『アリー/ スター誕生』は2018年に公開されたアメリカの恋愛・ドラマ映画です。1937年に公開された『スタア誕生』の4度目のリメイクになります。
監督はブラッドリー・クーパー、主演は同じくブラッドリー・クーパー、そしてレディー・ガガが務めています。
オリジナルの『スタア誕生』は役者の世界が舞台でしたが、今作は74年のリメイク時のように音楽の世界が舞台になっています。
今回は『アリー/ スター誕生』の制作秘話や裏話・トリビアをご紹介します!
アリーとの出会いの場面
ジャックとアリーとの出会いの場面ではアリーがエディット・ピアフの『バラ色の人生』を歌っています。
これは実際にレディー・ガガとブラッドリー・クーパーが初めて出会ったときのエピソードが元になっているそう。
アリーがバーで歌う姿を見たジャクソンは、彼女の力強い歌声に感動し、思わず涙してしまう。そんな2人の出会いのシーンについて監督も兼任したブラッドリーは、アリーを演じたレディー・ガガ本人との出会いを投影したことを明かす。「僕が初めてガガが歌うのをライブで見たのは、ショーン・パーカーが主催したチャリティイベントの時だ。その時彼女が歌っていたのが『バラ色の人生』で、僕はこれを絶対に映画の中に入れると決めたんだ」。
ノーメイクで挑んだレディー・ガガ
スクリーンテストの際、薄くメイクをしていたレディー・ガガでしたが、ブラッドリー・クーパーによってメイクは落とされてしまいます。
本作でガガは、歌の才能を見出され、スターの階段を駆け上がっていくアリーを演じている。これまで奇抜なファッションやメイクでファンを魅了してきた彼女だが、今作では、ノーメイクで演技に挑戦している。ガガは、「今回ブラッドリー(・クーパー)と仕事をして素晴らしいと思ったのは、完全にノーメイクを要求されたところ」と、監督/主演を務めたブラッドリーからの要望があったことを明かした。「これは凄く鮮明に覚えていることなのだけど、スクリーンテストを撮影しに出かけた日、自宅の階段を降りてくる私の姿を見るなり、ブラッドリーは手に持ったクレンジングワイプを私の顔に充てて、薄くついていたメイクを拭き取ったの。あの日は少しだけメイクをしていたのだけど、ブラッドリーは『完全にノーメイクでお願い』と言ってきたのよ。ブラッドリーはそうやって、私の中の脆さを引き出してくれたの」と現場での2人の秘話を語った。
出典:『アリー/ スター誕生』主演レディー・ガガ、ノーメイク演技の秘話が明らかに | Daily News | Billboard JAPAN
当初はクリント・イーストウッド監督、ビヨンセ主演の予定だった
当初『アリー/ スター誕生』はクリント・イーストウッド監督、ビヨンセ主演で制作される予定でしたが、ビヨンセは妊娠をきっかけに降板。クリント・イーストウッドも別の作品に取り掛かることになったため、このコンビでの映画化はなくなったとのこと。
なお、ジャック役もブラッドリー・クーパーに決定するまではウィル・スミス、トム・クルーズ、ジョニー・デップなどに打診があっていたそうです。
『ボヘミアン・ラプソディ』超え!
今年は『グレイテスト・ショーマン』や『ボヘミアン・ラプソディ』など音楽映画のヒットが目立った年でしたが、『アリー/ スター誕生』のサウンドトラックは全米アルバム・チャート3 週連続1位を記録し『グレイテスト・ショーマン』や『ボヘミアン・ラプソディ』を超える快挙を達成しています。
『アリー/ スター誕生』のサウンドトラックは全世界88ヶ国のiTunesでも首位を獲得するなど全世界で驚異的な売上となり、グラミー賞では主要2部門を含む4部門でノミネートされています。