【裏話】名作SF映画「ブレードランナー」の裏話

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今回の映画裏話は名作SF映画『ブレードランナー』からご紹介!

退廃的な映像美と、単なるSFの域にとどまらない、哲学的な問いかけは
今でも『ブレードランナー』を名作映画にしている大きな要因でしょう。

2017年には35年ぶりの続編になる『ブレードランナー2049』が公開されています。

それでは、『ブレードランナー』の映画裏話をどうぞ!

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パッティの名セリフ

お前たち人間には信じられない光景を俺は見てきた
オリオン座の肩の近くで炎を上げる戦闘艦
暗黒に沈むタンホイザーゲートのそばで瞬くCビーム
そんな記憶もみな、時とともに消えてしまう
雨の中の涙のように
俺も死ぬときがきた

ラストのレプリカント「バッティ」のあまりに詩的な独白です。
微笑みながらこのセリフを言うバッティ、まさに映画史に残る名場面なのですが、実はこのセリフ、「バッティ」を演じたルドガー・ハウワーの即興なのだそう!凄い!

幻のレプリカント「メアリー」

「ブレードランナー」には当初ロイ、プリス、リオン、ゾーラ達レプリカントの他に、もう一体脱走したレプリカントとして「メアリー」の登場が予定されていました。
配役までステーシー・ネルキンに決まっていたものの、大人の事情で撮影が難しくなってしまったそう。メアリーは心が繊細すぎて人間のように精神崩壊するレプリカントとして設定されていました。


ブリスのメイク

ダリル・ハンナが演じるレプリカント「プリス」。
アイメイクが特徴的ですが、これは吸血鬼の名作をヴェルナー・ヘルツォークがリメイクした『ノスフェラトゥ』でクラウス・キンスキー演じる主人公の「ドラキュラ伯爵」のメイクアップから着想を得たそう。

シャイニングからの流用

完璧主義のスタンリー・キューブリック監督。名作ホラー映画「シャイニング」のオープニングの空撮は4か月もかけて撮影されたそう。
なんと撮影した映像は17時間分!
シャイニングの公開から約2年後に公開された「ブレードランナー」は試写の評判が悪く、監督のリドリー・スコットはエンディングの変更を余儀なくされてしまいます。
そこでリドリー・スコットが助けを求めたのがスタンリー・キューブリック。
シャイニングの本編に使われていない映像から使えそうなものを「ブレードランナー」のエンディングで使用したそう。

「ブレードランナー」というタイトル

当初「ブレードランナー」は『デンジャラス・デイズ』というタイトルでした。

1980年7月、リドリー・スコットは、ファンチャーに、「『デンジャラス・デイズ』の主人公の職業名を新たに考えなくてはならない」という意向を伝えます。ファンチャーの脚本に未来を描く映画として、大きな可能性を感じていたスコット監督。その世界観の構築において、主人公デッカードの職業が「刑事」のままではそぐわない、全く新しいものを産み出さなければならないと考えたのでした。

頭を抱えてしまったのは宿題を出された形のハンプトン・ファンチャー、数日頭を悩ませた後にスコット監督とのミーティングに臨んだのですが、スコット監督のインタビューによると、その時こんなやりとりがあったそうです。

ミーティング当日、ファンチャーはそこにいないかのように小さくなっていました。ところが会議が始まるとファンチャーは「いい名前がみつかった」と言ったそうです。そこでスコット監督が「何だい?」と尋ねると、ファンチャーは答えず代わりに紙に書いて、「聞くより読んだ方がいい」とその紙を監督に見せました。

そこには「Blade Runner」と書かれていました。一目で気に入ったスコット監督。「これはすごい!素晴らしいよ!」と絶賛しますが、褒めれば褒めるほどファンチャーは申し訳なさそうにしています。そこで「自分で考えたのかい?」と聞くと、ファンチャーは「違うんだ。ウィリアム・バロウズが1979年に出した薄い本のタイトルに『Blade Runner (a movie)』というのがあるんだ」と白状したそうです。

ウィリアム・バロウズといえば『裸のランチ』等で知られるSFの大家、現代の感覚からするといくらマイナーな著作とは言え、よくファンチャーはそんな有名作家の表題をアイデアとして持ってきたな、という感じですが、スコット監督は「Blade Runner」という言葉の響きにすっかり惚れ込み、職業名にとどまらず正式にタイトルとして採用すべく、バロウズと交渉、合法的に使用許諾を得ます。

出典:【特集】『ブレードランナー』(1982)、タイトルが『ゴッサム・シティ』になりかけた過去 ─ 【はじめてのブレードランナー1】 | THE RIVER
https://theriver.jp/blade-runner-introduction-1/

もともとのタイトルの「デンジャラス・デイズ」は、こちら本作のメイキング映像のタイトルに引き継がれています。

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