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「ニュースの天才」の予告編
「ニュースの天才」のネタバレあらすじ
スティーブン・グラスはリパブリック誌の記者。
母校での講演の話を通して、この映画の物語は進んで行く。
絶大な影響力を誇る同誌の記者であることを彼は誇りにし、また穏やかな人柄と確かなスキルで周囲からの信頼も厚かった。
しかし、雑誌の方向性の問題で会社はゴシップよりももっと権威のある雑誌を目指すこととなり、彼の上司の編集長のマーティはクビになり、後任はチャックに交代する。チャックは編集者としてだけではなく記者としても未熟で人柄も堅いとして、この人事に現場の士気は著しく低下。
グラスは新編集長のもとで初めて『マトモな仕事』をすることに。
そんななか、グラスはスクープをものにする。それはハッカーの少年が大手企業を恫喝し、その企業に入社するというものだった。
ウェブマガジンのフォーブスのアダムはその記事をリパブリック誌に抜かれたことを咎められるが、アダムの調査によるとこの記事の信憑性を裏付ける情報はなく、限りなく嘘に近い記事であった。チャックもグラスの記事に対して、その証拠となるような少年の電話番号などの情報を出すように求める。
グラスはジューク社の電話番号を渡すが、アダムがジューク社に電話したところ、大企業とおぼしきその会社には電話回線が一本しかないことが判明。
その夜、アダムのもとにジューク社のシムズから連絡が入る。アダムはシムズの声がやけに若いことが気にかかる。シムズの電話内容はオフレコだったものをグラスが勝手に記事にしたとして、もう構わないでくれというもの。アダムは一方的に電話を切られるのであった。
翌日のグラスはアダムからの質問攻めにあう。
グラスは直接の取材ではなく二次的な情報をもとに記事を構成したことをみとめ、自らもだまされたと口にする。
その後グラスは他社に一週間のつるし上げを食うが、編集長は記者である自分を守ってくれなかったと同僚に愚痴を言う。
同僚は騙されただけ、反省すればいいとグラスを慰める。
しかし、その裏でチャックはフォーブスの編集長と電話で話し、なんとかグラスの立場を守れないかと相談していたのだった。
チャックはグラスをに連れて行くが、ハッカーの集会があったというその日は建物は閉鎖されていた。
さらにチャックが夕食をとったという店も日曜は3時閉店で、夕食というには無理のある時間だった。
チャックはグラスの嘘を追及し暴くが、グラスはなぜ守ってくれないと不満を爆発させるのだった。
社に戻ってもスタッフのほとんどはグラスに同情的だった。
グラスは前編集長のマーティと会う。
グラス自身もチャックの行動は彼の個人的な自分への恨みもあるとマーティに訴えるが、マーティはチャックの措置は適切だと伝える。
その夜、グラスがスタンフォード大の弟に会うという話を聞き、シムズも弟ではないかとグラスに問い詰める。
なおもシムズの存在について嘘ではないと言い張るグラスに、チャックは出て行けと冷たく言い放つのだった。
グラスをクビにしたチャックはケリーからの抗議を受けるが、彼女にチャックはグラスが前編集長の時代から日常的に記事をねつ造していたことを打ち上げる。そしてそれが見過ごされてきたのはひとえに彼の記事が「面白かった」からだと告白するのだった。
翌日、ことの顛末を社員に説明しようと浮かない気持ちで会議に出席したチャックだったが、机の上にはすでに全員が署名した読社への謝罪文が置かれていた。驚くレーンを社員は拍手で迎える。一方、母校で好演していたはずのグラス。実際には教室にはだれもおらず、グラスの空想であった。
実際は弁護士の横でチャックからの尋問を受けているところだったのだ。
リパブリック誌はスティーブン・グラスの41の記事のうち、27記事がねつ造だったと認め謝罪した。
「ニュースの天才」の映画情報
2003年上映時間
94分
監督
ビリー・レイ
脚本
ビリー・レイ
出演者
ヘイデン・クリステンセン
ピーター・サースガード
クロエ・セヴィニー
スティーヴ・ザーン