今回は海賊映画の代名詞ともいえる『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズよりトリビア・裏話をご紹介します!
「海賊映画は絶対にヒットしない」
『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』がヒットするまで「海賊映画は絶対にヒットしない」というのが映画関係者の常識でした。
一例として1995年の海賊映画『カットスロート・アイランド』は製作費と宣伝費に合計1億ドル以上がかけられましたが、その1割程度ほどしか回収できず、大赤字に。
そのあまりのコケっぷりにギネス・ワールド・レコーズに「最も興行赤字が大きい映画」として掲載されたほどです。
後述しますが、海賊映画=子供向けだというイメージが強かったのも海賊映画が敬遠される理由の一つだったのかなと思います。
なお、一作目の『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』も当初は失敗するという見方の方が強かったそう。
かくいう僕も公開当時は「『ハムナプトラ/失われた砂漠の都(※)』みたいなチープな子供っぽいアクション・ファンタジーなんだろうなぁ~」と思ってました(笑)
※完全に余談ですが、『ハムナプトラ』はジョージ・A・ロメロ監督のもと、ホラー映画として制作させる話もあったみたいです。そっちの方が観たいんだけど!
ジャック役の候補に挙がっていたのはジム・キャリー
当初、ジャック・スパロウ役とてオファーが来ていたのはジョニー・デップではなくジム・キャリーでした。
当時、ジョニー・デップは『パイレーツ・オブ・カリビアン』のような超大作に出るようなタイプの俳優ではなく、「わが道を行く」タイプの俳優だったのです。
(監督のゴア・ヴァービンスキーも「ジョニーがこんな映画に出るなんて信じられなかった」とコメントしています。)
なおジョニー・デップ本人も当初は『パイレーツ・オブ・カリビアン』のオファーに乗り気ではありませんでした。
当時は海賊映画=子供向けの映画で、俳優には敬遠されがちなジャンルでもありました。
しかし、ジョニー・デップは自身の子供から出てみてはどうかと言われたことがきっかけに引き受けました。
結果、彼の演じるジャック・スパロウが大成功だったことは、ご承知の通りですね。
ジャック・スパロウには鼻がない⁉
当初ジョニー・デップはジャック・スパロウには鼻がないという設定にしたかったようです。
それは18世紀という『パイレーツ・オブ・カリビアン』の舞台の時代に梅毒が大流行していたからなんですね。
結局そのアイデアはスタジオに却下されたようですが、ジョニー・デップは2005年の映画『リバティーン』で梅毒に侵され、鼻を失ったロチェスター伯爵ジョン・ウィルモットを演じています。
ちなみにジャック・スパロウの金歯もジョニー・デップのアイデアです。
ジャック・スパロウの赤いバンダナはアディダス
これどこかのシーンで間違ってアディダスのタグが映っちゃってるらしいんですよ。よ~くみてみて!
『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』のラスト
俳優の自然な(素の)表情を引き出すために、あえて俳優に何が起きるかを知らせない場合があります。
例えば『エイリアン』でジョン・ハートからチェストバスターが飛び出すシーンや、『ダイ・ハード』でアラン・リックマンが落下するシーンなど・・・。
『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』のラストシーン、バルボッサの登場は出演者には知らされていませんでした。
(出演者には「女海賊アナマリア」が登場すると聞かされていたらしいです。)