【映画 レビュー】フロム・ヘル

フロム・ヘル [DVD]

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「フロム・ヘル」のスタッフ・キャスト

監督
アルバート・ヒューズ
アレン・ヒューズ

脚本
テリー・ヘイズ
ラファエル・イグレシアス

原作
アラン・ムーア
エディ・キャンベル

製作
ジェーン・ハムシャー
ドン・マーフィ

製作総指揮

トーマス・M・ハメル
アルバート・ヒューズ
アレン・ヒューズ
エイミー・ロビンソン

出演者
ジョニー・デップ
ヘザー・グラハム
イアン・ホルム
ジェイソン・フレミング
ロビー・コルトレーン

「フロム・ヘル」のあらすじ

1888年のロンドン。切り裂きジャックと呼ばれる売春婦のみを狙った殺人事件が発生。捜査にあたるのはアバーライン警部。
アバーライン警部には数年前に妻子を失くした過去があり、それ以来アヘンをたしなみ、刹那的に生きるようになる。
捜査を進めるうちに売春婦の一人、メアリーと惹かれあうようになる。
被害者の口に残されていたブドウの残骸などからだんだん犯人に近づいていくアバーラインだが、同様に犯人の魔の手もメアリーに伸びようとしていた。

感想・レビュー

ジョニー・デップのイケメンが爆発

『切り裂きジャック 』事件をモチーフにした作品。全体にチープさもありますが、ジョニー・デップがカッコよすぎるこの作品。

もともと私服でもジレであったり、ハットであったり、どこかクラシカルなアイテムを取り入れてるジョニー・デップですが、19世紀を舞台にしたこの作品ではハットにシャツ、ジャケット、タイとまさに!という装いで登場。

もちろん、ジョニー・デップが演じるわけで警部の実は麻薬中毒というまた一風変わったキャラクターでもあります。
「スリーピー・ホロウ」でのジョニー・デップはヘタレで生首を見て気を失うなどの描写がありましたが、本作でジョニー・デップ演じるアバーライン警部補はまるで真逆。
惨殺死体(※)に思わず嘔吐する部下をよそ目に淡々と調査を進めていきます。
(※切り裂きジャックの犯行と思われる事件の被害者には特定の臓器を摘出されるなどの特徴がありました。)

裏ではドラッグにおぼれていながらも捜査ではキレッキレの分析、推理を展開するジョニー・デップは最高にクールです。

しかし、19世紀とか20世紀初頭のロンドンのファッション!
個人的にハット大好きなので、ついついファッションも頭を中心に見ちゃいます。

実話というよりもモチーフ

さて、切り裂きジャックは現実においても、未だに犯人にたどり着かないために様々な推測や憶測を呼び、その様はある意味では犯罪ロマンとも呼べるかもしれません。

その中で今作が犯人像として提示したのは『医者』。

現在においても医者というのは犯人の職業として有力な説となっています。そこをきちんと踏襲しているリアリティはありつつも、それ以外はほぼフィクション。
犯人の性的嗜好として考えられている「中年の女性」という被害者像もあまり顧みられず、性的嗜好というよりも「復讐」のため。
実話をもとにした映画というよりはあくまでモチーフ、下敷き程度と考えた方がいいかもしれません。

ホラーってほどでもないかな?

たまにホラーの棚に置かれているのを見るんですが、ホラー描写はそんなになく、アバーラインが犯人を推理し、困難に襲われながらも追い詰めていく様子と、麻薬に溺れるきっかけになった妻子の死を償うかのように売春婦のヘザーを守ろうとする、その2つが物語の軸になっています。

先ほどもアバーラインの推理がキレッキレという話をしましたが、例えば遺体から漂う葡萄の香りから犯人の現在の階級の高さを推し量るなど、仕事の面ではかなり有能です。

なのでゴリゴリのホラー苦手なひとでも見やすいかとは思います。(血とか苦手な人は多少覚悟は必要かも?)

物語を通して、ヘザーはアバーラインの失った妻子の代わりの存在となっていきます。

このあたり、エイリアン2やシックスセンスと近いものがありますが。。

そしてすべてを終わらせるためにアバーラインがとった行動とは。

少し悲劇的なエンディングですが、作品そのもののテイストにはうまくマッチしているように思います。

また、梅毒やロボトミー手術、エレファント・マンなど、その時代を現すものが多く取り上げられているのも今作の特徴ではないでしょうか。




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