今回紹介するのはカルト映画の帝王!? デヴィッド・クローネンバーグ監督の「ザ・フライ」です。
この映画ガチトラウマっす
ううううう
こち亀でも両さんがこの映画を観てましたね。たしかその回で両さんもゴキブリかハエと同化してたような。。魔法使いの花山のじいさんに魔法をかけられて。。
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「ザ・フライ」のスタッフ・キャスト
監督
デヴィッド・クローネンバーグ
脚本
チャールズ・エドワード・ポーグ
デヴィッド・クローネンバーグ
製作
スチュアート・コーンフェルド
製作総指揮
メル・ブルックス
出演者
ジェフ・ゴールドブラム
ジーナ・デイヴィス
ジョン・ゲッツ
「ザ・フライ」のあらすじ
テレポーテーションを研究する天才科学者・セス・ブランドンはついに物質転送装置「テレポッド」を開発。猿では成功していたものの、ヴェロニカと彼女の元カレ、ステイシスとの関係に嫉妬したセスは、酒の勢いもあり自分の身を実験台にしてテレポーテーションを試みる。
実験は成功。ブランドンは以前より肉体が強靭になったと喜ぶが、ある日爪が剥がれ落ちたのを、きっかけに次第に体に変調が現れ出す。
不思議に思ったブランドンが実験データを詳しく観ると、物質転送装置に一匹のハエが混じっていたことが判明。
成功かと思われていた実験は、ブランドンがハエとDNAレベルで混ざってしまったという結果になってしまう。
日に日にハエに近づくブランドンだがー。
感想・解説・レビュー
トラウマ製造機なのです。。
ジュラシック・パークやインデペンデンス・デイのジェフ・ゴールドブラム主演作品です。
1958年に公開された『ハエ男の恐怖』のリメイク作品。オリジナルでは頭だけハエになる、という仮面ライダーのような「合体」なのですが、今作では特殊効果が目白押し。30年近く前の作品ですが、とてもリアルでグロテスクです。
トラウマ製造機。
人体破壊というよりかは、人体が徐々に崩れ落ちて、ハエが姿をあらわすという生々しさですね。
とくに顎が崩れ落ちるシーンはトラウマっす。
もちろんしばらく姿を見せなかったブランドンが、ハエ男の姿になって再び現れるシーンなんて恐怖でしかないのですが。
もう一度言います。この映画、トラウマ製造機です。
でも面白いっ!悔しいが。。
でも何が悔しいかって面白いんですよ、この作品。グロ要素がトラウマレベルにえげつないのはそうなんですが、徐々に理性をなくしていくブランドンの描写と←(ストーカーレベルに成り下がります。)
ブランドンを恋人からだんだん恐怖の対象になっていく様子、それでも最後の最後で愛情と哀れみを感じられる悲劇の結末。
単なるSFホラーではなくて、ラブロマンスというか、ストーリーだけ追っていたとしても心に刺さる映画なんですよね。
名作ホラー
オリジナル版の『ハエ男の恐怖』はハエと人間が融合した生物を2つ存在させることで『人間とはなにか?』を対比的に表したのに対して、こちらでは一人の男の変化を追うことで、なんていうかより叙情的な物語となっているように感じます。
素晴らしいストーリーと胸を打つラスト。
名作ホラーになっています。