【レビュー】「ゼロ・グラビティ」完璧な無重力描写と最大限の人間ドラマ

「ゼロ・グラビティ」はジョージ・クルーニー、サンドラ・ブロック共演のSFパニック映画です。

その完璧な無重力描写3Dで観ないと意味がない!と言われてましたが、、機を逸して、家のDVDで観てます。

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「ゼロ・グラビティ」の予告編

「ゼロ・グラビティ」のスタッフ・キャスト

監督
アルフォンソ・キュアロン

脚本
アルフォンソ・キュアロン
ホナス・キュアロン

製作
アルフォンソ・キュアロン
デヴィッド・ハイマン

製作総指揮
スティーヴン・ジョーンズ

出演者
サンドラ・ブロック
ジョージ・クルーニー

「ゼロ・グラビティ」のあらすじ

感想・レビュー

凄いの一言!

凄い。。の一言です。久々に引き込まれる映画でした。

なんにしてもそうですが、評価をシンプルに

①凄い!

②面白い

③普通

④つまらない

にすると、③~④が7割、②が2割、①が1割くらいなんですよね。

音楽だと好きなミュージシャンって曲とか外れる確率割と低いと思うんですよ。

自分達で楽曲制作してるならですが。

でも映画って本当に観るまでわからない!

俳優さんで選んだとしても、脚本に映画の出来は大きく左右されるしね。。

たとえば今回の主演のサンドラ・ブロックですが、2009年には『幸せの隠れ場所』でアカデミー賞主演女優賞を獲得しながらも、『ウルトラ アイ ラブ ユー!』で同時にラジー賞も獲得するなど俳優さんの能力を超えたところでの映画の出来を左右する要因が多くあるのです。(もちろん演技力、俳優の魅力も映画の出来には関わりますが)



限られた時間で最大限の人間ドラマ

さて、前置きが長くなりましたが、こっからレビュー。

全体を通して無重力を完璧に描ききった技術も凄いのですが、コンパクトな時間で人間ドラマを最大限魅せてくれたところが良かったです。

一つは劇中の時間の長さ。

おそらく冒頭から終わりまで三時間に満たないんじゃないですかね?

だからこそ、余計なカットもなく、観る人は主人公の心象風景まで含めてじっくり丹念に体験できたのだろうと思います。

それと登場人物の少なさも。

デヴィッド・フィンチャーが『登場人物をきちんと描ききるには映画の時間のなかでは足りない』と言ってましたが、『ゼロ・グラヴィティ』に関しては関係ないですね。

また、ジョージ・クルーニーの役も冴えてました。

おしゃべりで、ユーモアも交えつつ、冷静さと余裕を忘れない。危機的状況にあってそれを保てるというのは本当に凄い。

はじめての宇宙任務だったライアンを冷静な指示で落ち着かせ、目の前のやるべきことに集中させる。

また観客にとってもこのジョージ・クルーニーの役回りは重要で、観客に状況やこれから何をするかを分かりやすく説明する役割を負ってるんですよね。

この役回りあってこそ、観客はより一層そのあとのライアンの脱出劇に入り込めるんだと思います。

そして、一通り説明が終わると映画からフェードアウト。

ここから観客とライアンは共に宇宙からの帰還を冒険して行くわけです。



今作でも俳優として高い評価を得たサンドラ・ブロック。当初は諦めがちで、独りよがり、未熟な印象も受けますが、だんだん能動的に生きることへ向かって行くのか印象的でした。そして、そんな彼女の演技の中に『少女』を感じましたね。

まるで冒険好きで好奇心旺盛な女の子が潜んでいるような。。

これこそがサンドラ・ブロックの最大の魅力であり、この作品の希望をさらに輝かせている部分なのかなと思います。

意外と賛否両論⁉

意外と賛否両論わかれているような作品です。

批判的なレビューとして『オチが読めた』とか『案の定なストーリーだった』等がありますが、

え、物語は常に裏切らなきゃいけないの?

と言いたいです(笑)

素晴らしいストーリーに違いはないのですから。

特に、サンドラ・ブロックが地球に降り立ち、重力の元で立とうとするシーンは生まれたばかりの馬とか、あの辺りを想像させて、『新しい人生の始まり』を感じさせるものでした。

あー、やっぱ3Dでみときゃよかったこれ!

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