【あらすじネタバレ】「未来のミライ」


「未来のミライ」のあらすじを結末までネタバレで紹介しているので、
まだ見てない人は閲覧注意です!

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「未来のミライ」の予告編

「未来のミライ」のネタバレあらすじ

くんちゃん

くんちゃんは新幹線が大好きな4才の男の子。

おばあちゃん(ばあば)と犬のゆっこと一緒に家でお母さんを待っていた。

今日はお母さんが新しく生まれた赤ちゃんの妹と一緒に病院から帰ってくる日だった。

初めて見る赤ちゃんに興味しんしんのくんちゃんだったが、その日からお父さんとお母さんは赤ちゃんにつきっきり。

くんちゃんの生まれたときはお母さんがくんちゃんの面倒を見て、お父さんは仕事だったが、妹が生まれるタイミングで、お父さんはフリーランスの建築家となり、家にいることが多くなったので家事もお父さんが担当することが多くなり、その分お母さんが早めに職場復帰する予定になっていた。

しかし、妹が生まれてからほとんど構ってもらえなくなったくんちゃんは寝ている妹にイタズラして起こしてしまう。

そんなくんちゃんをお母さんが見つけて叱りつける。

『未来ちゃん、好きくない』

たまらず泣きながら庭に飛び出したくんちゃんは不思議な男の人に出会う。

ゆっこ

男はロン毛で無精髭のどこかワイルドな見た目。

彼はくうちゃんに『その感情は嫉妬でたる』と言い、くうちゃんが生まれるまでは自分は可愛がられてたいたのに、くうちゃんが生まれてからは食べるものもグレードダウンしたこと、そしてくうちゃんもいずれ自分みたいになることを話す。

男の話を聞きながら、くうちゃんは手に持っていたおもちゃを投げる。それは犬のゆっこがいつも追いかけ回しているボールなのだった。

つい条件反射でボールを追いかける男の様子を見てくうちゃんは彼が犬のゆっこが人間になった姿だと見抜く。

男の後ろに回り込むと、やはり彼には犬の尻尾が生えていた。尻尾をじぶんに付けてゆっことして家の中を走り回るくうちゃんだった。

そして、お父さんとお母さんから妹の名前が『未来』ちゃんに決定したことを告げられる。

ある日、お母さんはお仕事、くうちゃんと未来ちゃんの面倒はお父さんがみることに。

『ひな人形をしまっておいて 』

お母さんにそう言われていたお父さんだったが、仕事に夢中でくうちゃんの言葉も上の空。

ふてくされたくうちゃんは未来ちゃんの顔におかしを並べ始める。

庭に出かけたくうちゃんはお菓子が道に落ちているのを見つける。その先をたどっていくと、ある中学生くらいの女の子に出会う。

『お兄ちゃん!』

女の子からの呼び掛けにびっくりするくうちゃん。

その女の子は赤ちゃんの未来ちゃんの成長した未来の姿だった。

未来ちゃん

未来の未来ちゃんは、お父さんがひな人形をしまい忘れて、婚期が延びてしまうことを心配していたのだった。

未来ちゃんに言われてお父さんにひな人形をしまうように伝えにいくくうちゃんだったが、またもやお父さんは上の空。

見かねた未来の未来ちゃんが、ゆっことくうちゃんと一緒にお父さんにばれないようになんとかひな人形をしまうべく奮闘、なんとか成功する。

『共同作業をすると仲がよくなるって言うよね』という未来の未来ちゃん。

意地っ張りなくんちゃんはつい『未来のこと好きくない』と言ってしまうのだった。

その日、お母さんからアルバムで若い頃のおかあさんの様子を聞かせてもらう。

くんちゃんを妊娠したころ、大学のころ、小学生のころ。それはくんちゃんの知らなかったお母さんの姿だった。

翌日、未来ちゃんのひな人形の代わりに自分には自転車がほしいと駄々をこねるくんちゃん。

お母さんを困らせるくんちゃんの前に、またも未来の未来ちゃんが現れます。

「お母さんのことをもっと大事にしてあげて」

そういう未来ちゃんだったが、くんちゃんは自分がかまってもらえないさみしさからついに泣き出してしまう。

くうちゃんが辿り着いたのはどこかの古びれた町。

辺りを見回すと、電信柱の影で泣いている女の子が。

大丈夫?と声を欠けるとくんちゃん。

振り向いた女の子はなんと小さい頃のお母さんだった。

お母さん

小さな頃のお母さんはくうちゃん同様に片付けができない子だった。ふたりは家中を散らかして遊ぶが、お母さんは帰宅したばあばに散らかしたのがバレてこっぴどく怒られてしまう。

