ホラー映画を単純に『怖さ』だけで見た場合、リメイクの方が怖い作品って意外と結構あるなぁと思うんですね。
もちろん、オリジナルにはオリジナルで、革新性や、カルト性、名作の域にまで達している映画もありますが。
というわけで、今回は単純に「怖さ」にフォーカスして、オリジナル版より怖いリメイクホラー映画を紹介していきます。
アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ
喜劇俳優バスター・キートンの孫であるカミール・キートンが主演した『悪魔のえじき』。
2010年にリメイクされた『アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ』ではレイプ描写と復讐描写の残酷度が格段にアップ。
復讐のアイデアもよりふんだんになりました。
13日の金曜日
オリジナル版ではジェイソンの母親が犯人であり、ジェイソン本人は一瞬の登場に終わりました。
『13日の金曜日』と言われて私たちが想像するイメージを決定付けたのはパート3からだと思います。
リメイク版ではオリジナル版にあたる箇所を冒頭の説明で早々に終わらせ、私たちのイメージ通りのジェイソンの恐怖を存分に味あわせてくれます。
生きたまま火炙りは忘れられないシーンですね。
テキサス・チェーンソー
ホラー映画の金字塔ともいえる『悪魔のいけにえ』。それまでにない恐怖を作り出した点や、その芸術性で間違いなく映画史に名の残る作品でしょうが、純粋な怖さであれば『テキサス・チェーンソー』の方が上でしょう。
名作ホラー映画、『悪魔のいけにえ』のリメイク作です。多分に笑いの要素も入っているオリジナル版にくらべて、容赦ない残酷描写を一言でいうと『苦痛』。
亡くなったR・リー・アーメイ演じるホイト・ヒューイット保安官の狂気がレザーフェイス以上に冴え渡り、レザーフェイス以上にホイト保安官が怖い作品となりました。
ザ・フライ
1958年の映画、『ハエ男の恐怖』を30年の時間を空けてリメイク。特撮技術の発達により、とんでもない作品に仕上がった『ザ・フライ』。
30年近く前の映画ですが、とてもリアルでグロテスクです。
人体破壊というよりかは、人体が徐々に崩れ落ちて、ハエが姿をあらわすという生々しさですね。
こういう描写はCGよりも特撮の方が迫力がありますね。
小学生の頃に初めて観ましたが、個人的には未だにトラウマ映画です。
ドーン・オブ・ザ・デッド
ジョージAロメロの『ゾンビ』をザック・スナイダー監督でリメイク。
オリジナルは、ゾンビのイメージを確立させた映画であり、またそのメッセージ性によってゾンビ映画の中で最重要作とも言える存在ですが、恐怖描写に関して言えば、やはり今の基準に照らし合わせると怖くはないですね。
ザック・スナイダーのリメイク版はゾンビを走らせる設定を取り込んだことでより恐怖を煽る作品になっています。