「バケモノの子」以来3年ぶりとなる細田守監督の最新作「未来のミライ」から名言・名セリフをご紹介。
四歳の男の子「くんちゃん」を主役にし、未来から来た彼の妹、「ミライ」ちゃんとの兄妹の冒険の話。
キャッチコピーは「ボクは未来に出会った。」
『未来のミライ」の名言・名セリフ
「下向くな。前だけ見てろ。」
くんちゃんが出会った謎の青年。自転車の練習ですっかり自転車が怖くなってしまったくんちゃん。
青年はそんなくんちゃんをバイクにのせ、このセリフでくんちゃんを勇気づけます。
そんな粋な彼の姿にくんちゃんも思わず『かっこいい。。』と呟くのでした。
「子どもってすごいよね、突然ポンと、デキるようになってるんだからさ…!」
そんな自転車の練習で、くんちゃんは青年の言葉を思いだし、自転車に見事乗れるようになりました。
このことを特に喜んだくんちゃんのお父さんのセリフです。
じつはお父さんは体がが弱く、小学生くらいまで自転車には乗れなかったのです。
そんなお父さん自身の体験からも子供がいち早く自転車に乗れるようになったことは喜びもひとしおだったのでしょう。
「ほんのささやかな事が積み重なって今の私達を形作ってるんだ」
未来の未来ちゃんのセリフ。
おじいちゃんやおばあちゃん、おとうさんやおかあさんのほんのささやかなことが積み重なって、自分達は生まれてきている。その事実をくんちゃんに伝えるとても重要なセリフだと思います。
『未来のミライ』はセリフが説明過多との意見も目にしましたが、対象年齢も決して高くはない作品なので、道徳的な側面のある事柄はセリフにしちゃってもいいのではないでしょうか。
「それテーブル拭くふきん」
おかあさんが、慣れない家事をするお父さんに投げた一言。
これ、あるあるでとてもリアルなセリフなので入れました。
セリフの『リアルさ』は作品全体の評価を左右すると言っても過言ではないと思います。
また、このセリフを演じた麻生久美子さんの言い方もすごーーくリアルで良かったです。
「なんにでも最初はあるさ」
これも、青年のセリフ。青年の正体はここで話すとネタバレになっちゃうので言いませんが、馬に乗るのを怖がるくうちゃんへのセリフです。
今なにかに挑戦しようとしてる人たち、そしてそれに慣れずに戸惑っている人たちへ贈りたいセリフでもありますね。
「怖がるな、怖がると馬も怖がる」
初めての乗馬。馬を怖がるくんちゃんに青年が掛けた言葉です。
「そこそこで充分。最悪じゃなきゃいいよ」
くんちゃんのお母さんのセリフ。
くんちゃんやミライちゃんが誕生して、お父さんもお母さんもまた子育てを通して成長していきます。
そのなかで、自分達はいい親だろうか?と自問するお父さんにお母さんが応えたセリフです。
変に背伸びをせずに、そこそこでいいという言葉に、家族の仲の良さ、ゆったりした生活を理想とする様子が伺えます。
くんちゃん「……お別れなの?」
ミライちゃん「なに言ってんのよ。これからうんざりするほどいっしょにいるじゃん」
未来からやってきたミライちゃんとのお別れのシーンでくんちゃんが言ったセリフには答える形でミライちゃんが返事をしています。
それまで意地っ張りで『未来ちゃんすきくない』と繰り返していたくんちゃんですが、冒険の最後では未来のミライちゃんへ対する愛情と寂しさが溢れてきているのがこのセリフからわかります。
でも、現実のミライちゃんは生まれたばかり。
くんちゃんのお兄ちゃんとしての生活はこれから始まるということをミライちゃんなりに励ましています。