『ターミネーター』シリーズの生みの親のジェームズ・キャメロンが28年ぶりにカムバックを果たす『ターミネーター:ニューフェイト』(原題:TERMINATOR DARK FATE)の予告編が公開されました!
今回は予告編のご紹介とともに、現在明らかになっている『ターミネーター:ニューフェイト』の情報をまとめてみました。
『ターミネーター:ニューフェイト』予告編
予告編解説
『ターミネーター:ニューフェイト』の舞台は審判の日が訪れた後の世界だと言われています。
「二日前、人生が素晴らしいものだと気づいた。今は悪夢だ」
そんなナレーションとともに、マッケンジー・デイヴィス演じるグレースがガブリエル・ルナ演じる新型のターミネーターRev-9から追われる場面から始まる今回の予告編。
グレースとRev-9の戦いの場面で、グレースもまたただの人間ではないことがわかるかと思います。
しかしグレースの横にはナタリア・レイエス演じるダニ・ラモスがいることから『ターミネーター2』のT-800のように善玉の存在なのが確認できます。
しかし、Rev-9に追い詰められた瞬間にサラ・コナ―が登場。
グレースはサラ・コナ―のことを知らない様子。また審判の日の後だとしたら、救世主であるはずのジョン・コナーの姿があるべきですが、予告編からはジョン・コナーの姿は確認できず・・・・。(※その後ジョン・コナー役でのエドワード・ファーロングの復帰がアナウンスされました。)
『ターミネーター:新起動/ジェニシス』では悪玉として大幅に設定変更されたジョン・コナーでしたが、今回は果たしてそもそも登場するのか・・・気になります。
またサラがグレースらを連れてきた先には老年の姿になったT-800が。
『ターミネーター:新起動/ジェニシス』で金属骨格を覆う生体組織は時間とともに老化していくという設定(※)がありましたが、もし『ターミネーター:ニューフェイト』でもその設定が取り入れられているとしたら、このT-800は審判の日以前から存在していたのか?しかし、『ターミネーター』『ターミネーター2』でもターミネーターは消滅していたはず。。
『ターミネーター2』ではターミネーターの開発における重要人物のダイソンも亡くなっていることから、果たしてT-800がどうやっての時代に存在しているのか、またサラ・コナーと心を通い合わせているのはなぜか、など様々な疑問を残しています。
各メディアサイトでは以下のような解説が。
■ギズモード・ジャパン
このティーザー・トレイラーは、3月30日から4月2日まで開催された「シネマコン 2019」で公開されたものとほぼ同じだそうで、ガブリエル・ルナ扮する新型Rev-9が自分のコピーを生み出して暴れる姿が印象的です。
そしてどういう経緯なのか、ナタリア・レイズ扮するダニ・ラモスが、別の女性ターミネーターでマッケンジー・デイヴィス扮するグレイスに護ってもらっています。過去の例にならうと、ダニがジョン・コナーで、グレイスがシュワルツネッガーのT-800みたいな関係なんですね。サラはダニのことを「私は彼女だった」と過去の自分に重ねているようです。それにこの戦いに勝つのは、ダニを生かすことというセリフもありました。かつてはジョンを生かすことが勝利の鍵だったのですが、ダニは何者なのでしょうか?
