【映画の効果】映画を観ることで得られるもの

スクリーンから目を離して、しばらくニュースを観ていると、悲惨な内容に唖然とすることもありますね。

ネットが浸透し、価値が多様化した今、すべての意見に否定もあれば、肯定の意見も簡単に得ることができます。

犯行を犯した人をひとくくりで論じることはできませんが、その中でも個人的には「自分を肯定してくれる意見に浸って、様々な考え方を受け入れられていないのではないか」と感じることもしばしば。

日ごろから映画はよく観るのですが、「もしかしたら映画も観方によっては多様性を受け入れる訓練になるのかもしれない」とも思います。

そこで今回は映画を観ることで得られる効果や効用を調べてみました。



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教養・人間力が身につく

人間力を高める

映画監督の押井守氏は著書「仕事に必要なことはすべて映画で学べる」の中で

人生を通して経験できることには限界があり、「人間に対する教養」を獲得していくためには他人の経験を自分の経験として繰り込んでいくことが必要。そのために小説や映画などの形式が存在していると書かれています。

人の心の機微や、どういった場合にどういう判断を下すべきなのか、しかしそれらは漠然と映画を観ているだけでは身につかないとも書かれています。観たことを語ることでしか上達しないとのことで、それはその通りかと思います。

一つの映画に対して「面白かった/つまらなかった」など、自分に合うかどうかだけで判断してしまうのではもったいないですよね。

様々な登場人物のあらゆる考え方や行動の意味を自分なりに解釈して、相手の多様性を認めていくことが大事なのではないでしょうか。

知識・教養が身につく

社会的な映画だと、テーマになる事柄に対して、映画を通して学ぶこともできます。

例えば

トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』では当時ハリウッドで行われた赤狩りの実態とそこに立ち向かった勇気を学べます。

フルートベール駅で』では今もなくならない人種差別の実態と悲劇を知ることができます。

もちろん、映画によっては少なからず脚色や、ドラマを盛り上げるためのフェイクが含まれることも留意しておきたいものですが、たとえば同じ事柄を描いた映画を3つ観るとすると、一つの事柄に対して3つの視点を学べることになります。

健康になる

ホラー映画にはダイエット効果が

ウエストミンスター大学の研究で被験者にホラー映画を鑑賞してもらい、心拍数や酸素摂取量、二酸化炭素排出量をそれぞれ測定すると90分のホラー映画の鑑賞で、約113カロリーを消費することが明らかになりました。

強烈な恐怖を体験することで心拍数が上がって、血流も速まって、アドレナリンが分泌されます。
アドレナリンには食欲を抑制し、基礎代謝を高める働きがあるため、カロリーの消費になるそうです。

ホラー映画でダイエットに関して詳しくはこちら

ちなみにスタンリーキューブリック監督の『シャイニング』だと184カロリーものダイエット効果が期待できるそうです。



コメディ映画で血行促進

2006年にBBCでコメディ映画には血行を促進させる効果があることが報じられました。参考記事

コメディ映画を観た若者とそうでない若者の血行を調べたところ、コメディ映画を観た若者の方が血流が増加したという結果になったそうです。

笑いの時の呼吸は深呼吸したときや腹式呼吸と同じような状態で、体内に酸素が多く取り込まれることによって結構がよくなり新陳代謝も活発になるそうです。

他にも笑いには免疫力をアップさせる効果もあると報告されています。

頭がよくなる

サスペンス映画で脳が活性化

一般的にプロットやストーリーが複雑なサスペンス映画は、他の映画に比べて脳を活性化させる効果が高いことが分かったそうです。

確かに複雑な映画は観ながら色々オチや全体の構造を想像していくので、この効果には納得ですね。

リフレッシュ・気分転換になる

これは言うまでもないですね。
映画には他の読書や入浴と同じようにリフレッシュ・気分転換にもなります。



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