話のメインは母と娘のレディバードの関係なのですが、そこに親友であったり、恋人、初体験や、部活やプロムなどの様々なエピソードが全面に出ているので、物語の終着点も予想しづらいんです。
けれどもそれらのエピソードの一つ一つは私たちにも確かに当てはまる。
ふとした拍子で付き合う友人が変わったり、それに振り回され、感情が昂る、なんていうのも思春期の頃にはよくあること。
親子は互いに愛し合っているにも関わらず行き違ってしまう。
そして、親元を離れると気になって初めて見えなかったものが見えてくる。
そんな誰にも経験のある青春の1ページをリアルに描いています。
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11位 不能犯
マンガの映画化として見ると決して悪くはないが、映画として見ると・・・
「原作で男だった多田刑事が女になってる!」という最も大きい改変をした劇場版。
キャラクターの性格もかなり違っていて、原作の多田刑事はどこか抜けているけれど、憎めない正義感の強いオトコ。
対して映画版はかなりしっかりした刑事さんになっています。
しかし全体に沢尻エリカさんの演技的な口調(声優っぽいとでも言えば近いかな?)には少し興ざめでした。
映画としては原作のエピソードの中の4つくらいを小エピソードとして上手く盛り込んでましたね。ただやはり原作ファンとしてはそれぞれのオチがわかってしまうのが辛いところ。
大枠としては連続爆弾事件があって、宇相吹の事件の影でゆっくり進んでいく感じ。
映画オリジナルエピソードがないとなー。と思ってたのでこれは良かったです。原作のエピソードだけだと多分絵的に地味っていうのもあったのかな?
悪役の宇相吹を演じる松坂桃李の演技はなかなかでした!
表情ひとつにしても、油断すると彼自信の幼さののこる表情も垣間見えてしまうだろうと思うのですが、そこをしっかり抑え込んでいましたね。
ただ、そのせいで少し、演技が一本調子かな?とは思いましたが、宇相吹をよく演じていたと思います。
やはりマンガの実写化が一番難しいと思うんです。しかしその意味ではこの作品は健闘した作品ではないでしょうか。
原作と比べてしまうと色々な意見が出てしまう作品ですが、逆に予備知識がなければそれなりに楽しめる作品だと思います。