ネタバレあり『記憶にございません!』のトリビア・裏話特集!

『記憶にございません!』は2019年に公開された三谷幸喜監督・脚本の政界コメディ映画です。

主演は中井貴一。ほかにもディーン・フジオカ、小池栄子、石田ゆり子など、三谷監督初参加の面々が脇を支えています。

今回は『記憶にございません!』のトリビア・裏話を特集します!

当初のタイトル

『記憶にございません!』の当初のタイトルは「魚夫の旅路」であったそう。これは1942年に公開されたマーヴィン・ルロイ監督の「心の旅路」をもじったもの。「心の旅路」も高い役職についていた主人公の男が記憶喪失する話です。ちなみに魚夫というのはトトオと読み、総理の名前として考えられていたものだそう。

その後も「記憶を失った総理大臣」や「忘れたくても、思い出せない」などが候補として残ったそうです。

もう一つのエンディング

『記憶にございません!』のエンディングは公務に励む黒田の元を息子が訪れ、「自分も将来総理大臣を目指す」と父へのあこがれを口にするシーンで終わりますが、監督の三谷幸喜によると、『記憶にございません!』には、もうひとつのエンディングがあるそう。

それは総理夫人の兄で新しく官房長官になった鰐淵が、官邸のバルコニーで小さな石を見つける。それはかつて黒田総理にぶつけられた石だった。鰐淵が何の気なしにそれを放り投げると、たまたま下を歩いていた鶴丸にぶつかり、今度は彼が記憶喪失になってしまうというもの。

鶴丸の物語の締めとして最高のものと思ったそうですが、いざ編集でつないでみるとリズムが悪くなったそうで、「特典映像で復活するかも」とのことです。

三谷幸喜監督本人が演奏

番場が偶然見つけた黒田総理の子供のころの作文。これを朗読するバックではハーモニカのBGMが流れます。

実はこのハーモニカ、三谷幸喜監督自身が演奏されているそう。

天海祐希がカメオ出演!

本当に言われhなければ気づかないレベルで天海祐希がカメオ出演しています。

そのシーンは記憶喪失した黒田が逃げ込んだ食堂のテレビの番組。

天海祐希がカメオ出演することになった経緯は三谷幸喜監督のブログから。

実は、この定食屋のシーンを撮った時(クランプアップの直前だった)、予定より長めにテレビが映り込むことが分かった。となるとそこに映る映像が必要になる。画面は後ではめこむので、これから撮ればいいのだが、有働キャスターの撮影は既に終わっている。さあ、どうする。そういえば、天海さん、なんでも力になるって言ってくれてたな。ここは彼女の好意に甘えよう。天海さんといえば「女信長」の主演女優。「女信長」があるなら「おんな西郷」もあってもおかしくない。よし、天海さんで「おんな西郷」の宣伝番組を作ってしまおう。そんな流れで誕生したミニ番組。
出典:三谷幸喜 公式ブログ – スペシャル – Powered by LINE

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