『エイリアン』シリーズ
バトル・ヒロインの源流は『エイリアン』シリーズでシガーニー・ウィーバーが演じたエレン・リプリーではないでしようか。
女性が主人公というのはそれまでのホラー映画でも『悪魔のいけにえ』などにありましたが、明確に「戦うヒロイン」となると『エイリアン』かと思います。
その後シガーニー・ウィーバーは『エイリアン4』まで約20年にわたって『エイリアン』シリーズでリプリーを演じつづけました。
特に第一作目の『エイリアン』はリドリー・スコットのブレイク作でもあり、SFホラーの偉大なる古典でもあります。うって変わって第二作目の『エイリアン2』ではアクション映画の雰囲気が強くなるなど、作品ごとに様々な表情を見せるのも魅力ではないでしょうか。おすすめのシリーズです。
『ターミネーター』シリーズ
リプリーと並んでバトル・ヒロインの代表格は『ターミネーター』シリーズのサラ・コナーでしょう。
一作目の『ターミネーター』ではカイル・リースに守られる存在でしたが、カイル亡きあとは一人ターミネーターに立ち向かうバトル・ヒロインとしての目覚めが描かれます。
そして『ターミネーター2』ではジョンを守るために戦う戦士へと変貌を遂げました。
そのサラ・コナーのキャラクターは最新作の『ターミネーター ニューフェイト』でもしっかりと受け継がれています。
リプリーと並んで現在の多くの映画に影響を与えたキャラクターではないでしょうか?
『ニューフェイト』を観るとあらためてサラ・コナーが映画に与えた影響の大きさを感じさせます。
こちらのシリーズもおすすめ。個人的には『ターミネーター』『ターミネーター2』『ターミネーター4』が好きです。
『バイオ・ハザード』シリーズ
21世紀における新たなバトル・ヒロインの代表格といえば、『バイオ・ハザード』シリーズのアリスでしょう。
アリスを演じたのはミラ・ジョヴォヴィッチ。ミラにとってはアクション映画の枠を越えてキャリアを通して代表作と呼べるシリーズになったのではないでしょうか。
『バイオ・ハザード』シリーズは10年以上続く人気作となりました。
『トゥーム・レイダー』
『17才のカルテ』で注目を浴びたアンジェリーナ・ジョリーが一転してアクションに挑んだ本作。
もともとはイギリスのゲームを実写化した作品で、2003年には続編も公開されています。
2018年には主演でリメイクも行われています。
『キック・アス』シリーズ
『キック・アス』は2010年に公開されたクロエ・グレース・モレッツのブレイク作。
クロエ・グレース・モレッツのブレイク作。「現実社会におけるヒーロー」という意味では『ウォッチメン』などと同じテーマではあるものの、今作は思いっきりそれをコメディとして演出しています。
そのおかげで重苦しさのあまりない軽く観れるヒーロー映画になりましたね。
やはり注目したいのはクロエ・グレース・モレッツ演じるヒットガール。
そのキャラクターとアクションは賛否両論はありつつも熱狂的に迎えられました。
アメコミの大ファンとして知られるニコラス・ケイジが『ゴーストライダー』に引き続きここでもスーパーヒーローを熱演しています。
『ドゥームズデイ』
『ディセント』のニール・マーシャルが監督を努めたアクション映画。致死ウイルスが蔓延したスコットランドに潜入する女性兵士を描いています。
ダウナーな世界観の中でアッパーな悪役を描き、グロテスクな描写もカリバニズムも遠慮なく叩き込み、カルト映画の匂いも濃く漂う作品。唯一無二の映画となっているのでしょうか。
プラネット・テラー in グラインドハウス
ロバート・ロドリゲスが監督を務めた、ホラーアクション映画です。昔のB級映画へのオマージュに溢れた今作では片足にマシンガンを装置した元ストリッパーのチェリー・ダーリンがゾンビを殺しまくります。
また医師のダコタとして出演したマーリー・シェルトンもまたバトル・ヒロインと呼べる存在。
この後に紹介する『アリータバトル:エンジェル』がロバート・ロドリゲスが一般の観客を意識して作った作品だとしたら、今作はコアな観客に向けて作った作品だと言えるでしょう。
前述の『ドゥームズデイ』とともにカルト映画好きな人にはおすすめしたい作品です。
『アリータ:バトルエンジェル』
『アリータ:バトルエンジェル』は