【映画 レビュー】フォレスト・ガンプ

フォレスト・ガンプ [DVD]

『フォレスト・ガンプ』は1994年公開のロバート・ゼメキス監督、トム・ハンクス主演のヒューマンドラマです。

第67回アカデミー賞作品賞、第52回ゴールデングローブ賞 ドラマ部門作品賞を受賞するなど、評価も高く、今なおヒューマン映画として高い人気があります。

『うすのろフォレスト』のまっすぐな生き方とそれを翻弄しつつ、優しく後押しするようなアメリカの時代の激動と運命。
幼馴染のジェニーとの関係を軸に、ベトナム戦争やピンポン外交などの歴史に絡んでいきながらもエビ漁やランナーなど様々な生き方を過ごすフォレストの生き方を描く名作です。

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「フォレスト・ガンプ」のスタッフ・キャスト

監督
ロバート・ゼメキス

脚本
エリック・ロス
原作
ウィンストン・グルーム

製作
ウェンディ・フィネルマン
スティーヴ・ティッシュ
スティーヴ・スターキー

出演者
トム・ハンクス
サリー・フィールド
ロビン・ライト
ゲイリー・シニーズ
ミケルティ・ウィリアムソン

「フォレスト・ガンプ」のあらすじ

アメリカのアラバマ州で生まれたフォレスト・ガンプ。彼は人並み以下のIQと背骨が曲がっていることで、脚に装身具を付け、歩行も不自由だった。

そんなフォレストは幼いときから同級生にいじめられていたが、幼馴染のジェニーだけはフォレストの良き友人であった。ある時、フォレストはいつものように同級生にいじめられ、追い立てられていたが、無我夢中で逃げているうちに装身具も外れ、誰よりも速く走れるようになる。

そんなフォレストの俊足を見込んだ大学のコーチの手引きによってアラバマ大学へ入学しフットボールチームに入る。やがてフォレストは全米代表選手に選ばれるまでになる。

フォレストはその後も軍隊に就職し、ベトナム戦争に派兵されるなど時代の中で激動の人生を過ごしていく。

しかし、フォレストの心にはいつもジェニーの存在があった。

感想・レビュー

アメリカの時代の変遷を感じながらそれでも優しい気持ちに浸れる作品。
今でも一番好きな作品は?と訊かれると、『フォレスト・ガンプ』と答えます。

アメリカの時代をフォレストと歩む

フォレストが幼い頃、母親が営む下宿屋に泊まっていたミュージシャンが後のエルヴィス・プレスリーであったり、ベトナム戦争から帰国するとピンポン外交の主役になり、ジョン・レノンとテレビ出演するなど、古き良きアメリカをフォレストと共に歩んでいける、そんなところが好きです。

人生とは?

時代の流れに翻弄されているようでも、フォレストの純心さで逆に時代時代、場面場面でしっかり輝いている。時に流れに身を任せるように人生を漂い、でも愛する人をひたすら思い続ける一途さ、純粋さを同時に抱えている。そんなフォレストの生き方。

それは人生讃歌に満ち溢れています。

『人生はチョコレートの箱、開けてみるまでわからない』

アメリカの名台詞にも選ばれた言葉ですが、チョコレート、という言葉が人生はどこか希望の詰まった、そんな箱なんだということを暗示させます。

子供の頃、いつも一緒にいたジェニーですが、お互いが成長するにつれ、フォレストは軍隊、ジェニーは歌手を夢見ながらもストリップやヒッピーカルチャー、ドラッグなど波乱万丈な決して楽ではない生き方。

二人は成長とともに離ればなれになり、けれど時計の針が重なるように、ほんの僅か重なってはまた離れていくー。

ベトナム戦争から帰ってきたフォレストは、反戦団体の集会に迷い混んでしまい、流れから反戦スピーチをするハメに。フォレストに難しい主義があるわけではないのですが、たまたまそこにいたジェニーと再会する、劇中でも屈指の名場面があります。

反戦平和もLOVE&PEACE も言ってしまえばイデオロギーの1つにすぎないし、この時のふたりは決してお互い重なりあえない生き方をしてしました。

それでも互いの名前をよびあい、抱擁をかわす。

それでも、愛情は全てに勝る、そう感じさせてくれる名場面でした。




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