「イコライザー」は2014年公開のデンゼル・ワシントン、クロエ・グレース・モレッツ出演のサクション映画です。
社会派の作品に出てるイメージの強いデンゼル・ワシントンですが、その出来はすっきり楽しめる爽快作でした!
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「イコライザー」のスタッフ・キャスト
監督
アントワーン・フークア
脚本
リチャード・ウェンク
原作
マイケル・スローン
リチャード・リンドハイム
『ザ・シークレット・ハンター』
出演者
デンゼル・ワシントン
マートン・ソーカス
クロエ・グレース・モレッツ
デヴィッド・ハーバー
ビル・プルマン
メリッサ・レオ
「イコライザー」のあらすじ
昼はホームセンターで真面目に働くマッコール(デンゼル・ワシントン)。元CIAのトップエージェントであったが、現在は静かに暮らしている。眠ることができない彼は深夜、近所のカフェで読書をするのを日課としていた。ある夜、そこで娼婦のテリー(クロエ・グレース・モレッツ)と出逢う。そして本に関する他愛のない会話を交わす内に、彼女がロシアン・マフィアに酷い仕打ちを受けていることを知る。人生に夢さえ抱けず、傷つけられるテリーを助けるため、夜、マッコールはもう一つの「仕事」を遂行する。それは人々を苦しめる悪人を葬り、どんなトラブルも完全抹消すること。しかし、この「仕事」がきっかけとなり、ロシアン・マフィアがマッコールを追い詰めて行くが……
出典:http://www.bd-dvd.sonypictures.jp/equalizer/#/story
映画『イコライザー』 | オフィシャルサイト | ブルーレイ&DVD 2015.3.4(水)発売 3.25(水)レンタル開始
感想・レビュー
最近こういうドンパチものをあまり観ていなくて、それで映画を見るのが辛くなっているのかな?とも思ってたので見てみました。
主演は安定のデンゼル・ワシントン。
しかし、社会派な作品のイメージがあるデンゼル・ワシントンがアクション・エンターテインメントの映画ってどうなのかな?という心配はあったものの、杞憂に終わりました。
普通に楽しめる映画でしたね。
元CIAで、妻をなくしたホームセンターの警備員が主人公。彼の日課は妻が読んでいた本のリストを最後まで読むこと。
序盤、カフェでデンゼル・ワシントンが読んでいた本はヘミングウェイの『老人と海』でした。
老人が命がけでせっかく釣り上げたカジキなのですが、港に帰る途中でサメに食べられてしまい、終いには骨しか残っていなかった、、、という話なのですが、これだけ読むとなんだそりゃって話になりますよね。
同じようにツッコんだ娼婦のアリーナに対して、デンゼル・ワシントンから『老人と海』について解説が入る、という名著の副音声としても大変助かる映画なのでした。
映画はそんなアリーナが元締めの組織にボコボコにされた復讐のためにデンゼル・ワシントンが在りし日の力をもって一人で組織壊滅に動き出すというストーリー。
お前は黒人版のスティーブン・セガールか?と思うほど、もう笑っちゃうくらい無敵感が半端ないんですよね。
銀河系最強と唱われていた『リディック』でさえ、敵組織のラスボスであるロード・マーシャルには苦戦していましたが、今作のデンゼル・ワシントン、ラスボスでさえも難なく始末してしまう最強っぷりを見せつけてしまいます。
というか、ラスボスのニコライのそれまでの知的かつ残忍なイメージが拍子抜けするほどラストあっけないんですよね。
序盤、ただ一人、仲間を殺していく男がデンゼル・ワシントンということに気付き、彼の家を突き止めたり、
また中盤、彼と彼率いる武装マフィアがデンゼルの家を急襲するんですが、誰もいない部屋に残された航空券のレシートに騙されることなく、彼ただ一人がデンゼル・ワシントンの高跳びを、フェイクだと見抜いたりと、デンゼル・ワシントンに負けず劣らずの頭の切れるキャラクターとして演出されていました。
ところがどっこい(死語)、終盤のマヌケっぷりはどうでしょう。
デンゼル・ワシントンに協力している仲間の警備員を撃とうとして背後に迫るデンゼル・ワシントンに気づかず、彼から一発被弾したらほとんど反撃することもなく、ただ死ぬまで撃たれ続けるのみ。
あれは観ているほとんどの人が肩透かしを食らったんじゃないかな?
とはいえ、久々にノンストップで観れたエンターテインメント作ではありますし、デンゼル・ワシントンの無敵感も逆にここまでくると爽快だったりします。
今年(2018年)の夏に続編も公開されていますね。