今回の映画の名言・名セりフは『ジュラシック・パーク』シリーズからご紹介します。
まずは2018年に公開されたこちらの作品から。
『ジュラシック・ワールド/炎の王国』
「生命は制御できない」(イアン・マルコム博士)
「生命は制御できない」これは一作目の『ジュラシック・パーク』から変わらないマルコム博士の信念です。
『ジュラシック・ワールド 炎の王国』では物語の本筋には絡まずに、公聴会で恐竜たちの問題を哲学・倫理的な観点から解説する役割となっています。
「新時代の幕開けです。ようこそジュラシック・ワールドへ」(イアン・マルコム博士)
ジュラシック・ワールドとは、そういうことだったのか。ラストのマルコム博士のセリフです。どうしても知りたい人はネタバレ記事を読んでみてください。
『ジュラシック・ワールド』
「幸せな人生への鍵は、実は自分が自分の人生を完全にコントロールできてないということを受け入れることだ」(サイモン・マスラニ)
『ジュラシック・パークⅢ』
「男の子は二種類いる。宇宙飛行士になりたがるヤツと、天文学者になりたがるヤツだ。」 (アラン・グラント博士)
「あの島に行くまではあなたも恐竜が好きだった」(エリック)
「食われかける前はね」(アラン・グラント博士)
相変わらず恐竜の研究を続けているグラント博士ですが、それは憧れというかつての気持ちとは変わったものになっていることを示唆しています。
「マルコムの本は読んだ?」(アラン・グラント博士)
「そうだな・・・。説教じみてる。話がややこしくて自画自賛もいいとこ」(エリック)
「やはり私たちは似てる」(アラン・グラント博士)
マルコム博士、揺るぎない信念を持った素晴らしい人物なのですが、どうしてもイジられキャラから抜け出せないようです。
今回の記事を書くに当たって、第一作目を見直してみましたが、たしかに倫理だとか哲学を語る説教みたいなセリフが多いですね。
『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』
「二度と同じ過ちは犯さんよ」(ジョン・ハモンド)
「これは新しい過ちだ」(イアン・マルコム博士)
恐竜たちの繁殖施設であったサイトBに人間を送り込もうとするハモンドに対してマルコム博士が言い放ったセリフです。ハモンドは恐竜と接触しないから安全だと言いますが、何事にも絶対はないというのが前作から変わらないマルコム博士の考えでもあります。
調査隊じゃない、救助隊だ(イアン・マルコム博士)
恋人のサ・ハーディングが単身サイトBに乗り込んだことを知った時のマルコム博士のセリフです。
ハモンドは島の生体を知るための調査隊の一員としてマルコム博士に参加を要請しましたが、その危険性を知っていたマルコム博士はサラを助けるためにサイトBへ向かうことになります。
最初は見とれてるが、最後はみんな必死に逃げることになる(イアン・マルコム博士)
島のステゴサウルスに感動するメンバーの様子を見ながらイアン・マルコム博士が発した言葉です。かつて自分も同じようにブラキオサウルスに見とれたが、ティーレックスに追われることになった前作の経験からのセリフです。
イアン・マルコム博士は『ジュラシック・パーク』では奔放なキャラクターでしたが、『ロスト・ワールド』ではかなり慎重な性格に変貌しています。
ハモンドと同じだ(イアン・マルコム博士)
サンディエゴに到着した船からティラノサウルスが脱走したとき、呆然とするルドローにマルコム博士がかけた言葉。
金のためにパークを作り、しかし結局失敗し犠牲者が出てしまう。ハモンドは少なからず子供たちを喜ばせたいという気持ちがありましたが、ルドローは純粋に金儲けのためだけというところがどうにも救いようのないキャラクターでしたね。
『ジュラシック・パーク』
「僕らは失業だ」(アラン・グラント博士)
ジュラシック・パークで本物の恐竜がいることを受けてのグラント博士のセリフ。
ちなみにこのセリフは今作がCGで製作されることを知ったストップモーション・アニメーターで、特殊効果スタッフのフィル・ティペットの言葉がもとになっているとも言われています。
「100%の確立を保つことは不可能だ
進化の歴史を振り返ればわかる
生命を抑えつけることはできない
生命は危険を冒してでも、垣根を壊し自由な成長を求める」(イアン・マルコム博士)
遺伝子操作で性別を操作され、恐竜同士では生殖できないようにしてあるというヘンリー博士の言葉に対しての、マルコム博士の言葉です。
この「生命は道を見つける」という言葉はシリーズを通して受け継がれ、自然には人間がコントロールできるものではないという思いが込められています。
「科学者たちは、何ができるかに夢中になって、それをするべきかどうかは考えない」(イアン・マルコム博士)
「未来は予測不能だ」(イアン・マルコム博士)
圧倒的にイアン・マルコム博士のセリフが多い!
そりゃそうか。大学でカオス理論を研究している博士なんだもの。どこかチャラチャラした態度と学者らしからぬレザージャケットと全身黒のスタイルは、マルコム博士をパークに招待した弁護士に向かって「君はロックスターを連れてきたのか?」とハモンドに揶揄されるほど。
しかし、的確にジュラシック・パークの倫理的な欠陥を見抜き、またあわせて「生命は道を見つける」と自然は人間が支配できるものではないと述べるなど、かなりの賢さを持ち合わせて持ちます。加えて、ティラノサウルスに襲われているハモンドの孫のレックスとティムのために自分を犠牲にする行動をとるなど、男気のある人物でもあります。
そんな魅力的なイアン・マルコム博士。その魅力はセリフにも多く溢れていますね。