【法廷モノ】裁判をテーマにしたおすすめ映画

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裁判をテーマにしたおすすめ映画

ゆれる

法廷でゆれる証言 兄弟の絆もゆれていく

『ゆれる』は2006年に公開された西川美和監督のドラマ映画。主演はオダギリジョーと、香川照之が務めています。

兄と幼馴染みと三人で渓谷へ向かったが、ふと目を離すと幼馴染みが橋から渓谷へ落下。橋の上にいたのは兄だったー。

果たして兄は故意に殺人を犯したのか? 裁判で証言をする弟の記憶もゆれていく。

今作は西川美和監督自身が感じた「記憶は曖昧」ということをベースに作られたそう。

決して派手な作品ではないものの、役者の演技力や脚本力などが光る名作です。

ステキな金縛り

証人は幽霊?前代未聞の裁判の結果は

『ステキな金縛り』は2011年に公開された三谷幸喜監督の法廷コメディ映画です。

主演は深津絵里と西田敏行。優秀な弁護士である亡き父とは違い、主人公の宝生エミはことごとく裁判に負け続け、最後に託されたのが夫による妻の殺人事件。

依頼人である夫の無実を晴らすために証人を探すエミでしたが、そんな彼女の前に落ち武者の幽霊が登場。

事件当時の夫のアリバイが証明できるとあって、エミはその落ち武者に法廷での証言を依頼します。

エリン・ブロコビッチ

史上最高の賠償額を手に入れた裁判の実話

こちらは実話をもとにした裁判モノ。ジュリア・ロバーツが実在の人物のエリン・ブロコビッチを演じています。

子持ち、バツ2、お金もないシングルマザーのエリン・ブロコビッチ。彼女が法律事務所のアシスタントになり、公害訴訟において大手企業PG&Eから史上最高額の和解金を勝ち取ると言う実話を映画化した作品。

今の自分に何もなかったとしても情熱で人生を花開かせることもできるのです。

強い信念をもって行動する女性、エリン・ブロコビッチをジュリア・ロバーツが熱演。

感動と爽快な気持ちになれる、痛快な作品です。

第73回アカデミー賞をはじめ、ゴールデングローブ賞 主演女優賞など数多くの賞を獲得した演技も必見です。

黒い司法 0%からの奇跡

死刑囚の冤罪を晴らせ!人種差別に立ち向かう黒人弁護士の奮闘を描く

『黒い司法 0%からの奇跡』は2020年に公開されたデスティン・ダニエル・クレットン監督のドラマ映画。主演は『フルートベール駅で』でも主演を務めたマイケル・B・ジョーダン。
今作は貧しい死刑囚のために弁護士活動を行う弁護士ブライアン・スティーヴンソンが2014年に発表したノンフィクション『黒い司法 死刑大国アメリカの冤罪』を原作としています。

『黒い司法 0%からの奇跡』ではマイケル・B・ジョーダン演じるブライアン・スティーヴンソンが無実の死刑囚であるウォルター・マクミリオンの冤罪を晴らすために挑戦するさまが描かれます。

今作におけるウォルター・マクミリオンの冤罪は事実なのですが、恐ろしいのはこれが80年代に起きた事件だということ。アラバマ州は人種差別が最も激しかった場所の一つだとは言え、黒人が法の下での平等を勝ち取って20年余りたっていてもまだ司法までゆがめるほどの差別が残っているのかと愕然とします。

「現在も冤罪の可能性のある死刑囚の10人に1人しか釈放されていない」という衝撃的な事実。そしてその裏にが黒人をはじめとする特定の人種への根深い差別意識が横たわっています。

元アメリカ合衆国大統領のバラク・オバマも「2019年のベスト映画リスト」に本作を選出したことからも、重大な社会的メッセージと差別問題への気づき、そして感動を与えてくれる名作だと思います。

フィラデルフィア

『フィラデルフィア』は1993年に公開されたジョナサン・デミ監督のAIDSをテーマにした映画です。主演はトム・ハンクスとデンゼル・ワシントン。
エイズを発症した優秀な弁護士が事務所を解雇され、知り合いの弁護士のミラーとともにかつての上司を不当解雇で訴える話です。

裁判の過程の中で、エイズや同性愛に対する社会の偏見が徐々に明らかになっていきます。また、それと同時にミラーの中にあった同性愛やエイズへの偏見が少しずつなくなっていきます。

ジョナサン・デミは『羊たちの沈黙』でゲイ描写が同性愛差別を助長しかねないと批判を受けたことに対して、『フィラデルフィア』で見事な回答をして見せたといえるでしょう。

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