映画と読書

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最近また本を少しずつ読み出しています。

やはりレビューを書くときに教養とか、映画外の歴史であったり、政治的な知識とかがないとなかなか深みが出ないなぁ(あと文字量も増えない。。)と思いますね。

やっぱり当然ながら本職の映画評論家の文章とか、もうモノ凄く素晴らしいんですよね。

もちろん、そのレベルに追い付かなきゃ!とかはないですが、やはりもっと深く作品を理解して、隠れた意味や魅力まで伝えられたらなぁと思います。

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本を読むということ

たとえばマーティン・スコセッシの『沈黙』。隠れキリシタンの受難を描いた作品ですが、当たり前に

『なぜ日本ではキリスト教が禁じられていたのか』

『当時の世界情勢はどうだったのか』

などは最低調べておかないと、

たた、『かわいそうだった』『何かわからないけど凄かった』程度の感想に終始してしまいそうです。(かくいう僕自身も大したレビューは書けていませんが。。)

作品の裏を知れば、意味が変わる

ここでも映画を例に説明したいと思います。

97年公開のポール・ヴァーホーベン監督の『スターシップ・トゥルーパーズ』。

元々は1959年に刊行された『宇宙の戦士』という作品が原作でした。

唯一軍歴の有無だけが『市民』と『一般人』という階級を分ける、軍国主義の未来社会。

人類はアラクニドと呼ばれる昆虫型の宇宙生物と戦争へ突入していました。

がただ、その原作と映画で大きな違いがあるのが『パワードスーツ(※)』の有無。

機動戦士ガンダムも『宇宙の戦士』の『パワードスーツ』に影響を受けたほど、作品を象徴するアイテムなのですが、映画版では一切使われていませんでした。

※エイリアン2でリプリーがエイリアンクイーンと戦うときに使ったやつをイメージしてください。

そのおかげか劇中では人体切断がビシバシ起きる!(そもそも俳優の動きが見えにくくなるようなアイテムは一般にはハリウッドで禁忌とされているようです。)

また映画は全編を通して戦意高揚のための疑似CMを流しています。

普通にみればちょっと残酷&グロテスクなバトルエンターテインメントなのですが、『裏』を知ることでこの映画が過度な軍国主義を皮肉った作品であることがわかります。

例えば映画は全体としてナチスドイツの映画『意思の勝利』のパロディでもありますし、疑似CMは第二次世界大戦中にアメリカが作った戦意高揚のための映画のパロディです。それらを過度に表現することで、それらを強烈に皮肉っています。

バーホーベンの言葉を借りるなら『作中でファシズムの思想や創造力をもてあそぶことを通じて、アメリカ社会のある側面を描き出そうとした』とのことです。

さらに深いレビューを書くにはこの『アメリカ社会のある側面』とは何か、をまた調べて学んでおかねばなりません。

本を読もう!

なので、知識の習得としてやはり本は読まないとな。。というところですね。

どんなファンタジーな作品でも現実社会の一面をどこかに反映していると僕は思っています。

ネットでもいいかもしれませんが、ネットって『知のデータベース』には結局成り得なかったなぁという感覚があるので。。

ネットが普及するころは、本にあることはネットにも同じように登場すると予想してましたが、やはり情報の信頼性という意味でも、体系的な編集物としての利点からみても、本の需要はまだまだなくなることはないと思いますね。