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カルト映画31 幻の湖
東宝創立50周年記念作品 、第37回文化庁芸術祭参加作品という肩書と、脚本に黒澤明監督作の常連だった橋本忍の監督作。
ではあるものの、あまりに奇想天外且つ難解なストーリーによって文字通り長らく「幻の作品」になっていた今作。
愛犬を殺された風俗嬢が犯人とマラソン対決をしたり、そこにスペースシャトルや戦国時代の話まで絡んでくる意味の分からなさが後年、カルト映画として本作を再評価する流れになっています。
また、後年橋本 忍自身も、本作を「失敗作」であると認めています。
(でもきちんとDVD化されていたりと、「珍作」「カルト映画」としては人気があるということなのでしょう。)
トホホ。。。監督・スタッフ自ら「失敗作」だと認めた映画まとめ
カルト映画32 ウィッカーマン
敬虔なキリスト教徒が原始的宗教が生き残る島へ行方不明の少女を探しに向かうストーリー。
異教徒との戸惑い、価値観を覆すようなラストは必見。
クリストファー・リーの怪演も見逃せません。
2006年にニコラス・ケイジ主演でリメイクされていますが、オリジナル版のエロティックさを取り除いてしまい、第27回ゴールデンラズベリー賞で5部門ノミネートという結果に終わっています。
カルト映画33 惑星ソラリス
惑星ソラリスはアンドレイ・タルコフスキー監督の1972年の旧ソ連のSF映画です
知性をもつ海がそこに近づいた人間に幻影を見せていく。
カルト映画34 食人族
アマゾン川上流未開の地「グリーン・インフェルノ」に向かった探検隊たちが行方不明に。
捜索へ向かったジョン・モンロー教授がグリーン・インフェルノの村で見つけたフィルムが流出した・・・という体のフェイクドキュメンタリー・ホラー。
前述のようにフェイクではあるものの、劇中の動物虐待はすべて本物であり、そのせいも相まって上映禁止となっている国もあるようです。
なぜか日本で10億円以上を売り上げる大ヒットとなりました。
カルト映画35 ファントム・オブ・パラダイス
カルト映画の代名詞、「ロッキー・ホラー・ショー」と双頭をなすロック・ミュージカル映画。
「オペラ座の怪人」をモチーフに、顔を失った天才ミュージシャンの悲恋と罠を描いています。
一時期のマリリン・マンソンのメイクはこの映画のファントムを意識していたのか、結構似通っている部分がありました。
カルト映画36 プラン9フロム・アウタースペース
「史上最低の映画監督」と言われるエド・ウッドの監督作品。昼がいつの間にか夜になるなどのいい加減な演出、コントのようなチャチなセットなどが話題となり、エド・ウッドの死後に再評価されることとなります。
まるでカルト映画界のゴッホのようなその生きざま。
生前は決して評価されることはなく、貧困のうちに没するという人生でありましたが、その死後、安く買いたたかれた「プラン9・フロム・アウタースペース」が深夜テレビで繰り返し上映されると、そのあまりのつまらなさに「史上最低の映画監督」としてカルト的な名声(?)を得るに至っています。
没後はしばらく忘れられていたが、映画の上映権を安く買いたたかれた結果、深夜テレビの映画枠で繰り返し放送されることになった『プラン9・フロム・アウタースペース』が一部でカルト的な人気を得て映画評論家の目に止まり、1980年に「ゴールデンターキー賞」という本において「歴代最低映画」として紹介され、「再評価」が始まった。
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%83%83%E3%83%89
エド・ウッド – Wikipedia
94年にはジョニー・デップとティム・バートンのコンビでそんなエド・ウッドの人生が映画化されています。
カルト映画37 ブレア・ウィッチ・プロジェクト
これも探検もの。
フェイク・ドキュメンタリーとホラーは相性がいいらしい。
今度は魔女伝説を探検しにいった若者たちが行方不明になるというストーリー。
物語の核心には触れずにただただ煽りまくるスタイルで超低予算で作られた映画だが世界中で売れまくった作品。
ただ、実際には核心も何もなく、「期待外れの映画」として本作の名前が挙がることも多いです!
ちなみに2001年に続編の「ブレア・ウィッチ2」、2016年に正統な続編の「ブレア・ウィッチ」が公開されています。
正統って何なんだろう・・・?
カルト映画38 鉄男
田口トモロヲ出演のSFカルト映画。ある出来事をきっかけに体中を鉄に蝕まれていく男を描いた作品。ローマ国際ファンタスティック映画祭でグランプリを獲得するなど、日本を超えて世界中で多くのファンを持つ作品です。
カルト映画39 狩人の夜
1955年製作のアメリカ映画。両手に彫られた「L-O-V-E」と「H-A-T-E」のタトゥーを巧みに用いて人心をつかんでいく伝道師、ハリーを演じたロバート・ミッチャムの怪演が高く評価されています。
今でこそカルト映画として高評価されている本作ですが、公開当時は興行的に失敗してしまったため、それまで俳優として活躍していたチャールズ・ロートンは今作が唯一の監督作になっています。
ちなみに36日で撮影された早撮り映画。