「プレデターズ」は2010年公開のロバート・ロドリゲス製作、エイドリアン・ブロディ、トファー・グレイス主演のSF映画。
「プレデター」シリーズの第3作目にあたります。
前2作とはほとんど関連はなく、ほぼ独立した作品となっています。
「プレデターズ」のスタッフ・キャスト
監督
ニムロッド・アーントル
脚本
マイケル・フィンチ
アレックス・リトヴァク
原作 キャラクター創造
ジム・トーマス
ジョン・トーマス
製作
ロバート・ロドリゲス
エリザベス・アヴェラン
ジョン・デイヴィス
製作総指揮
アレックス・ヤング
出演者
エイドリアン・ブロディ
トファー・グレイス
ローレンス・フィッシュバーン
ダニー・トレホ
アリシー・ブラガ
ブライアン・スティール
「プレデターズ」のあらすじ
傭兵のロイスは突如閃光に包まれ、気がつくとどこかの上空を落下していた。地面の直前でパラシュートが開き着陸するが、そこは得体の知れないジャングルであった。その後、すぐに同じように落下してきたエドウィン、クッチーロ、イサベル、ニコライ、ハンゾー、スタンズ、モンバサと合流し、医師と名乗ったエドウィン以外は、軍人や殺し屋など「殺人」のプロフェッショナルであるという共通点を持っていることが判明する。
8名はジャングルを脱出するため行動を共にし、やがて開けた場所に到着するが、空を見ると幾つかの大きな衛星が浮かんでおり、そこが地球でないことを理解する。そして未知の犬型狩猟動物の襲撃に遭い、自分たちが“狩りの獲物”であることに気づく。更に奥へ進むとロイス達は、多数の生物が殺され展示されている場所に到達する。そこは謎の狩人の「狩猟キャンプ」であった。そこで奇怪なオブジェクトに括りつけられたプレデターを発見する。イサベルによるとそれは、かつてアメリカの特殊部隊員を襲ったプレデター生命体の特徴に酷似しているという。
その後、10シーズンもの間、この惑星で、隠れて生き抜いてきたというノーランドという黒人に生命を救われ合流、異星人達が建設した鉱山発掘の施設の隠れ家で敵の正体や特徴を知り、地球に帰還するために「彼ら」の宇宙船を奪うことを決意する。
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%87%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%BA
プレデターズ – Wikipedia
感想・レビュー
「プレデター」シリーズの第3作目にあたる「プレデターズ」。
前2作とはほとんど関連はなく、ほぼ独立した作品となっています。
もともとのプロットは1994年頃にロバート・ロドリゲスが書いたものが基になっています。
それは未知の惑星に拉致された前2作の主人公ダッチ・シェイファーとマイク・ハリガンがプレデターと戦うという内容のものでした。
今回、そのプロットを発展させ、選りすぐりの「プロの殺人集団」が未知の惑星でプレデターの狩りの対象になる、という設定になっています。
個性豊かな実力派の出演者たち
主演は「戦場のピアニスト」のエイドリアン・ブロディと「アイ・アム・レジェンド」のトファー・グレイス。
二人とも穏やかなイメージから一転して、今作では一流の「殺しのプロ」を熱演。
他にも「マトリックス」シリーズのローレンス・フィッシュバーンやロバート・ロドリゲス監督作にはおなじみのダニー・トレホも出演しています。
ダニー・トレホはその目力だけでプレデターの1体くらい倒せそうなものですが(笑)
「プレデター」シリーズではマスクを脱いだプレデターの素顔に人間側が驚くと言うのが恒例になっていますが、これが逆に振りむいた人間の顔がダニー・トレホだったらさすがのプレデターもビックリするでしょうね~
ローレンス・フィッシュバーンは短い出演ながらも狂気に満ちた演技はまさに怪演とでもいうべきでしょうか。
長い孤独の末に精神を病み、どこか歪んだ人間。
そのことが圧倒的な迫力をもってその環境の過酷さを伝えています。
そして日本人ヤクザのハンゾーを演じたルイ・オザワ。
ハリウッドの日本人役は中国人が演じることも多いのですが、日本人の目から見るとどことなく違いが分かってしまうもの。
ルイ・オザワは日本人の母と台湾人の父を持つ日系・台湾系のアメリカ人。
日本語も流暢かつ剣道の心得もあるということで、全体的に今作のキャスティングは正解だったのではないでしょうか。
本当の野蛮はどちらか
2018年に公開された「ザ・プレデター」でもそうなのですが、本作もプレデターに狩られる対象の私たち人間の方は野蛮なのではないか?ということが伝わってきます。
プレデターから生き残るために仲間を裏切り、殺し、地球では数多の人間を殺してきた今作の人間たち。
それはロイスの
「人間狩りに勝る狩りはない。人間を狩る楽しみを知った者は他の狩りに興味を示さない。」
という言葉や、イザベルの
「地球では私たちが捕食者(プレデター)」
という言葉に現れています。
プレデター同士にも部族間の争いがあったりして、つまるところ人間もプレデターもそう変わらないじゃんって思ってしまうのです。
予告編は観ないでください
余談ですが、この映画はまぎれもなく予告編詐欺なので、予告編は観ないことをお勧めします。
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