帰ってきたヒトラー
『帰ってきたヒトラー』は年に公開された
まさにブラック・コメディの名に恥じないドイツの映画。自決寸前の1945年のドイツから現代にタイムスリップしてきたヒトラーが今の世界のなかで再び覇権を目指すというもの。
今の時代らしく、SNSやYouTubeから人気を広げていくヒトラーの姿がコミカルに描かれています。
実際の市民の前でゲリラ的な撮影も行われましたが、ヒトラーの再来を歓迎する本物の市民の姿こそがブラック・コメディそのものではないでしょうか。
ブラック・コメディという枠を越えて少しの苦味と警報を示唆する良作映画だと思います。
ディック・ロングはなぜ死んだのか?
『ディック・ロングはなぜ死んだのか?』は2020年に公開されたダニエル・シャイナート監督、主演のブラックコメディ映画。
に実際に起きた事件である「イーナムクローの馬のセックス事件」をモチーフにしています。ある事件
バーン・アフター・リーディング
『バーン・アフター・リーディング』は年に公開されたイーサン・コーエンとジョエル・コーエン(コーエン兄弟)監督のコメディ映画。主演はジョージ・クルーニーが務めています。
さすがはコーエン兄弟というべきか、主演のジョージ・クルーニー以外にもジョン・マルコヴィッチやブラッドピット、などの豪華キャストが脇を固めています。
デリカテッセン
『デリカテッセン』は1991年に公開されたフランス映画。監督はジャン=ピエール・ジュネとマルク・キャロ、主演はドミニク・ピノンが務めています。
核戦争後、荒廃したパリにある一軒の肉屋。飢餓が蔓延した世界でも、その肉屋には常に肉がある・・・。
ジャン・ピエール・ジュネの強烈な作家性が光る作品です。
タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら
『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』は2007年に公開されたブラック・コメディ映画。今回紹介している映画の中でも特にブラック度が高いのではないでしょうか。
主演はタイラー・ラビンとアラン・テュディック。割と残酷描写もしっかりしていますが、上手くギャグめいたものに見せていますね。
今作はホラーコメディ映画の最高峰ではないかと思います。田舎のあんちゃん二人が何故か殺人犯に勘違いされてしまい、偶然の事故によって次々に人が死んでゆく、ブラック・コメディです。
この田舎の兄ちゃん(タッカーとデイル)は典型的なホワイト・トラッシュ(白人貧困層)。まさに「貧しいが、心は純粋」主人公像を体現しています。
それに対比するような生意気な大学生グループ。ホラー映画の定番の演出をうまく取り入れながらコメディの良作に仕上げています。おすすめの映画ですね。
ショーン・オブ・ザ・デッド
『ショーン・オブ・ザ・デッド』は2004年に公開されたホラー・コメディ映画。
監督はエドガー・ライト、主演はサイモン・ペグが務めています。
こちらは内容も面白く、今でこそホラーコメディの代表的な作品として認知されていますが、2004年の時点ではエドガー・ライト、サイモン・ペグともに日本ではまだ無名であったからかなとも思っています。本国イギリスでは大ヒットしたそうですが。。
むしろこの映画の口コミ効果によって徐々にエドガー・ライト、サイモン・ペグの名前も知れ渡っていったような、そんな印象です。
ちなみに制作から15年経った2019年3月にTOHOシネマズのスクリーンで限定公開されたそう。
クエンティン・タランティーノやニコラス・ホルトも本作のファンとして有名です。
スイス・アーミーマン
『スイス・アーミーマン』は年に公開されたホラー・コメディ映画。『ディック・ロングはなぜ死んだのか?』のダニエル・シャイナート監督のデビュー作になります。
主演は『ハリーポッター』シリーズのダニエル・ラドクリフが務めています。
無人島で漂着した男が見つけた、ある死体。。
『スイス・アーミーマン』というタイトルはスイス・アーミーナイフのもじりであり、ダニエル・ラドクリフはまさに便利な十徳ナイフのような死体を演じています。