字幕スーパーの「スーパー」っていったい何なのでしょうか?
最近は「字幕版」とかであまり耳にはしませんが、以前はよく目にした言葉かと思います。
字幕スーパーの「スーパー」
字幕スーパーの「スーパー」とはスーパーインポーズという映像技術用語のことです。
スーパーインポーズの意味は「複数のものを重ね合わせる」ということで映画のフィルムの上から字幕を書き込んだフィルムを載せて焼き付けたことから、こう呼ばれるようになりました。
今ではフィルムに限らず、映像に文字を載せることを字幕スーパーと呼んでいます。
サイレント映画期の字幕
サイレント映画期の字幕は時折画面を文字のみの表示(字幕)に切り替えて台詞や状況説明の文章を挿入していました。この場合はスーパーの定義には当てはまらないので、字幕スーパーとは呼べませんね。
余談ですが、1920年のドイツ映画『カリガリ博士』ではすでに撮影されたフィルムに手書きの文字が書き込まれ、主人公に対する脅迫観念や不気味さを表現する手法として取り入れられました。
(下記参照)
いかがだったでしょうか。字幕派。吹き替え派というのもあると思いますが、僕は字幕派です!
字幕一つとっても表現方法はさまざまあるんですね。勉強になりました。