現実世界に帰ってきたくうちゃんは隣で寝ていたおかあさんの頭を優しく撫でるのだった。

自転車を買ってもらったくんちゃんはお父さんと未來ちゃんと公園に繰り出す。

小学生低学年くらいの男の子が補助輪なしで乗っているのを見かけて、自分も補助輪なしで乗りたいと言い出すくうちゃん。

おとうさんの手助けのもと、乗れるように挑戦するが、何度も転び、自転車が嫌になってしまう。

おうちに帰ってもくんちゃんの機嫌は治らなかったが、自転車のヘルメットがまたくんちゃんを不思議な世界に誘っていく。

くんちゃんの挑戦

次にくんちゃんがで出会ったのは短髪にタンクトップ姿の男。

お父さんとは違う、どこか近寄りがたい、その男らしい雰囲気にくんちゃんは緊張気味。

その様子を察した男はくんちゃんに馬小屋を案内する。生まれて初めてみる生の馬にドキドキするくんちゃん。

馬に乗るのを怖がるくんちゃんに男は『なんにでも最初はあるさ』と励まし、乗馬に挑戦させる。

『怖がるな、怖がると馬も怖がる』

そう言って走り出した馬に乗って二人はトンネルを越える。すると馬はバイクに変わっていた。

『下を見ちゃいけない。遠くをみるんだ。』

男は戦争の後遺症で足を悪くしていた。バイクにのりながら、自分が勤めていた工場や、乗っていた船などの話をしてくれる。

『乗り物のコツはみんな同じ。ひとつのものにのれたら、船だって飛行機だって乗れるようになる』

そんな男を見上げながら『お父さんかっこいい。。』と呟くくうちゃんだった。

翌日、昨日とはうって変わって再度自転車に乗ろうとするくうちゃん。

やはり最初は転んでしまうものの、応援するお父さん、そして『遠くをみるんだ。』という男の言葉を思いだし、くうちゃんはとうとう自転車に乗れるようになる。

ひいじいじ

家に帰るとお母さんもお父さんも大喜び。

『おとうさんの応援のお陰だね』とお母さんがお父さんを褒めるそばで、くうちゃんはアルバムの中に1枚の写真を見つける。

『それ?それは亡くなったひいじいじ』

そう答えるお母さん。

『おとうさん?』

『ううん、ひいじいじ。戦争に行って足が不自由だったの』

くうちゃんは、自分に勇気をくれたあの男の人が亡くなった自分のひいおじいさんだったことを知る。

ある日、家族でお母さんの実家に遊びに行く日のこと、くんちゃんはお気にいりの黄色のズボンじゃないと行かないと言い出し、お母さんを困らせてしまう。
黄色のズボンはあいにく洗濯中。とうとうくんちゃんはお母さんと喧嘩し、家出することに。

迷子

くんちゃんがたどり着いたのはどこかの小さな駅。

高校生くらいの男の子から「夏の家族の思い出か、黄色いズボン、どっちが大切か考えて見ろ」と言われるも、頑固なくんちゃんは「黄色のズボン!」と答えてしまう。
ホームには電車が到着する。
『まて、電車に乗るな!』男の子の忠告に関わらず、くんちゃんはその電車にのってしまう。

車窓からの景色。並走するいくつもの電車の名前を数えるくうちゃんだったが、ひとつの見慣れない新幹線を目にする。

電車は東京に到着。

ふと我に帰り、家に帰ろうとするも帰り方がわからない。

落し物がかりの列にならび、落とし物を『自分自身』として家族を待とうとしたくんちゃん。しかし係の人に『自分自身の証明』として両親の名前を問われるもくんちゃんは答えられない。

答えられなかった子供はくんちゃんがさっきみた新幹線で『一人きりの国』に連れていかれるという。

未来ちゃんのお兄ちゃん

とうとう時間切れ。新幹線から離れようとするくんちゃんだったが、体が勝手に新幹線に引き寄せられる。

座席はドクロを模した恐ろしいもの。

なんとか電車から降りたくんちゃんはホームに未来ちゃんの姿を見つける。

未來ちゃんを抱き締めながら『僕は未来ちゃんのお兄ちゃん!!』と、叫ぶくんちゃん。

ふと気づくと腕の中に、妹がいない。

顔をあげるとそこには未来の未来ちゃんが。

『なに一人で家出して、一人で迷子になってんの?』

さぁ、もとの世界に戻るよ、といい、二人は駅の天井を突き抜けて家の樫の木の上空から下を見下ろす。

未来ちゃんの話では家の樫の木には実は家族の過去から未来がカードのような形でインデックスされているのだという。

元の世界に戻るには現在のカードを探さなければならない。

家族の歴史

その途中でくんちゃんは家族の様々な歴史を見ることに。

からだが弱く、小学生まで自転車に乗れなかったお父さん。

猫が好きだったのに、猫がつばめのひなを落としてしまったことで、猫が嫌いになってしまったお母さん。

船で敵艦に特攻して、重傷を負いながらも生き延びようと泳ぎ出すひいじいじ。

そして、足に障害がありながらも、『あの木まで競争して僕が勝ったら結婚してくれ』とひいばあばに申し出た場面。

ふたりの競争は途中でひいばあばが止まり、そして不自由な足でひいじいじは木の下にたどり着き、こうして二人は結ばれたのだった。

くうちゃんが初めて知る、家族の歴史。

未来ちゃんは『もし、ひいおじいちゃんが泳ごうとしなかったら、もしひいおばあちゃんが立ち止まらなかったら』今の私たちは存在しないとくんちゃんに話す。

最後にくんちゃんが覗いたのは少し先の未来の世界。

『ちゃんと座って食えよ!』そう中学生くらいの妹の未来ちゃんに注意したのは駅で出会った高校生くらいの男の子。

くんちゃんに『あの男の子、誰かわかったでしょ?』という未来ちゃん。

あの高校生は未来のくんちゃん自身だった。

『ここからは一人で帰れるよね』という未来ちゃんに、くんちゃんはもう会えないの?と寂しそうに訪ねる。

『なに言ってるの、これから嫌になるくらいずっと一緒にいるんだから!』

そう言い残し、そしてくんちゃんは元の世界に戻る。

くんちゃんは乾燥が終わった黄色のズボンに履き替えようとしたが、思い止まって青いズボンのままでいる。

おかあさんの『準備できたよー!』との言葉に『はーい』と元気よく答えるシーンで映画は幕を下ろす。

「未来のミライ」の映画情報

公開年
2018年

上映時間
98分

監督
細田守

脚本
細田守

原作
細田守

製作
齋藤優一郎
伊藤卓哉
足立雄一
川村元気

出演者
上白石萌歌
黒木華
星野源
麻生久美子
吉原光夫
宮崎美子
役所広司
福山雅治

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