「42 〜世界を変えた男〜」の予告編
「42 〜世界を変えた男〜」のネタバレあらすじ
戦争が終わり、野球選手も戦争から復員した1945年。しかし黒人は慣習により、メジャーリーグには挑戦できず、野球で身を立てるにはニグロリーグで全国巡業しかなかった。
しかし一人の男は違っていたー。
「ニューヨークには黒人の野球ファンが大勢いる」
ブルックリン・ドジャースのゼネラルマネージャー、ブランチ・リッキーはニグロリーグからのスカウトを考えていた。
ジャッキー・ロビンソン
ジャッキー・ロビンソンは野球巡業で生活する青年だった。
ジャッキーには隔離政策に従わない頑固さはあったものの、その打率と経験からスカウトの目に留まることになる。
三軍のロイヤルズから、ゆくゆくニューヨークのドジャースへ。
そのチャンスにジャッキーは乗り気だがリッキーからは一つの条件。
短気を抑えること。
『やり返す勇気のない男になれというのか?』というジャッキーに対しては
『やり返さない勇気を持て』と伝えるのだった。
ニューヨーク・ブルックリンのロイヤルズへ入団
かくしてジャッキーはニューヨーク・ブルックリンのロイヤルズへ入団。
恋人のレイとも結婚し新たな生活が始まる。
迎えたキャンプ初日、記者の意地悪な質問も冷静に受け答えし、ジャッキーも好プレーをする。
しかしコーチはジャッキーを「ニガー」と呼び、嫌悪感を隠しきれない。
ドジャース対ロイヤルズのオープン戦
ドジャース対ロイヤルズのオープン戦、案の定ジャッキーは観客からのブーイングだったが、盗塁とボークで一点追加させる。
しかし、その夜ジャッキーの宿泊先に黒人が町にいることに対してクレームが入る。しかたなく場所を移すことに。
白人からの差別を受けながらも、自慢の俊足で試合では活躍。しかし、フロリダの試合では保安官からのクレームで黒人は白人と野球してはならないということで途中退場となってしまう。
そんな中でも町には彼を応援する白人もいることがわかり、またジャッキー自身も成績が認められ二軍へ昇格する。
変わらず試合では活躍し、コーチからも心から認められるようになる。
ドジャース内の「人種問題」
子供も生まれ、ドジャースへの昇格も見えてきたが、ドジャース内では選手がジャッキーとのプレーを拒否する動きが広まっていた。
監督のレオはロビンソンは優秀であり、また彼は最初の一人にすぎず、これから黒人選手は大勢出てくると伝え、嘆願書を撤回させる。
ジャッキーも晴れてドジャースと契約し、黒人初のメジャーリーガーとなった。彼のユニフォームの背番号は42。
開幕戦では相変わらずの白人客からのブーイング、しかしまた黒人ならの応援も変わらずにあった。
ジャッキーの初打席はアウト。普通ならセーフになるところだが、審判の判断にジャッキーは改めて大リーグの厳しさを思い知らされるのだった。
我慢の限界
更にのフィラデルフィア・フィリーズとの試合では打席に立つ度に相手の監督ベン・チャップマンに口汚く罵られ、精神を乱され得点できずにいた。
ジャッキーは我慢の限界を越え、ベンチを下がり、バットを叩き割り泣き叫ぶのだった。そこリッキーがやってきてジャッキーに「得点することで世界を変えて見せろ」と言う。
次の攻撃の回、またも監督ベン・チャップマンのヤジがやまない中、チームメイトのスタンキーがチャップマンに抗議に向かう。
ジャッキーもヒットをうち、更に盗塁を重ねるなど、いつもの調子を取り戻す。
試合後、スタンキーに礼を言い、スタンキーも「同じチームだ、当然さ」と返すのだった。
「好かれなくてもいい、でも自分に負けたくない。」
試合を振り返ってジャッキーはそう言うのだった。
止まない差別と苦しみ
次の対戦地はフィリーズの本拠地、フィラデルフィア。しかし、相手のオーナーからはジャッキーが来るなら試合を拒否すると言われ、また宿泊先も提供してもらえない。
フィリーズへの批判を抑えるためにも監督のベン・チャップマンと一応の和解として写真を撮ることに。
しかしながら、その試合でジャッキーは頭部にデッドボールを受けてしまう。
またセントルイス・カージナルス戦では悪意あるスライディングによって足をスパイクで踏まれ負傷。しかし、報復を望まないジャッキーの紳士的な姿勢はチームから認められ始める。
ブランチ・リッキーの過去
ジャッキーが足の治療を受けているとき、病室を訪ねたリッキーに、ジャッキーはなぜ自分をメジャーリーグに誘ったのか尋ねる。リッキーが語りだしたのは彼自身の過去の話だった。それは学生時代、共に野球をしていた黒人のチームメイトが、人種差別に苦しみ、野球を挫折した時になにもできなかった経験を話す。
もうそれに我慢ができなくなったと話すリッキー。そしてジャッキーに『また野球を愛させてくれてありがとう』と伝えるのだった。
ワールドシリーズ
ジャッキーの活躍もありドジャースは優勝争いに名を連ねるようになる。
ジャッキーも白人の子供からサインをねだられ、またチームの一員として愛される存在になっていた。
そしてワールドシリーズへの出場を決める一戦、かつてデッドボールを浴びせられたとの勝負でジャッキーはホームランを放ち、ドジャースへをワールドシリーズへ導く。
その姿は対戦相手のはもとより、スタジアム中の観客から喝采をもって迎えられるのだった。
「42 〜世界を変えた男〜」の映画情報
2013年上映時間
128分監督
ブライアン・ヘルゲランド
脚本
ブライアン・ヘルゲランド
製作
トーマス・タル
製作総指揮
ジェイソン・クラーク
ディック・クック
ジョン・ジャシュニ
出演者
チャドウィック・ボーズマン
ハリソン・フォード