【ネタバレレビュー】「グレイテスト・ショーマン」は極上のミュージカルと人間讃歌だ!

予告編の段階から素晴らしい映画の予感しかしなかった、『グレイテスト・ショーマン』。早速見てきました!

『グレイテスト・ショーマン』は19世紀に活躍した興行師、P・T・バーナムの成功を描いた作品です。

※P・T・バーナムについては奇跡の実話「グレイテスト・ショーマン」あらすじなどを見てください。

果たして、出来映えはもちろん素晴らしい出来でした。

というか泣いてしまいました。。

ちなみに今作は「ラ・ラ・ランド」で歌曲賞を受賞したベンジ・パセック&ジャスティン・ポールのコンビが音楽を担当しています。
「ゴールデングローブ賞 映画部門 作品賞(ミュージカル・コメディ)」にノミネートされるなど、評判もいいです!おススメします!

まずは予告編だけでも見てみてください。
劇場に足を向けたくなりますよ!

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「グレイテスト・ショーマン」のスタッフ・キャスト

監督
マイケル・グレイシー

脚本
ビル・コンドン
ジェニー・ビックス

原案
ジェニー・ビックス

製作
ピーター・チャーニン
ジェンノ・トッピング
ローレンス・マーク

製作総指揮
ジェームズ・マンゴールド
トニア・デイビス
ドナルド・J・リー・ジュニア

音楽
ジャスティン・ポール
ベンジ・パセック
ジョン・デブニー
ジョセフ・トラパニーズ

出演者
ヒュー・ジャックマン
ザック・エフロン
ミシェル・ウィリアムズ
レベッカ・ファーガソン
ゼンデイヤ

「グレイテスト・ショーマン」のあらすじ

P.T・バーナムは決して裕福ではない家庭に生まれ育ったが、幼なじみの名家の令嬢チャリティと結婚し、二人の娘も授かることができた。
しかしバーナムの人生は彼が望むようにはうまくいかない。
「君に約束した人生はこんなんじゃない。」彼女たちを幸せにすることを願うバーナムは努力と朝鮮の果てに様々な個性をもちながらも日の当たらない人生を歩んでいた人々を集めた誰も観たことが無い華やかなショーを思いつく。
やがてそのショーは大評判となり、ヨーロッパ巡業を行ない、ヴィクトリア女王にも謁見することができた。
そこで出会った奇跡の声と美貌を持つスウェーデンのオペラ歌手ジェニー・リンドを連れてアメリカに戻り、そのショーは全米中を魅了し、バーナムは名士の仲間入りを果たす。だが、彼の行く手には、すべてを失いかねない、大きな波乱が待ち受けていたー。

感想・レビュー(ネタバレあり)

間違いなく映画館で観るべき作品

まず70年代くらいの20THFOXのレトロなロゴの登場。幕開けを予感させる打楽器のリズムから本編がスタート!

余談ですが、配給会社のロゴデザインまでこだわってる映画は僕の中で面白いかどうかの一つの評価基準です(笑)

オープニングからいきなりクライマックスかと思わせるような圧巻のサーカスシーンとミュージック!

早くも予告編で見たシーンのオンパレードに思わずゾクゾクしました。

断言しちゃいますが、先ず間違いなく映画館で観るべき作品ですね。

序盤『男の子』のままのバーナムが魅力的

バーナム自身は貧しい出自で自分の望む幸せを家族に与えてやれないことに苦しみながらも、前向きに成功のチャンスをつかもうとする男。

しかしその方法が珍しいものを集めた見世物小屋とかに行っちゃうあたりは『男の子』のまま大人になっちゃった人なんだろうなぁと思います。(そして僕はそういう大人像にとても弱いんです。。フォレスト・ガンプとかたまらなく大好き。)

さて、バーナムはようやくマイノリティの人間たちを集めたショーを出し物にすることで成功を得ることができました。ただ、音楽の素晴らしさはそのままなのですが、より大きな成功を求め続けるバーナムの本心がみえづらくなり、ちょっと観ててやきもきしました。

成功の裏で薄らいでいく愛情

地域に暮らすほとんどの人からマイノリティは忌み嫌われ、隠されてきた存在。

バーナムはマイノリティの『希少性』に価値を見いだし、そこを目玉として売り出したのですが、果たしてマイノリティの人々に対する愛情はあったのか、それとも単なる金儲けの道具、見せ物としてしか彼らを見ていなかったのか、その本心がなかなか見えづらいんですよね。

主人公の心が見えないまま物語は進むのがあえて言えば辛かったかな。

その人気とは裏腹にマイノリティの出し物を酷評する声に対して、富だけでなく、名声も得ようとするバーナム。

彼は海をわたりイギリス王室のエリザベス女王に謁見。当時欧州一といわれたオペラ歌手ジェニー・リンドを引き連れて、アメリカツアーをプロモートするなど、バーナムの目はセレブリティ達の輝かしい世界にいつしか囚われてしまいます。しかしパーティー会場にマイノリティである出し物小屋の仲間たちを入れさせないなど、人間として薄情な部分も見え隠れしてゆきます。

成功と幸せはイコールではない

バーナムの行動原理の大本は妻の父に貧乏故に冷たいあしらいを受け続けてきたこと。
その彼を見返したい一心も手伝い、過度の成功を求めている自分を客観的に見れていなかったのです。

成功と幸せは必ずしもイコールではないということが後半に示されます。

ジェニー・リンドには愛想を尽かされ、劇場は火事、妻子は出ていき、あっというまに一文無しに逆戻り。

その時になってバーナムは本当に大切なものに気づく、、、感想のはずがあらすじになってしまいましたが(笑)、このときになってようやく僕はバーナムの本当の気持ちが掴めたんですよね。

ありのままの自分

計らずもバーナムによっていつの間にか『居場所』を与えられていたマイノリティの人々。多毛症の人や小人症の人、全身タトゥーに黒人の人。。人種もなにもかもバラバラな人たちが平等に扱われ、家族ともいえる関係になってゆく。

中盤に、ありのままの自分を『これが私(This is me)』と高らかに歌い上げる彼ら。その精神はこの映画の全編を通して貫かれています。

多くのドラマを経て、エンディングのサーカスの場面では恥ずかしながら涙してしまいました。

映像的にはオープニング同様の華やかな場面なのですが、紆余曲折を経た彼らのパフォーマンスにはエンターテイメントだけでは言い表せないメッセージを感じましたね~。

極上のミュージカルと人間讃歌

人間讃歌とでも言えばいいのか、どんな人間にも輝ける場所はあって、そして一人ひとり必ず認められるべき存在なのだと感動しました。

やっぱり『誰かが死ぬことが感動』ではなく、困難に負けずに幸せを得るために頑張ることが本当の感動なんだと改めて感じました。

『グレイテスト・ショーマン』が今年に入って五本目の劇場映画になるかとは思いますが、今のところ僕の中でNo.1の作品。

ぜひ極上のミュージカルと人間讃歌を劇場で鑑賞してみてください。

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