主演にアーノルド・シュワルツェネッガーを据えた人気モンスター映画の第一段。
シュワルツェネッガーがいなくなった2作目以降も安定した人気を誇る作品です。
その人気の秘密は一体どこから来るのでしょうか?
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プレデターのスタッフ・キャスト
監督
ジョン・マクティアナン
脚本
ジム・トーマス
ジョン・トーマス
製作
ローレンス・ゴードン
ジョエル・シルバー
ジョン・デイヴィス
出演者
アーノルド・シュワルツェネッガー
カール・ウェザース
エルピディア・カリーロ
ビル・デューク
ジェシー・ベンチュラ
ケヴィン・ピーター・ホール
感想・レビュー
アーノルド・シュワルツェネッガー
アーノルド・シュワルツェネッガーはとても器用な俳優だと思います。
映画監督や脚本といった映画人としての能力はスタローンに劣るかもしれませんが(とはいってもスタローンはラジー賞の常連でもありましたが。)、それでも俳優としての幅の広さ、加えて政界にも進出するような教養と視野はシュワルツェネッガーのアクションスターに留まらないスター性や魅力の理由のひとつだったでしょう。
その最たるものがターミネーター。シリーズからシュワルツェネッガーが離脱した4作目がコケ、そのあとシュワルツェネッガー主演としてリブートが製作されるなど、あれほどユニークでオリジナリティ溢れる設定でも、やはりシリーズにはシュワルツェネッガーがいないと。。。というのが世間の声だったのでしょう。
プレデター
しかしながら、このプレデターではシリーズを通してシュワルツェネッガーが登場したのは第一作目のみ。
かくいう僕も、幼い頃最初に観たのがプレデター2だったものだから、物心ついてプレデターを見て、シュワちゃんが出てるのに驚いた記憶があります。
有名性だとかスター性はシュワルツェネッガーのほうが大きいでしょうが、そのインパクトはやはりプレデターが大きいと思います。
文字通り見えない敵。
高い科学技術と知性を持ちながらも野蛮であるという一見矛盾したような設定。
高い技術と知性を持った異星人ならイメージとしてはこちらの気づかぬうちに支配を進めたり、または爆弾で一瞬で生命を根絶やしに、、、などとイメージしますが(僕のイメージはゴジラシリーズに出てきてたX星人ね!)、プレデターは敵の皮を剥いだり、肉弾戦を好むなど、やはり野蛮な文明なのです。
よく比較されますが、エイリアンと比べると、クリーチャーの造形は悪くはないけれど、エイリアンほどの完成度はない、ただ、知的だけど野蛮というキャラクターの性格の意外性、斬新さはエイリアンを遥かにしのぐものと思います。
その強烈なインパクトあってこそ、シュワルツェネッガーなしでも十分コンテンツとして勝ち続けることができたのでしょう。
ちなみに『エイリアンVSプレデター』を監督したポール・アンダーソンの見解だと、エイリアンと戦うのがプレデターの世界での成人になるための儀式。
となるとエイリアンより遥かに弱い人間を狩りに来たこのプレデター(1作目、2作目両方とも)はまだ未成年の幼いプレデターということらしいです。