【ネタバレレビュー】駄作?『ザ・プレデター』はトホホ作なのか

『ザ・プレデター』観てきました!映画的な完成度とは別のところで、こういう宇宙モンスター系(しかも若干コミュニケーションできる)のは映画秘宝系のファンは喜びそうですね!
と思ったら案の定『映画秘宝』で特集されてた!(笑)

ただ、この映画、僕は劇場で予告見た時から若干の「地雷臭」を感じてもいました(木曜洋画劇場のようなヘンなナレーション入るんだもん)。

果たして実際のところはどうだったのか、ネタバレ全開で書いていきます。

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『ザ・プレデター』の予告編

あれ、まともになってる。映画館で何度も見たやつは余計なナレーションが入っていたのに・・・

『ザ・プレデター』のスタッフ・キャスト

監督
シェーン・ブラック

脚本
フレッド・デッカー
シェーン・ブラック

原案 キャラクター創作
ジム・トーマス
ジョン・トーマス

製作
ジョン・デイヴィス
ローレンス・ゴードン
ジョエル・シルバー

出演者
ボイド・ホルブルック
トレヴァンテ・ローズ
ジェイコブ・トレンブレイ
キーガン=マイケル・キー
オリヴィア・マン
トーマス・ジェーン
アルフィー・アレン
スターリング・K・ブラウン

『ザ・プレデター』のあらすじ

物語は宇宙にて宇宙船がもう一隻の宇宙船より攻撃を受け、地球に降下するシーンより始まる。

アメリカ軍特殊部隊のスナイパーであるクイン・マッケンナは南米にて仲間の軍人と共に暗殺作戦に従事していたが、作戦中に突如飛来した宇宙船の墜落に巻き込まれる。墜落地点に仲間と向かったクインはそこで宇宙船の搭乗員である獰猛なエイリアン、プレデター『フジティブ』と交戦する。仲間を皆殺しにされるクインだが宇宙船の残骸でみつけたプレデターの装備品であるガントレットを入手してプレデターを攻撃し戦闘不能に追い込む。クインはガントレットと攻撃によってプレデター『フジティブ』より外れたヘルメットを入手し、現場から離れると証拠品として自らの私書箱に送る。 一方、長年プレデターの生態を調査研究している極秘機関スターゲイザーの一員であるウィル・トレーガーはクインによって戦闘不能になったプレデター『フジティブ』を捕縛し、その他の装備品と共にアメリカの研究施設に持ち帰る。

クインはアメリカに帰還するが直後にスターゲイザーの一員に捕縛され、「気がふれて味方を殺害した」という濡れ衣を着せられて逮捕され、軍刑務所行きのバスに乗せられる。クインが私書箱に送付したプレデターの装備品は私書箱の容量を超えたという理由で彼の自宅に送り届けられ、彼の息子であるローリーの手に渡る。

発達障害を抱えながらも天才的な記憶能力を持つローリーは送られてきたプレデターの装備品を起動させ、そこに表示された情報を自前の記憶能力を生かして吸収していく。

トレーガーは生態学者であるケイシー・ブラケット博士を呼び出し、プレデター『フジティブ』が今回飛来した目的を探ろうとするがケイシーの案でクインを尋問することになり、クインの乗るバスはスターゲイザーの秘密基地に向かうがバスが到着したタイミングで基地で捕縛されていたプレデター『フジティブ』が息を吹き返し、研究員や護衛を殺害した後、研究施設内にあった装備を奪還。施設内にあった以前に回収されていた別のプレデターのヘルメットを装着し、基地から逃亡。ローリーの元にある装備品の元に向かう。一方で冒頭でプレデター『フジティブ』の宇宙船を追跡していたもう一隻のプレデターの宇宙船が地球に降下してくる。3メートル近い今までにない大型の体躯を持ち、遺伝子の組み換えで強化されたプレデター『アサシン』はアメリカ空軍の戦闘機と交戦してこれを撃退すると、『フジティブ』と同じく、ローリーの元にある装備品捜索のために彼のいる町に向かう。プレデター『フジティブ』の行動によって大混乱に陥った基地ではクインがバスに同乗していた他の退役軍人受刑者であるネブラスカ、コイル、バクスリー、リンチ、ネトルズの5人と協力して逃亡を図り、その道中でプレデター『フジティブ』を独断で追跡したためにスターゲイザー隊員に射殺されかけたケイシーを助け、行動を共にすることになる。ケイシーの発言よりプレデターが自分が送った装備品を狙っていることを知ったクインはネブラスカ達と共に息子と妻が住む町に向かうことを決める……。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%87%E3%82%BF%E3%83%BC_(%E6%98%A0%E7%94%BB)
プレデター (映画) – Wikipedia



