【レビュー】ジョン・ウィック:チャプター2

『え、復讐の動機、犬?』と世界中の映画ファンを驚かせたジョン・ウィック。

ふたを開けてみれば、『マトリックス』に続くキアヌ・リーヴスのヒット作となりました。

今作はその第2弾。公開当時、映画館へ観に行ったんですが、『パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊』よりは面白かったです。

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「ジョン・ウィック:チャプター2」のスタッフ・キャスト

監督
チャド・スタエルスキ

脚本
デレク・コルスタッド

出演者
キアヌ・リーブス
コモン
ローレンス・フィッシュバーン
リッカルド・スカマルチョ
ルビー・ローズ
ジョン・レグイザモ
イアン・マクシェーン

「ジョン・ウィック:チャプター2」のあらすじ

前作から5日後。ジョン・ウィックはに車を取り返しに来ていた。

感想・レビュー

続編には大まかに2つのパターンに分けられると思っています。

1.同じような話を繰り返すパターン
例)ターミネーター3、スピード2、など
傾向・・・わかりやすいが単調

2.世界観を広げてゆくもの
例)マトリックス、パイレーツ・オブ・カリビアンなど
傾向・・・新鮮だが、複雑に過ぎると理解しづらい場合も。

これ、どちらがいいっていう話でもないんですが、今作の「ジョン・ウィック:チャプター2」は1のパターンですね。しかも、単調になることなく、さらにメチャクチャ暴れまくっている作品に仕上がっています。

「ジョン・ウィック」の魅力

それはこの映画のスタッフが「ジョン・ウィック」の魅力は何かを完全に理解しているからだと思います。

痛快なアクションとバカバカしくも思える大胆な設定やそれらの上に立つキャラクターの魅力。

特に監督のチャド・スタエルスキ自身がスタントマンやスタント・コーディネーターの経歴を持つからこそ、「最も映えるアクションは何か」を熟知しているのでしょう。
それを裏付けるのが監督の以下のインタビュー。

柔道や柔術、近接格闘術を取り入れるアイデアは、前作でチャドやディヴィッド・リーチ(『ジョン・ウィック』をアンクレジットで共同監督)から出たものです。より接近戦にして、アメリカのアクション映画では見たことがないようなことをやりたかったので、銃を持ったまま柔術・柔道の動きを取り入れました。やっていて凄く楽しかったんですが、ぼくはそれまで柔道経験はなかったんですよ。1本目の『ジョン・ウィック』は、相手を投げたりする部分で少しだけ難しい動きもあったけど、シンプルな振付にしてもらっていました。ただ、続編を観たときに同じだと、「ああ、それはもう見た」と思われちゃうから(笑)、もう少し複雑にしています。

出典:https://spice.eplus.jp/articles/132669
キアヌ・リーブス&チャド・スタエルスキ監督インタビュー ウォシャウスキー兄弟から学んだ“意味のあるこだわり”とは | SPICE – エンタメ特化型情報メディア スパイス

また、「ジョン・ウィック」シリーズの魅力についてチャド・スタエルスキはこのように答えています。

ぼくたちは、“ジョンが何を考え、どうしていくのか”が核になるよう意識しました。1作目のモチーフは、ジョン・ウィックがいて、子犬がいて……という、非常にわかりやすいものでした。でも、(2作目は)子犬がいなくてもジョン・ウィックに共感させたいわけですから、ジョンがどういうことを考えて、どう行動するのかを意識しなくてはいけない。そこは、キアヌがよく考えて演じてくれました。キャラクターについて考えて、掘り下げていくのは非常に難しいことですが、一番面白いところでもある。お話としては、そんなに難しくないものですが、どうやってストーリー・プロットを面白くしていくかは、やっぱりキャラクターなんですよ。(1作目でジョン・ウィックが)100人殺した後ですから、余計に(笑)。

出典:https://spice.eplus.jp/articles/132669
キアヌ・リーブス&チャド・スタエルスキ監督インタビュー ウォシャウスキー兄弟から学んだ“意味のあるこだわり”とは | SPICE – エンタメ特化型情報メディア スパイス

さて、冒頭は前作で盗られたままの車を取り返しに訪れるんですが、取り返す過程で愛車がどんどんボロボロになっていくんですよね。。フレームすら歪むほどの。正直、買い換えたほうがいい!と素直に思ってしまいますが、そこはボロボロの靴を長年履き続けるキアヌ、きちんと修理に出します。←かなり無理がありますが。

約束守らなきゃダメじゃね?

さすがに家を壊すのはやり過ぎかもしれませんが、それ以上に『約束は守れよ!』とジョン・ウィックには言いたくなります。

「るろうに剣心」を例に出すと、同じく殺し屋(人斬り)だった緋村剣心でさえ、巴が死んだあと「人を殺したくはない」と強く思いながらも、心を鬼にして幕府軍との闘いを続けていったのです。(「るろうに剣心」わかんない人本当にごめんなさい)

結局は依頼を受けるわけだけど、、、うーん。。

多分、考える映画ではない

多分、深く考える映画ではないんですよね。

だってあんなに街中で銃を撃ちまくって人殺しまくって普通にしてるってあり得ないでしょw

※一説によるとこのチャプター2だけで128人殺したそうな。。マジか。

ちなみに不必要と思えるほど多くの人に止めをさすジョン・ウィック。なんのための引退だったのか。。

遠ざかる引退と平穏な日々

こうして引退生活はどんどん遠ざかり、とうとう世界中の殺し屋(なんだかジョン・ウィックの世界にはコンビニの数くらいの殺し屋がいるようです。。)に狙われるようになったジョン。
犬とクルマから始まった、このいい意味でバカらしい設定のアクション・エンターテインメント。

今作の続編、第3作目の制作も決定しているようです。

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