【レビュー 】「俳優 亀岡拓次」つまらなくしているのは宣伝のせい?


「俳優 亀岡拓次」は2016年に公開された安田顕、麻生久美子共演のドラマ映画。脇役俳優の日常を淡々と描いています。

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「俳優 亀岡拓次」の予告編

「俳優 亀岡拓次」のスタッフ・キャスト

監督
横浜聡子

脚本
横浜聡子

原作
戌井昭人

出演者
安田顕
麻生久美子
宇野祥平
新井浩文
染谷将太
浅香航大
杉田かおる
工藤夕貴
三田佳子
山崎努

「俳優 亀岡拓次」のあらすじ

脇役専門の俳優である主人公・亀岡拓次は、撮影現場と酒場を行き来する毎日を送っていた。

ある日、ロケで訪れた長野県諏訪市で立ち寄った居酒屋「ムロタ」の若女将・安曇に一目惚れをする。

その後、舞台への初挑戦、世界的監督であるアラン・スペッソの極秘オーディションへの参加と、亀岡の人生に次々と転機が訪れる。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%B3%E5%84%AA%E3%83%BB%E4%BA%80%E5%B2%A1%E6%8B%93%E6%AC%A1
俳優・亀岡拓次 – Wikipedia


感想・レビュー

これは、、予告編詐欺では?

予告編ではコメディぽさを期待させる今作。ポスターにしてもポップなフォントとデザインで、コミカルなコメディのイメージで売り出していますが、実際は大部屋役者の日常を淡々と描いています。

これ、、予告編詐欺ではないのでしょうか?

そもそも、タイトルロールのフォントが素朴な筆文字のようなフォントで、ポスターやパッケージのフォントとはまるっきり印象が違うんですね。

確かにテンポよく、また小気味良くアハハと笑えるライトな作品のほうが万人受けはするかもしれません。

しかし、それで映画館に足を運ばせたところで何の意味もないでしょう?

極端な話、興業収入は良くても満足度は低いとかになりかねません。

こんなことを書くと『では他に宣伝のしようがあるのか』と言われそうですが、その答えはとても簡単。

作品そのままをそのまま伝えればいいんですよね。そこに必要なのは、自分を貫く勇気です。

「俳優 亀岡拓次」はつまらないのか?

予告編のイメージで観てしまうとつまらないと思います。率直に言わせていただきますが。。

正直、僕は観終わってそう感じました。

ただ、大好きな俳優さんの麻生久美子さんと、安田顕さんが出ている作品なので、それだけではつまらない。

この映画の魅力を探っていきたいと思います。

ひとつは安田顕さん演じる亀岡拓次の『脇役』っぷり。脇役と言えば聞こえはいいものの、実際はエキストラに毛の生えた程度のもの。

演技の出来次第で、配役も入れ替わったり、体を張った演技も要求されるなどハードな毎日。しかし、その脇役っぷりは実に板についたもの。亀岡拓次の器用さを垣間見れます。

二つ目はなんといっても麻生久美子さんとの何気ない会話。このシーンだけで二時間使ってもらってもよかったのに!(笑)

演技に対しては器用でも人生に対してはとことん不器用な亀岡拓次。

そんな亀岡拓次と麻生久美子の会話のシーンは、亀岡のぶっきらぼうだけれども、話しかけたり、距離を縮めたいという想いと、麻生久美子さんの店員ではあるものの、徐々に素を見せ始める可愛らしさが相まって、特に好きなシーンですね。亀岡拓次の不器用さがとても人間くさく、心に染み込んできます。

そして、ここでもお料理が。。寒天だとか、たこぶつだとか、素朴でことさら美味しそうでもない、本当に家庭で出るような器に盛られて出てくるんですが、何故かとても美味しそうに見えるんですね。

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