昨今、日本でも政府による文書の改竄が問題になっていますが、そんな虚偽が海を越えてニュースの世界でも起きていた!
というわけでアメリカの実際の事件をもとにした映画がこちら。
果たして嘘をつく動機はなんだったのか、見ていきましょう。
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「ニュースの天才」のスタッフ・キャスト
監督
ビリー・レイ
脚本
ビリー・レイ
製作総指揮
マイケル・パサーネク
トム・オーテンバーグ
トム・クルーズ
ポーラ・ワグナー
出演者
ヘイデン・クリステンセン
ピーター・サースガード
クロエ・セヴィニー
スティーヴ・ザーン
「ニュースの天才」のあらすじ
スティーブン・グラスはリパブリック誌の記者。
母校での講演の話を通して、この映画の物語は進んで行く。
絶大な影響力を誇る同誌の記者であることを彼は誇りにし、また穏やかな人柄と確かなスキルで周囲からの信頼も厚かった。
しかし、雑誌の方向性の問題で会社はゴシップよりももっと権威のある雑誌を目指すこととなり、彼の上司の編集長のマーティはクビになり、後任はチャックに交代する。チャックは編集者としてだけではなく記者としても未熟で人柄も堅いとして、この人事に現場の士気は著しく低下。
グラスは新編集長のもとで初めて『マトモな仕事』をすることに。
そんななか、グラスはスクープをものにする。それはハッカーの少年が大手企業を恫喝し、その企業に入社するというものだった。
ウェブマガジンのフォーブスのアダムはその記事をリパブリック誌に抜かれたことを咎められるが、アダムの調査によるとこの記事の信憑性を裏付ける情報はなく、限りなく嘘に近い記事であった。チャックもグラスの記事に対して、その証拠となるような少年の電話番号などの情報を出すように求める。
感想・レビュー
短いし、ストーリーも凄くシンプルでサクッと見れます!本当に今までに観た映画の中でもとてもシンプルな部類。
当初は『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』みたいに複数の詐欺行為が描かれるのかと思ってましたが。。
さて、この映画では捏造のきっかけは『おもしろいから』というものでした。
しかし、その面白さによってグラスは評価され、周囲からも一目置かれるようになっていたのです。
日本でも視聴率稼ぎのための捏造や、いわゆるヤラセがありましたが、部類としては文書改竄より、そっちに近い感じですね。
名声や人気を求めるがゆえの若さゆえの過ちでしょうが、加えて嘘を貫くための意地も重なって、墓穴をどんどん深く大きくしていき、とうとう自分自身這い上がれないほどの穴にしてしまった。
シムズの件でも素直に過ちを認めていれば、数年間の停職で済み、記者としてのキャリアに復帰できたかもしれないのにと思うと残念。。
素直に過ちを見つけることは重要ですが、一方でことの大きさやタイミングによっては謝っても許されないこともあります。
ミスや勇み足は誰にもあり得ますがやはり誠実な対応が大切なのだと改めて思い知らされますね。
主演はヘイデン・クリステンセン。24歳のグラスを演じるにあたって、やはり生意気さ、そして年齢相応の弱さを繊細に演じていてぴったりなキャスティングでした。
(公開当時は30歳を超えていたクリステンセンですが全くそれを感じさせません。)
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