「スクール・オブ・ロック」は2003年のコメディ映画。ジャック・ブラック主演のロックンロール・ムービーでロック・コメディ映画の名作とも言えます。
ちなみに僕は開始30分で泣きました!
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「スクール・オブ・ロック」のスタッフ・キャスト
監督
リチャード・リンクレイター
脚本
マイク・ホワイト
製作
スコット・ルーディン
製作総指揮
スコット・アヴァーサノ
スティーヴ・ニコライデス
出演者
ジャック・ブラック
ジョーン・キューザック
マイク・ホワイト
サラ・シルバーマン
「スクール・オブ・ロック」のあらすじ
そのあまりに熱すぎるロックンロールへの情熱とパフォーマンスが原因でバンドをクビになったデューイ・フィン。
金に困ったデューイは同居人宛にきていた代理教師の職を同居人になりすまして引き受けることに。代理教師になりすましてやってきた名門校だったが、生徒たちの無気力さにデューイは愕然とする。
そんな中、生徒たちの中に音楽の才能を見つけたデューイはは、生徒にロックバンドを組ませ、授業そっちのけでロックンロールを啓蒙していく。
感想・レビュー
これはいかん。ロックンロールに青春を捧げた私としては、思わず泣いてしまうような作品でした。
主演は『ホリデイ』にも出てたジャック・ブラック。
イケてるアーティスト然としたルックスではなくて、肥満体型になったエルヴィス・プレスリーが人生を三回くらい失敗したかのような見た目なんですけど、それでもロックンロールへのの情熱に思わず涙腺が緩んでしまう・・・。(←まだ開始30分の時点で。)
ラグビーについての名言に、「ラグビーは少年をいち早く大人にし、大人に永遠の少年の魂を抱かせる」という言葉がありますが、ロックンロールはその後半、ただただ大人に永遠の少年の魂を抱かせるモノだと思います。
完全な偏見かもですが、サラリーマンでもフリーターでも、何をしていてもロックをしていた人、してる人というのはどこか愛らしい子供の部分を残してる気がしますね。
さて、話を映画に戻します。
代理教師になりすまし、生徒にロックンロールを啓蒙していくデューイ。
大人しく、優等生だった生徒たちがだんだんデューイのカラーに染まっていくのが面白く、また微笑ましくもあります。
僕も中学のとき、文化祭で初めて人前でライブをしたんだけど、髪は短くて、制服もきちんとして、、、そんな感じのステージだったなぁとか、はからずも思い出しちゃいました。
あっ、また脱線しちゃった(笑)。
ただのロクデナシで子供のようだったデューイも、子供たちとロックンロールを通して触れあうことで、いつしか大人としての責任や愛情が芽生えていたのが印象的でした。
ロックンロールは大人に永遠の少年の魂を抱かせるモノと言いましたが、この映画を見ると、ラグビー同様、ロックンロールも少年をいち早く大人にし、また大人に永遠の少年の魂を抱かせるものだと感じました。
エアロスミスのギタリスト、ジョー・ペリーのアルバムに『いつまでも熱く(原題:Once a Rocker, Always a Rocker)』というタイトルのものがありました。この原題のタイトルの意味は一度でもロッカーだったものは一生ロッカーだ、という意味かと思います。恐らくは海兵隊の標語であるOnce a Marine, Always a Marine(一度なったら、常に海兵)のもじりですね。
この言葉も同様にいつまでもロックンロールに焦がれるデューイそのものを表しているようです。
あくまでコメディなんで予定調和的なところやうまく行きすぎなところもあるけれど、しかしそれがいい!
『ロックは悩みを解決しない。悩みを抱えたまま踊らせる』というザ・フーのギタリスト、ピート・タウンゼントの名言がありますが、まさにその通り。
どんなダメ人間にも希望を与えてくれる奇跡のツールをロックンロールと呼ぶのでしょう。
とてもハッピーになれる映画です。
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