。しかし、セブが店の資金作りのために入ったバンドが成功したことから、二人の心はすれ違いはじめる……。

出典:http://gaga.ne.jp/lalaland/about.html
映画『ラ・ラ・ランド』公式サイト


感想・レビュー

冒頭のダンスシーンから映画の世界に没頭させてくれる作品ですね。

一瞬で映画の世界に引き込まれるダンスと歌と。そしてフラッシュ・モブのような演出!心が思わずワクワクして浮き立ってしまいます。

主演はエマ・ストーンと、ライアン・ゴズリング。
このふたりは『ラブ・アゲイン』『L.A.ギャングストーリー』に続く、三度目の共演作。ライアン・ゴズリングはエマ・ストーンがこの作品に参加することを知って出演を決めたという逸話もあります。

圧巻のミュージカルシーン!

見所はなんといってもミュージカルシーン。楽曲の良さはもちろんのこと、凝った演出や、長回しで撮影されたシーンの凄さは是非観てみて欲しいですね。

特に前述のオープニングシーンはその極致ともいえる驚きのカメラワークと演出が思う存分堪能できます。

オープニングの曲「Another Day of Sun」はどんな夢や想いを抱いてミアとセブのそれぞれがロサンゼルスへ向かっているのかが歌われ、まさに二人を代弁するかのような歌詞になっています。

(ちなみにトリビアですが、今作のタイトル『ラ・ラ・ランド』の意味は現実から遊離した精神状態とロサンゼルスのことを示すダブルミーニングになっています。)



良質なストーリーの映画

ストーリーは定番で王道に近いと感じました。

最悪な出会いから突然の再会、やかて愛し合って、そしてまた別々の道を歩いていくー。

『ラ・ラ・ランド』は最高の幸せの状態ではなく、ミアとセブのお互いの人生のなかに幾ばくかの幸せとそして苦味を残して終わるんですね。

そのさじ加減がまさに絶妙。一歩間違えればその辺の量産型ラブコメ映画に堕してしまいそうなところを、ほろ苦い味付けで一気に大人の恋愛映画の傑作にまで昇華させるのです。

まるで昔の古い、けれども良質な作品を現代に再構築したように感じますね。

トヨタのプリウスなどが登場するところから見て、この作品は現在の世界が舞台なのだと思いますが、ファッションや全体に60年代のようなレトロな雰囲気が漂います。

前述の長回しとあいまって、なんだか映画は映画なんですが、どこか舞台のお芝居を観ているような、そんな感覚にもなりますね。

誰もが夢を追っている

うん。詰まるところはこれかなと。恋愛を主軸として見た場合、二人の恋は最終的には実らなかったわけですが、夢というものは互いにきちんと叶えている。

だからでしょうか、二人の恋が実らずとも、それでもこの作品を観ていると、確かな満足感と、小さな幸福を得られると思うんですよね。

生きている限り、思い通りにならないことも、そして予想もしなかった人生になることも起こり得ます。

例えば、『運命』を感じるような相手であっても、そんな関係が続くかは誰にもわからない。

それでも、どんな毎日でもいつも何かしらの『幸せ』の可能性は残っていくのです。それが思い出だとしても。

そして、私たちの人生もまた、誰にも見えない日々の中で小さな幸せをどこかに灯してるのだと思います。

その意味では、ミアとセブの物語は私たちの人生そのものと言えるかもしれません。

いい意味で甘すぎない、大人の恋愛映画ですね。

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