出典:サラ・コナーがバズーカをブっ放してくれれば全部オッケー!『ターミネーター:ニュー・フェイト』初の予告編が登場 | ギズモード・ジャパン
■RIVER
「あなたは誰?」と問いかける女性に、サラは自分の名を名乗り、「あなたみたいなのは見たことがない。人間みたいだけど、そうじゃない」と一言。しかし女性は「私は人間」と答える。彼女はナタリー・レヴェス演じるダニ・ラモスを守る任務に就いているが、「私は彼女“だった”から」と口にするのだった。サラと2人が向かったのは、山中に建つログハウス。玄関から出てきたのは、アーノルド・シュワルツェネッガー演じるT-800の姿だった……。
『ターミネーター:ニューフェイト』の概要
この2019年公開予定の『ターミネーター:ニューフェイト』ですが、生みの親であるジェームズ・キャメロンは製作にまわり、『デッドプール』のティム・ミラーが監督を務めることが決定しています。
物語の設定としては『ターミネーター』シリーズの1~2作目の続きとなり、その後の作品はなかったこと、あるいはほかの時間軸での話だったということにするそうです。
『ターミネーター:ニューフェイト』のスタッフ・キャスト
スタッフ
製作
ジェームズ・キャメロン(『ターミネーター』、『ターミネーター2』)
監督
ティム・ミラー(『デッドプール』)
音楽
ジャンキーXL(『マッドマックス 怒りのデス・ロード』)
『ターミネーター』シリーズの生みの親であるジェームズ・キャメロンはプロデューサーにまわり、監督はティム・ミラーが務めることが決定しています。
ティム・ミラーは『ターミネーター』や『ターミネーター2』で描かれたテクノロジーが現実になりつつある今だからこそ、『ターミネーター:ニューフェイト』を制作する意義があると述べ、『ターミネーター:ニューフェイト』については「ビジュアル・エフェクトが『デッドプール』の10倍ある」と視覚効果の面でもスバ抜けていることを示唆しています。
キャスト
ターミネーターT-800
アーノルド・シュワルツェネッガー
サラ・コナー
リンダ・ハミルトン
ターミネーターRev-9
ガブリエル・ルナ
グレース
マッケンジー・デイヴィス
ダニ・ラモス
ナタリア・レイエス
ディエゴ・ボネータ
アーノルド・シュワルツェネッガーはもちろんのこと、『ターミネーター』『ターミネーター2』に出演しサラ・コナーを演じたリンダ・ハミルトンも『ターミネーター:ニューフェイト』に復帰することが伝えられています。
アーノルド・シュワルツェネッガーは「ジェームズ・キャメロンが全体的な監修をするから、すごい作品になる」とコメント、4月にラスベガスで行われたシネマコンでは本作について「もちろん、アイル・ビー・バック、アスタ・ラ・ビスタ・ベイビーって言っている」との発言もあり、ファンを喜ばせる作品に仕上がった自信をのぞかせています。
リンダ・ハミルトンはジェームズ・キャメロンからオファーを受けた当初、返事を1か月以上じっくり考えたといい、サラ・コナー役を演じるために1年間のトレーニングを積んだとも明かしています。
その他の新規キャストでは新しいターミネーター、ターミネーターRev-9役に「エージェント・オブ・シールド」に出演したガブリエル・ルナが決定。
また『ロック・オブ・エイジズ』出演のディエゴ・ボネータ、『ブレードランナー 2049』のマッケンジー・デイヴィスやナタリア・レイエスらがキャストに名を連ねています。
マッケンジー・デイヴィスの演じる役はターミネーターではないものの普通の人間より高い能力を持っている「強化人間(Enhanced Human Being)」というキャラクター。
ある任務を受け、ダニ・ラモスを守るためにメキシコへとやってくる設定なのだそう。
新しいターミネーター、Rev-9とは?
