ただ映画にあるのはモーリーンと繋いでた手をそっと放す描写。
裏切られたかのような驚きと悲しみの入り交じったモーリーンの表情が印象的でした。
このある意味では曖昧な演出によって、映画には大きな解釈の幅が与えられていると感じます。
勇気
個人的にはここでダイアナに足りないのは良心ではなく、「勇気」だと思います。
これは非常に難しく、且つ残酷な問いかけ。
私たちにも人並みの良心はありますが、もしダイアナと同じ状況になったら、と思うと、きっと即座に自分の命を差し出せる人はそう多くないかもしれません。
エマを産んであげられなかったことから芽生えた良心、そして銃を突きつけられた瞬間にそれは試されたのです。