『ターミネーター2』の液体金属ターミネーター「T-1000」や『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』で登場したハイテクスニーカー「Nike Mag」など―。
技術の進化によって昔のSF映画のアイテムなども実際に実現するモノが増えています。
今回は実際に実現したSF映画のテクノロジーを紹介します!
この記事のコンテンツの目次を見る
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のNIKEスニーカー
1989年に公開された「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズの2作目『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』で登場したハイテクスニーカーが「Nike Mag」。
『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』では作品の舞台が当時から30年先の2015年になりましたが、そこで主人公のマーティが履いたスニーカーです。
30年未来のテクノロジーとしてヒモが自動で締まるという機能が設定されています。
そんなNike Magですが、2016年に89足限定で抽選販売されています。もちろんヒモが自動で締まる機能も搭載。映画に登場したテクノロジーが27年の時を経て実現しました。
記念すべき第一足目は主人公のマーティを演じたマイケル・J・フォックスに贈られています。
なおNike Magの売り上げは全額パーキンソン病を研究する「マイケル・J・フォックス財団」に寄付されています。
「2001年宇宙の旅」のタブレット
スタンリー・キューブリック監督のSF映画の名作『2001年 宇宙の旅』。
1968年に公開された今作では宇宙飛行士がテーブルの上に置いた板のようなもの(ニュースパッド)で動画を鑑賞する場面があります。
今でいうところのタブレットそのもの。
アップルコンピュータが韓国のサムソンを「サムスンのタブレットは iPadの模倣」として法廷闘争をしていた際に、サムソンは『2001年 宇宙の旅』を引き合いに出し、タブレットの先例としてアップルに反論したことがありました。
ちなみにニュースパッドのデザインはIBMがデザインし、スタンリー・キューブリックに提供したそうです。
「ターミネーター2」の液体金属
1968年に公開された「ターミネーター」シリーズの第2作目『ターミネーター2』に登場する最新は他のターミネーター「T-1000」。
姿を自在に変えられる、液体金属で作られたターミネーターという斬新な設定は圧倒的な未来感のあるテクノロジーを感じさせましたが、そんな液体金属をプログラムする技術をサセックス大学の日本人研究者が開発したというニュースが報じられました。
イギリスのサセックス大学とスウォンジー大学の研究者たちが2017年に発表した『プログラミングできる液体金属の研究』というもので、水酸化ガリウムで出来た液体金属に電流を流すことで形を変えることが可能になるそう。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」のホバーボード
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズからもう一つ。
『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』では子供や若者の移動用のアイテムとしてホバーボードがありましたが、2015年にArca Space社が「ArcaBoard」という実際に風力で浮くホバーボードを発表しました。
こちらは実際にすでに製品化もされているのですが、価格も約240万円と中々高額。。映画のように子供が気軽に手に入れることは難しそうです。
↑こちらはレプリカ商品。ホバーはしないようです。