ガブリエル・ルナ演じる新型ターミネーターのRev-9。
それまでターミネーターはT-800、T-1000、T-Xと「T-○○」のバージョンだったのに比べ、今回はRev-9と全く異なるナンバリングです。
ただ、機能的にはT-1000のように、機械の体を液体金属で包んでいるのかなという印象です。
“ Rev 9 ” の “ レヴ ” が何を指しているのか?!の意味については、今のところ伝えられていません…。
よって、“ Rev ” は “ Revision ”、つまり、“ 改訂版 ” の省略であり、単に “ バージョン 9 ” といったことなのか?!、それとも、「ゴジラ」シリーズ第2弾「キング・オブ・ザ・モンスターズ」(5月31日全米公開)が、キングギドラの紹介にあたって引用した「ヨハネの黙示録」の第9章=“ Revelations 9 ”(レヴェレイション 9)がまた持ち出されて、何やら不吉な意味合いが込められているのか…?!などと憶測がされていますが…、
ただ、予告編をじっくり見てもらうとターミネーター Rev-9が「分裂」しているのがわかるかと思います。
果たして無限の増殖が可能なのかどうかはまだ不明ですが、ターミネーターに「増殖」という新しい機能の側面が加わったことは確かだと思います。
「ターミネーター:ニューフェイト」のビジュアル
(c)2019 Skydance Productions, LLC, Paramount Pictures Corporation and Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved
出典:https://www.cinematoday.jp/news/N0102619
ターミネーター最新作のビジュアル初公開!サラ・コナーがカムバック! – シネマトゥデイ
2018年8月1日に『ターミネーター:ニューフェイト』のビジュアル画像が全世界で初解禁されました。
サラ・コナー役のリンダ・ハミルトンに加え、左から本作のヒロインと予想されているダニ・ラモス役を演じるナタリア・レイエス、暗殺者のグレース役を演じるマッケンジー・デイヴィス。
中央に立つグレース役を演じるマッケンジー・デイヴィスの体には、機械の継ぎ目のような白い線が刻まれており、ターミネーターではないものの普通の人間より高い能力を持っている「強化人間(Enhanced Human Being)」というキャラクターを演じています。
(c)2019 Skydance Productions, LLC, Paramount Pictures Corporation and Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved
出典:https://www.cinematoday.jp/news/N0108830
『ターミネーター』サラ・コナー復帰は元夫キャメロンのオファーで決心!リンダ・ハミルトンを直撃 – シネマトゥデイ
2019年5月25日「ターミネーター:ニューフェイト」のビジュアル追加公開
(c)2019 Skydance Productions, LLC, Paramount Pictures Corporation and Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved
出典:https://www.cinematoday.jp/news/N0108889
『ターミネーター:ニュー・フェイト』T-800・シュワちゃんのビジュアルが公開! – シネマトゥデイ
そして2019年5月25日に『ターミネーター:ニューフェイト』のビジュアルが追加公開されました。こちらではアーノルド・シュワルツェネッガー演じるターミネーター、T-800型が無表情に銃を撃つこのビジュアルは『ターミネーター2』でサイバーダイン社から警官隊に向かってガトリングガンを撃つシーンを彷彿とさせます。
2019年 9月4日予告編第2弾公開
9月4日には『ターミネーター:ニューフェイト』の第二弾となる予告編が公開されました。
この予告編からはサラがT-800が存在していることを知らなかったこと、また新型のターミネーターであるRev-9がかなり人間に近い表情を持っていることなどが見て取れます。
ジョン・コナー役にエドワード・ファーロング
2019年7月にはジョン・コナー役を再びエドワード・ファーロングが演じることが報じられました。
以下はエドワード・ファーロングのコメントです。
2019年8月、米TheArnoldFansはイベントに登場したエドワードに直撃。28年ぶりとなるジョン・コナー役の再演について詳しく尋ねたところ、エドワードは笑顔を見せ、「何も言えないんです」と答えたという。「だけど、うん、そうですね。小さい役ですけど、出てますよ」。このコメントから察するに、ジョン・コナーの役割は小さいものにとどまっているようだ。
「自分は恵まれていると思います。本当にうれしかったですよ。つまり…その、人生を前向きに進めようとしていた時に(出演オファーの)良い電話をもらったんです。それに僕は、本来ならば他の『ターミネーター』にも出ているはずだったんですが、めちゃくちゃなことをしてしまいましたから。だから僕が言えるのは、すごく光栄だったということです。」
出典:『ターミネーター:ニュー・フェイト』ジョン・コナー役エドワード・ファーロング、28年ぶり復帰の喜びを語る ─ 「自分は恵まれていると思います」 | THE RIVER
コメントによると、エドワード・ファーロングの出演は小さなものに留まってしまうようですが、『ターミネーター:ニューフェイト』の中でジョン・コナーがどういう役割を持つのか、気になるところです。
2019年 9月17日 ジェームズ・キャメロンが新3部作の第1弾と明言
ジェームズ・キャメロンはの取材に対して、『ターミネーター:ニューフェイト』がヒットすれば、三部作の第一作目になると明言しました。
『ターミネーター:ニューフェイト』につづく物語の構想がすでにあるということですね。
しかしながら同じく三部作の第一作目として作られた『ターミネーター4』『ターミネーター:新起動/ジェニシス』がともに興行不振によりそれぞれ一作で終わっていることに同様の不安はありますが・・・。
「ターミネーター:ニューフェイト」は2019年11月8日公開です!