感想・レビュー

監督シェーン・ブラック

今作の監督、シェーン・ブラックは1987年の「プレデター」第一作目に役者として出演しています。通信兵のリック・ホーキンス役です。シュワちゃん率いる部隊の中では最初にやられちゃいますが。。
映画人としてのキャリアは主に脚本家ですね。「プレデター」とおなじ1987年に第一作が公開された「リーサル・ウェポン」シリーズ、シュワちゃん主演の「ラストアクションヒーロー」、監督も務めた「アイアンマン3」などの実績があります。

地球を守りに来たのに・・・

しかし、今作『ザ・プレデター』はツッコミどころが多い。。。その最たるものが地球を守りに来たはずのプレデター(『フジティブ』)が真っ先に人間を大量に殺している!!っていうかこれに尽きます。


馴れ馴れしいボディ・タッチはダメだったのか・・・

殺す気満々!!

うりゃああああああああああああああ!!!!!

ここまでやられると、このプレデターの目的がいくら「人類(地球)をプレデターたちの植民地にするのを防ぐため」と言われても説得力ゼロです。。

人間側をはるかに凌駕する科学力を持ったプレデター。せめて『ターミネーター2』のT-800のように攻撃はするけど『殺す』まではいかない。それくらいの力加減は当たり前に行ってほしいものです。

そもそもなんで地球人を守ろうとしたのだろうか・・・?

未知のプレデターの道具をなぜ息子に郵送してしまったのか・・・

クインはプレデターの装備品を証拠品として私書箱に送付ますが、その容量を超えたという理由で、彼の自宅に送られ、彼の息子のローリーの手に渡ります。

・・・筋肉脳なのか・・・?

送る前にそのリスクを考えてほしいものです。

ちなみにあれだけの重量感あるマスクなのに、実際に息子が持っているシーンはマスクがめっちゃ軽そうwプラスチック製かな?

博士の俊足が異星人以上?


脚速すぎ。。。

ラスト、プレデターの宇宙船は離陸直後にクイン側の攻撃で噴煙を上げ、不安定ながらも飛行を続けますが、ネブラスカの捨て身の攻撃が致命傷となり、森の中へ墜落します。

それはいいんですが、宇宙船に乗っていたクインはともかく、搭乗していないはずのケイシー・ブラケット博士が墜落地点に10分遅れ程度で到着するんですよ!

ただでさえ宇宙船と人の脚という違い、加えて地上は森なんですよね。実際めちゃ時間かかるよ。

飛び立った宇宙船が一周回って元の場所に墜落というミラクルでもない限りは不可能な演出です。

普通はそこで撃たない

ラスト、主人公のクインが3メートル近い新型プレデター『アサシン』にとどめを刺すわけですが、

プレデターが何か言いかけたのを遮るように射殺!!

マジか‥!!

ラスト、死に際に何かを言うプレデターですが、それは普通に考えて印象にのこる名場面になりうるのに!
例えば『プレデター2』では最後、敵を倒したハリガンの前にエルダー・プレデターが現れ、「勇者よ!」と言い残して去ります。

まさに騎士道ですよね。野蛮なだけではなくて、「掟」も存在していることがプレデターを私たちが好きでいる理由の一つではないでしょうか。

なのに射殺!!!

本当の野蛮は誰か?

こうしてみると、「本当に野蛮なのは誰か」と思ってしまいます。

日本の数多のヒーローもののお決まりですが、例えばヒーローが変身している間、技の名前を叫んでいる間は敵であっても決して攻撃しないのがお約束ではないですか!

それをこともあろうに言いかけている途中で殺してしまうとは(三回目)・・・

そしてラストシーン、地球を守りに来たプレデター『フジティブ』が遺したものは、装着すると全身が扶桑化されたスーツに覆われる、プレデター・キラ―という名前のガジェットでした。

それを見た主人公の一言。『あれは俺のものだ』

いやいやいやいや、結局ジャイアンのままかよ!?

いじめられっこの息子もプレデター研究施設で働いてるし。。。

主人公親子は日常に帰るべきだったと個人的には思います。

クインは家庭の中に今一度戻るべきだったでしょうし、息子は日常の中で生き抜いていく強さを今回の騒動の中で培ったとかのエンディングの方が個人的にはしっくりきますが、どうでしょう?

『ザ・プレデター』まとめ

異種交配やプレデター犬などの新しい要素、そしてこれからを感じさせる新たな正統派のプレデター映画という印象の本作。

そこにはシェーン・ブラックの本作を「1」「2」の正式な続編と位置付けたい思いが垣間見えます。

しかし、その一方で『プレデター』という素材を活かしきれていないようにも感じます。

あの「ターミネーター」ですら成し得なかったアーノルド・シュワルツェネッガー無しの続編での成功。

シュワちゃんを補って余りあるキャラクターのプレデターをもっと掘り下げてくれる作品に期待です。

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