「ブリジット・ジョーンズの日記」のスタッフ・キャスト
監督
シャロン・マグワイア
脚本
リチャード・カーティス
アンドリュー・デイヴィス
ヘレン・フィールディング
原作
ヘレン・フィールディング
『ブリジット・ジョーンズの日記』(1996年)
製作
ティム・ビーヴァン
エリック・フェルナー
ジョナサン・キャヴェンディッシュ
出演者
レネー・ゼルウィガー
ヒュー・グラント
コリン・ファース
ジム・ブロードベント
エンベス・デイヴィッツ
ジェマ・ジョーンズ
「ブリジット・ジョーンズの日記」のあらすじ
ロンドンの出版社に勤務するブリジット・ジョーンズは32歳の独身女性。
実家に帰省した際に、両親から実家が近いマーク・ダーシーという弁護士を紹介されるものの、ブリジット・ジョーンはマークのセーターの柄に幻滅し、またマークもブリジットのふるまいに幻滅し、互いの第一印象は最悪なままであった。
ある日、ブリジットの服装についてのメールから、ブリジットは憧れていた編集長のダニエル・クリーヴァーと親しくなる。
出版記念パーティーでマークと再会したブリジット。パーティーを抜け出して向かったディナーの席でブリジットはダニエルからマークは大学の同級生で、かつてマークが自分のフィアンセを寝取ったと聞かされる。
やがてブリジットとダニエルは交際に発展、週末に二人で旅行を楽しむも、仕事のためにダニエルは一足早くロンドンに戻ることに。その後ブリジットもロンドンに帰りダニエルの家を訪れたが、彼がそこにニューヨーク支社のララを連れ込んでいるのを見つけてしまう。
感想・レビュー
ヒットする映画のひとつが『等身大の主人公のありのままの姿』を描いたもの。
最近では『レディ・バード』もそうかなと思います。
で、今回は2000年に公開された『ブリジット・ジョーンズの日記』です。
公開当時から知ってたんですが、長年積極的に恋愛映画には手が伸びなかったので、今回初めて観てみました。
内容を端的に言うと、地味で冴えないアラサーの主人公がいきなりモテ期に突入という話。
主演のレネー・セルヴィガーは今作でアカデミー主演女優賞を受賞しています。今作のために13キロ増量して撮影に望んだというレネー・セルヴィガーですが、そのイケてなさは絶品ですごくリアル。
逆に振り返ってみると、なぜコリン・ファースや、ヒュー・グラントがブリジット・ジョーンズに惹かれたのか全く理解できないのです。
奔放な女性はキュート、ということなのかな?
個人的にはブリジット・ジョーンズみたいな女性って恋人というより、恋愛対象にならない、幼馴染みの友達的なボジションに収まってしまいますが。。
特にヒュー・グラントがブリジットと交際するのがわけがわからない。コメディ俳優として様々な作品に登場するヒュー・グラントですが、往々にしてその役柄は2枚目を気取っているが、どこか頼りなくドジな3枚目というもの。
ところが今作のヒュー・グラントは本当にカッコいい。
仕事もできて、身なりにも気を遣い、性格も気取らずフランク。特に序盤でブリジットがしでかす様々なミスや彼女の教養のない部分に合わせた行動など、さりげなく上手にブリジットをフォローしています。
比べてコリン・ファースは誠実ではあるものの、一方でどこか堅物な一面も持ち合わせています。
でも個人的にはヒュー・グラントの方が好きだなと思いました。
ヒュー・グラント、やはりこの作品でも最初はイケメンとして登場するんですが、いつの間にかダメ男っぷりが露呈してしまうんですね。
もちろん人間性だとかを考えればコリン・ファースなんですが、人間らしい弱さだったりとか、未熟さに溢れているのはヒュー・グラント。
彼の方にどこか人間味を感じてしまうんです。
この作品で改めて、『僕、ヒュー・グラント好きなんだ・・・!』って自覚させられましたね(笑)。 ちょっと間抜けな人好きなんですよ。ヒュー・グラントって他の映画でもだいたいそんな役じゃないですか(笑)。
ブリジット・ジョーンズの日記って少女漫画に近いと思うんですよね。本人はなにもしてないのに、急にイケメン二人が言い寄ってきて、あげくのはてにその二人が喧嘩を始めるってもう、河合奈保子の『けんかをやめて』の曲の世界ですよね。
で、人目も憚らず雪の降るロンドンで相手とキスしておわり!みたいな。
主人公は果てしなくリアルなんだけれども、物語は限りなく非現実の理想的。
なんとなくモテない女子の妄想ストーリーに近いものがありますよね。
そう考えると幅広い層にヒットしたのも納得といった感じです。
ただやはり男性視点で観るとどうしても理解できない部分はあるかもしれません。
ヒュー・グラントの方がかっこいいのにどうして?!というのも含めて。