「ジュラシック・パーク」シリーズで学ぶ恐竜の定説の進化

久しぶりの雑談です。

2021年に『ジュラシック・ワールド3』が公開予定とのことで、最近「ジュラシック・ワールド」シリーズを結構観ています。

観ていくうちに、93年の『ジュラシック・パーク』やそれ以降の作品との恐竜の描かれ方の違いが気になってきたので、ここですこしまとめてみたいと思います。

羽毛恐竜の影響を受けた「ジュラシック・パーク3」

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「ジュラシック・パーク3」ではヴェロキラプトルにそれまでになかった毛のようなデザインが追加されています。

これは恐竜に羽毛が生えていたことが1995年に発見された化石から判明したため。

ちなみに映画のヴェロキラプトルは実際のヴェロキラプトルよりかなり大きく誇張されたサイズで描かれています。
実際は小型~中型犬ほどの大きさ。そのうえ現在では頭部のみならず全身が羽毛に覆われており、前足には大きな翼があるという映画とは似ても似つかぬ外見が「定説」とされています。

ロマンがあるのかないのかよくわからん。。。

スピノサウルスは弱かった?

同じく、「ジュラシック・パーク3」で登場したラスボスはそれまでのティラノザウルスにかわり、スピノサウルスが務めました。

ティラノサウルスをも上回る強さで「最強の肉食恐竜」というインパクトを与えたスピノサウルスでしたが、確かにスピノサウルスは世界最大の肉食獣ではあったものの、実際は水の中にいることが多く、また胴長短足の体型だったこともあり、映画のように陸上を走りまわるようなことはできなかったそうです。

エサはもっぱら魚や他の恐竜の死肉であったということが確実視されています。

ブラキオサウルスが立つのは不可能

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映画「ジュラシック・パーク」の中ではブラキオサウルスが後ろ足で立って樹木の草を食べるユーモラスなシーンがありましたが、実際は前足は後足より長かったと言われているため、現実的にこのポーズをとるのは不可能と言われています。

脚色だらけのディロフォサウルス

映画「ジュラシック・パーク」でネドリーに唾液腺から毒を分泌し、失明させる描写がありますが、これもフィクション。当時は脆弱な顎でどうやってエサを捕食しているか議論がなされていて、原作者のマイケル・クライトンが小説の中で「強力な顎でなくても毒という補助があれば狩りはできる」と設定したことに由来します。実際のディロフォサウルスの体長は5~7メートル程度とされ、映画に登場したものよりずいぶんと大きい恐竜でした。
さらにトサカはあったようですが、映画での大きな襟巻(ジラースかよ!)は実際はありませんでした。また、食性もスピノサウルス同様に魚類や腐肉食性で死肉を食べていたと考えられています。

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