憂鬱な映画を観たくなるメカニズムとは?必見の鬱映画も合わせて紹介

ハッピーエンドの対極にあるバッドエンドの映画、たまに観たくなる時はありませんか?

今回は憂鬱な映画を観たくなるメカニズムを考察してみます。合わせて必見の鬱映画も紹介!

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憂鬱な映画・・・なぜ観たくなるの?

救いのない、バッドエンドな結末の作品、憂鬱な映画は一般には生理的に不快なものに感じる人が多いかと思いますが、時と場合によってはハッピーエンドの映画より、バッドエンドな救いのない映画を観たくなる気分の時もあります。

なぜ私たちは憂鬱な映画を観たくなるのでしょうか?

1.共感を求める心理

一例として、悲劇的な結末になることの多かったアメリカン・ニューシネマが隆盛を誇った当時(60年代末~1970年代初頭)は社会情勢としてベトナム戦争への軍事的介入などの暗い世相を反映していたと言えます。アメリカン・ニューシネマが映し出したものは「個人の無力」だと言われています。

それは同様に現実社会に対して無力さを感じていた観客は「これは自分たちの在りようを描いた映画だ」という共感を呼んだのでしょう。

時代性まで行かずとも、例えば失恋したときには思いっきり悲しい失恋ソングを聞きたくなりますよね?憂鬱な映画を観たくなる心理も似たようなものかもしれません。

2.現実からかけ離れたものを経験したい

ホラー映画を観たくなる心理とも共通するのですが、人間には「現実からかけ離れたものを経験したい」という本能的欲求があるそうなのです。

確かに退屈な日常を抜け出し、刺激を味わいたいという思いは特段珍しくもありませんし、誰も少なからず抱いているのではないでしょうか。

閲覧注意!憂鬱な映画まとめてみました

各映画の結末をネタバレしているケースもあるので閲覧注意です。

ファニーゲーム

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アミューズソフト

救いようのない鬱映画の代名詞です。

「暴力はエンターテインメントではない」というミヒャエル・ハネケ監督のメッセージが込められた作品です。

のちにナオミ・ワッツ主演でハリウッド・リメイクされました。

直接的な暴力描写を見せず、とことん救いのない展開にしているのは流石としか言いようがありません。

ミスト

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ポニーキャニオン

これも有名な鬱エンドの映画ですね。

人生に「もしも」はありませんが、この映画ほど、もしもう少し○○していれば、、と思わずにいられない作品もないですね。




テキサス・チェーンソー ビギニング

名作ホラー映画『悪魔のいけにえ』をマイケル・ベイのプロデュースでリメイクした「テキサス・チェーンソー」の前日譚。

一説には「テキサス・チェーンソー」よりも怖いと言われる作品です。

前日譚という設定上、バッドエンドは必須。憂鬱になるホラー映画の筆頭です。

セルビアンフィルム

これはとことん狂ったような映画ですね。アンモラルの極みのようなストーリーです。

閲覧注意映画によく名前が挙がる作品。

衝撃的なラストシーンは忘れられない体験になると思います。

ブレイブ

ジョニー・デップの初監督作品。カンヌ国際映画祭では高い評価を得たものの、アメリカでの不評を受けて、北べ地では劇場公開されていません。

貧困の中で家族と暮らすラファエルは、ある時スナッフ・フィルム(娯楽目的で実際の殺人を記録したフィルム)出演を打診されます。

大金と引換に自分の命を差し出す覚悟をしたラファエルは残された日々を家族のために過ごそうとします。

インディアン問題を背景にしたこの映画には、マーロン・ブランドが無償で出演。

主人公のラファエルをジョニー・デップが演じています。



ダンサー・イン・ザ・ダーク

これも鬱映画の定番ですね。主人公のセルマをミュージシャンのビョークが熱演。

カンヌ国際映画祭では最高賞であるパルム・ドールを受賞するなど、映画としての評価も高い作品ですが、2010年に英映画誌TOTAL FILMが発表した「気がめいる陰うつな映画 30本」の3位、また英エンパイア誌が2009年に発表した「落ち込む映画」ランキングの7位にも選ばれています。

セブン

デヴィッド・フィンチャーのブレイク作です。七つの大罪になぞらえて行われる連続殺人事件を追う二人の刑事。

犯人が用意したラストはなんともやりきれない結末でした。

バッドエンドの映画ではあるものの、サイコスリラーの名作として高い完成度と人気を誇る作品でもあります。

ゴーン・ガール

「イヤミス(嫌な気分になるミステリー小説)」として人気になった小説を、これまたデヴィッド・フィンチャーの監督で映画化。

今作『ゴーン・ガール』では相手を理解しているような間柄であっても、実は何も知らないのではないか、と問いかけます。

世間からはハッピーエンドに見えていても、妻の策略にからめとられて、人生を犠牲にしなければならない結末のやりきれなさが強く後を引く作品です。




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