今回紹介するのは架空の映画評論家デビット・マニングのお話。
同じように以前紹介したアラン・スミシーは架空の映画監督でした。しかし、アラン・スミシーとちがって、デビット・マニングは決して犯してはならない「事件」でもあったのです。
デビット・マニングとは?
デヴィッド・マニングとは、ソニー・ピクチャーズが捏造した架空の映画評論家。
コネティカット州の地方紙リッジフィールドプレスの映画記者という体で『バーティカル・リミット』や『インビジブル』などのソニー・ピクチャーズ配給作品を絶賛する評論を寄せ、遂にはなんと合成音声によってラジオにまで出演。
※ちなみに『インビジブル』について監督のポール・バーホーベンは「からっぽな作品だ」というほどの低評価をしており、「スタジオの奴隷になった気がした」と語っています。
しかし、Newsweek誌の調査により、その存在が捏造されたものであることが発覚、実際はコロンビア・ピクチャーズの宣伝担当者によるものと分かりました。
ソニー・ピクチャーズはこの事実を認め謝罪、経営幹部2人は一時的な停職処分になる事態にまで発展しました。