【レビュー】「ジャッジ!」

Twitterのフォロワーさんに「元気のでる映画おしえて~」と呼びかけたらこの映画を教えてもらいました!(ありがとうございます!)
気になる内容は果たして?

スポンサーリンク

「ジャッジ!」の予告編

「ジャッジ!」のスタッフ・キャスト

監督
永井聡

脚本
澤本嘉光

製作
吉田繁暁
松崎薫

出演者
妻夫木聡
北川景子
リリー・フランキー
鈴木京香
豊川悦司
荒川良々
玉山鉄二
田中要次
風間杜夫
新井浩文
加瀬亮
木村祐一
松本伊代
竹中直人

「ジャッジ!」のあらすじ

身代わりで広告祭の審査員に!

広告代理店大手現通のCMプランナー、太田喜一郎は、熱意はあるが、成功には程遠い冴えない広告マン。

上司である大滝の担当したエースコックのきつねうどんのCMはクライアントの意向によってむりやりキツネを猫に変えられ、喜一郎はその尻ぬぐいをさせられるものの完成したCMの評判も最悪だった。

案の定、放映されたCMは苦情の嵐。

太田喜一郎は名前が英語だと変わらないというそれだけの理由での現通トップクリエイター、大滝一郎の代わりにサンタモニカ広告祭に向かうハメに。

任務は「ちくわ」!?

任務はどうしても『ちくわのCM』を受賞させること。『ちくわのCM』はどうしようもなくチープで意味もよくわからないものだったが、受賞させないとは首だと言われる。大滝はその自信がなく逃げの手を打ったのだった。

喜一郎はかつて広告歳の審査員経験もある資料保管室に勤める窓際社員の鏡(カガミ)に英語をならい、また同僚で同姓の大田ひかりを妻役として広告祭へ誘う。
当初は首を縦に振らなかった大田だったが、喜一郎はギャンブル好きな彼女の弱点をつき『カジノがある』という文句で口説き落とし、なんとか二人でサンタモニカへ。

サンタモニカの出会いと攻防

サンタモニカでは現通のライバル企業の広告代理店「白風堂」のトップクリエイター木沢はるかとの出会いだったり、ブラジルからの審査員のカルロスに不正を持ちかけられたりと初めてのことに戸惑いまくる喜一郎。

パーティーの席で挨拶を求められた喜一郎はとっさのことに動揺するが、鏡から教えられた『オタク』キャラを披露することでその場を凌ぐ。

翌朝、大滝から電話が入り、『ちくわ堂のCMを入賞させなければクビ』だと伝えられる。

その後、予選審査のためグループ分けが行われる。グループ内のタイやブラジリアの審査員からウインクを合図にした『得点の助け合い』を求められる喜一郎。

他にも娘が病気だと言い張る審査員がいたり、いきなり産まれると言い出す審査員がいたりと点数を得るためにはなりふり構わない予選審査なのであった。

予選二日目の悲劇

予選二日目。ちくわ堂のCMが流れるも評価は最悪。
一方、木沢はるかのグループでも彼女が担当したTOYOTAのCMは冷遇されてしまう。

翌日は一般上映の日。予選通過した作品のリストが審査員に配られるも、ちくわ堂のCMはそこにはなかった。落胆する喜一郎だったが、審査委員長のから順位は作るものだと慰めの言葉を受ける。

一方の木沢はるかのTOYOTAの作品も予選落ちしていた。

二人はバーでちくわを肴に飲む。飲み潰れた木沢を部屋まで送る喜一郎だったが木沢から『自分の意見がない、CMに対する愛情がない』と言われる。

バーに戻り木沢のCMを見る喜一郎。

バーテンダーは審査委員長のジャックにも閉店を伝え、かつて二人でCMをとったこと、そしてジャックが1981年に靴のCMでグランプリをとったことを話す。

そんなバーテンダーに『そんな男も今では金でしか動かない男だ』とジャックは呟くのだった。

いざ、復活へ!

翌朝ひかりは復活審査があることを知る。

それを知った喜一郎TOYOTAのCMを、そしてひかりと共にちくわ堂のCMを復活させようと目論む。

感想・レビュー

お世辞抜きに面白かったです!上映時間がコンパクトだったのも◎ですね!(フォロワーさんありがとうございました!)
演者も妻夫木聡、リリー・フランキー、加瀬亮、豊川悦司など、好きな俳優さんばっかりで見易かったです。

冒頭からトヨエツがカッコよすぎる!

『後妻業の女』でもそうだったんですが、嘘臭い人物を演じさせたらピカイチですね(笑)。セワルの匂いがして、セクシーでカッコいいんですが、どこかとぼけた雰囲気がたまらないです!
最近豊川悦司好きなんですよ。

フジテレビ制作の映画という不安

フジテレビ制作の映画って独特の『軽さ』があって、例えばそれがキョロ充あたりが気に入りそうな薄~いコメディだったりするんですが、たまに面白い映画もあるんですよね(個人的な主観ですが)。
その中の1本がまさにこの作品。

調べたら監督さんも脚本家も元CMプランナーということで、やはり面白いものにはそれなりの理由があるようです。

俳優のキャラクター付けもそれぞれのパブリックイメージに沿ったもの・・・たとえば北川景子は気が強そうとか、鈴木京香もいい女風の気の強いイメージだったりとか。
※鈴木京香は最近こういう役が多い気がするなぁ。。。

まぁ妻夫木聡が不細工設定はかなり無理がありますが(笑)。

思わず笑ってしまったのは荒川良々

もともとちょっととぼけたような役や得体のしれない役が似合う役者さん。
あろうことか「鍵泥棒のメソッド」ではヤクザ役というかなり無理のある役でしたが、今回もまたヘンな役どころ(日本人ですらない!)。
彼の陽気だが眼の笑ってない演技はやはり独特。

しかし、ちょい役に新井浩文、竹中直人、加瀬亮を配役するのは凄いな、、。

肝心の物語も悪くないですよ!

さて、肝心の物語。
よく脚本も練られていて、しかもセリフの言い回しにもこだわっているので、よくありがちな過度に説明口調のセリフや、何でも声にするクドさは気にならないレベルでしたね。

ストーリーはよくある展開ではあるのですが、広告の審査という題材がユニークだったと思います。

自作品を勝たせるためのなりふり構わない作戦の数々や心理操作は見所のひとつ。

これがスポーツものならば八百長みたいな薄汚いもっとドロドロしたものになるのでしょうが、審査会という密室空間で一般の人も詳しく知り得ない題材だからこそ、嫌みなく笑いに変えることができたのでしょう。

ラスト、喜一郎のクライアントや、それまでのひかりの想いをある意味では裏切る行動だけが僕は心に引っ掛かっていたんですが、(だっていくら自分の信念とはいえ、周囲の人の努力を無駄にする行為なのは事実な訳ですから。。)エンドロールで考えてみると結局だれも不幸にはなってないんですよね。

軽い気持ちでサクッと観られる映画なんですが、決してバカな映画ではなく、本当に面白い作品でした。

「ジャッジ!」の商品購入はこちら




この記事を見た人におススメ!




スポンサーリンク
スポンサーリンク