これまでのターミネーターの歩み
1984年『ターミネーター』
アーノルド・シュワルツェネッガー、ジェームス・キャメロンの出世作。
未来から来た殺人ロボットと、それに狙われた女性、彼女を守るために同じく未来から来た戦士が現代で闘うというストーリー。
ラストシーンでのセリフ、『嵐が来る』と伝えられたサラの返答『わかってるわ』は、更なる波乱を予想させる、続編を意識したセリフとも言われています。
ただ、『ターミネーター』シリーズ自体はジェームズ・キャメロンがその権利を当時の妻のゲイル・アン・ハードに売ってしまったおかげで、一作ごとに製作会社が変わり、このあとの『ターミネーター2』まで7年もの月日が空くことになってしまいました。
1991年『ターミネーター2』
続編は失敗するのジンクスを打ち破る名作です。
『ターミネーター』ファンならずともチェックは必須です。
未来世界の人類の指導者であり、救世主でもあるジョン・コナー。
彼が生まれる前にその母親を殺すことでその誕生を阻止しようとしたのが一作目のターミネーターでしたが、今回は幼いジョン・コナーがターゲットです。
『ターミネーター』シリーズ史上最高の興行収入を上げた今作。
シュワルツェネッガーもシナリオを読んだときに『期待以上のものだった』と感想を漏らしています。
2003年『ターミネーター3』
ターミネーターのレガシーはどこへ?
思わずそう思ってしまうほど、シリーズへの敬意が感じられない作品。
ジョン・コナーの年齢を間違えて計算するという致命的なミスを犯しています。
単純にターネーターの表層をなぞっただけのような、そんな印象です。
まぁ今作のように審判の日の到来を描いて未来との結び付きを強めたのは良かったかなぁと。。
2009年『ターミネーター4』
シュワルツェネッガーなき『ターミネーター』ということで失敗作とみなされている「4」ですが、個人的にはそんなに悪い映画じゃないと思うんですよね。
個人的には「3」でターミネーターファンをかなり失望させてしまったこともこの評価に結びついているのでは?と思わずにはいられません。
シュワルツェネッガーのいないターミネーターということでいうと、僕は個人的にはこの部分は評価しています。そして未来世界に軸足を移した潔さ。
ターミネーター4は既知感の世界から踏み出そうとしたのです。シュワルツェネッガーなしに。そこにある『ターミネーターの本当の魅力とは設定の素晴らしさとストーリーなんだ』という制作者の信念を感じずにはいられません。
2015年『ターミネーター:新起動/ジェニシス』
これ以外の作品とは別の世界観
4作目まで同一の世界観で作られた『ターミネーター』シリーズをリブートさせた今作。
世界規模では成功と言える結果を出しましたが、アメリカでは評判が芳しくなく、結局この物語は続編は作られないようですね。
ただ見どころは多く、例えば冒頭は一作目の天文台でのシーンをカットまでほとんど完全に再現したシーン。もちろん、カット割りも一作目に忠実。
しかしリブートならではの大胆な変更もあり、今作では擬似的な親子関係をターミネーターとジョン・コナーから、ターミネーターとジョンの母親、サラ・コナーに変更しています。
そしてジョン・コナーの設定にはコアの部分に至るまで大幅な改編が加えられています。
それにより、物語の主役をカイルとサラに絞ることができ、更に今までの敵ターミネーターのマンネリからも脱却することに成功しています。
2008年『サラ・コナー・クロニクルズ』
3以降とは別の世界観
『サラ・コナー・クロニクルズ』はドラマとして放映された、映画ではないターミネーターシリーズです。
憶測ですが、『ターミネーター』ファンには不評だった『3』に代わる、ファンが納得できるストーリーを!との思いが製作陣にあったのではないでしょうか。
そんなわけで『サラ・コナー・クロニクルズ』は『ターミネーター2』の続編として製作され、映画の『3』はなかったことになっています。