【ネタバレ レビュー】悪魔を憐れむ歌

『悪魔を憐れむ歌』は1998年に公開されたオカルト・スリラー映画です。
監督はグレゴリー・ホブリット、主演はデンゼル・ワシントンが務めています。

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「悪魔を憐れむ歌」のスタッフ・キャスト

監督
グレゴリー・ホブリット

脚本
ニコラス・カザン

製作
チャールズ・ローヴェン
ドーン・スティール

製作総指揮
イーラン・ダーショヴィッツ
ニコラス・カザン
ロバート・キャヴァロ
テッド・カーディラ

出演者
デンゼル・ワシントン

「悪魔を憐れむ歌」のあらすじ

感想・レビュー

とある死刑囚が死んだ後に、その男としか思えない犯行が起きる。真犯人は誰だ?

そのプロットがとても秀逸で思わず手に取った本作。もともとタイトルだけは公開当時になんとなく覚えていたのもあって、今回観てみました。

当初は『セブン』や『羊達の沈黙』のようなサイコ・スリラーを期待していたのですが、まさかのオカルト!

素晴らしいプロットがありながら、それが悪魔のせいというのであれば、最早何でもアリになってしまいます。

原題は『fallen』。登場する悪魔が「堕落した天使」であったことからのタイトルだと思います。邦題は『悪魔を憐れむ歌』。一見内容とあまり関係なさそうにに見えますが、ローリング・ストーンズのが印象的に使われていることもあり、同じくローリング・ストーンズの代表曲『悪魔を憐れむ歌』からタイトルを拝借したのでしょう。

ではと歌われていて、

悪魔が人から人へ乗り移り、デンゼル・ワシントン演じるボブスを翻弄していく

道行く人が代わる代わるボブスを挑発していく場面は劇中でも最も印象的なシーンのひとつです。

一方で『悪魔を憐れむ歌』の後半はかなり雑なのも確か。

悪魔は乗り移る先の人間をボブスの同僚や家族の友人など、ボブスの近い人間へと近づいていきます。

同居している弟も殺され、ボブスは甥をであるのもとに預け、単身悪魔との戦いを挑みます。ただ、悪魔自身もほとんど一人でボブスに戦いを挑むため、先程も伝えたような人から人へ乗り移り、ボブスを翻弄していくなどの描写はなく、悪魔対人ではなく、実質的には普通に人対人になっているのも残念。

悪魔は500メートル以上移動できない、その間に乗り移る対象の人間がいなければ息絶えてしまう。

この事実を元にボブスは悪魔の乗り移った同僚を殺害。自らも毒入りのタバコを吸い、自殺することで悪魔を道連れにしようという計画でした。

ただ、劇中では同僚をすぐに死なない程度にあえて生かしておくなどの行動をとるボブス。そうであれば相手が息絶えるまでに車にのって500メートル以上離れることもできたのではないか、また最後まで預けたきりの甥の様子が描かれないなど、やはり終盤は雑な印象を受けます。

ただ、デンゼル・ワシントンの演技や存在感によってかろうじて画面が保たれている印象です。

しかし、なぜアメリカではこのようにオカルト作品が多いのか。

本作意外にも『コンスタンティン』『エクソシスト』など悪魔との戦いを描いた作品は多くあります。

日本と比較してより宗教が日常に根付いていること、そしてキリスト教では善悪の二項対立がよりはっきりしていることが大きいと思います。

キリスト教も大きくカトリックとプロテスタントに宗派が分かれますが、を占めるカトリックでは実在としての神と悪魔の存在を信じているため、こうした映画が受け入れられやすい土壌がすでにあるのでしょう。

そのことを考えれば、日本であまりこうした映画が製作されないのも納得です。

この映画が悪魔モノであることに「がっかり」したと冒頭でのべましたが、その感想ももしかしたら日本人だからこそ感じることなのかもしれません。

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