名映画監督もデビューはホラー映画という監督も多いです。今回は「登竜門⁉ホラー映画出身の巨匠たち」と題して、ホラー映画出身の映画監督を紹介します!
ピーター・ジャクソン
ピーター・ジャクソンは1961年生まれ、ニュージーランド出身の映画監督です。
『指輪物語』を映画化した『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのヒットにより名映画監督の仲間入りをしますが、映画監督としてのキャリアの初期はホラースプラッターなどのB級映画を多く監督しており、「カルト映画の帝王」とまで呼ばれていました。
代表作…『ロード・オブ・ザ・リング』など
デビュー作…『バッド・テイスト』
『バッド・テイスト』は1987年に公開されたカルトホラー映画。当時、新聞社に勤めていたピーター・ジャクソンが友人たちと4年の歳月をかけ作り上げたデビュー作です。
ジェームズ・キャメロン
ジェームズ・キャメロンは 1954年生まれのカナダ出身の映画監督です。
一時は海洋学者の道へ進もうと考えていましたが、23歳のときに『スターウォーズ』を観て、映画監督への道を志します。
ロジャー・コーマンの元で働いたのち、B級映画の『殺人魚フライング・キラー』で監督デビュー。
1984年の映画『ターミネーター』が低予算であったにも関わらずのヒット。今作でブレイクしたキャメロンは続いてリドリー・スコットの『エイリアン』の続編『エイリアン2』を監督。一躍ヒットメーカーになります。
代表作…『タイタニック』『アバター』など
ジェームズ・キャメロンの代表作といえば『ターミネーター』シリーズを挙げる人もいるかと思いますが、当時の興行収入を塗り替えた『タイタニック』『アバター』をここではご紹介。『タイタニック』は1997年公開の恋愛・パニック映画。
タイタニック号の沈没という史実をベースに、ジェームズ・キャメロンが監督を務め、当時の世界興行記録を塗り替えるほどのヒットになりました。主演のレオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレットもこの作品をきっかけにブレイク。1998年のアカデミー賞でも11部門を受賞しています。
『アバター』は当時の興行収入世界一位となり2500億円を売り上げました。日本だけでも150億円を超える大ヒットとなりました。この作品を機に3D映画が定着することになりました。
デビュー作…『殺人魚フライング・キラー』
ジェームズ・キャメロンはこちらの『殺人魚フライング・キラー』で映画監督としてデビュー。監督にはキャメロンの名前がクレジットされていますが、実際にはキャメロンは5日で現場をクビになっており、今作はキャメロンにとって不本意な作品となっています。
サム・ライミ
サム・ライミは1959年生まれの映画監督。ミシガン州立大学で英文学を専攻してましたが、『死霊のはらわた』製作のため中退したというエピソードがあります。キャリア初期はホラーやカルト映画などの映画を多く監督していますが、95年の『クイック&デッド 』で西部劇にも進出。
2002年に監督した『スパイダーマン』がヒットし、さらに多くのファンを獲得。
近年では監督業よりも製作を多く務めており、自身のルーツともいえるホラー映画を多くプロデュースしています。
代表作…『スパイダーマン』
デビュー作…『死霊のはらわた』
大林宣彦
大林宣彦は年生まれの映画監督。もともとはCM業界の出身で、CMディレクターとして多くの海外スターを起用するCMで印象深いコマーシャルを多く制作、「CM界の巨匠」との異名をとるようになります。
77年に映画『HOUSE』で商業映画監督デビュー。その後「尾道三部作」(『転校生』『時をかける少女』、『さびしんぼう』)などを監督。
2020年4月10日、肺がんのため、東京都世田谷区の自宅で死去しました。
代表作『時をかける少女』
原田知世の映画デビュー作ともなった今作。本来は原田知世はこの映画を撮った後引退する筋書きだったようで、28日という短時間で撮影された作品です。
原作は筒井康隆のSF小説『時をかける少女』。監督の大林宣彦の『転校生』につづく「尾道三部作」の2作目に数えられています。
デビュー作…『HOUSE』
『HOUSE』は1977年に公開された大林宣彦の商業映画監督デビュー作。
主演に『太陽を盗んだ男』の池上季実子を置き、美少女ホラーの先駆けともいえる作品に仕上がっています。