【ネタバレレビュー】ターミネーター:新起動/ジェニシス

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「ターミネーター:新起動/ジェニシス」のスタッフ・キャスト

監督
アラン・テイラー

原作 キャラクター創造
ジェームズ・キャメロン
ゲイル・アン・ハード

製作
デヴィッド・エリソン
デイナ・ゴールドバーグ

製作総指揮
アンドリュー・G・ヴァイナ

出演者
アーノルド・シュワルツェネッガー
ジェイソン・クラーク
エミリア・クラーク
ジェイ・コートニー
J・K・シモンズ
ダイオ・オケニイ
マット・スミス
コートニー・B・ヴァンス
イ・ビョンホン

「ターミネーター:新起動/ジェニシス」のあらすじ

西暦2029年。「審判の日」から30年以上に渡って繰り広げられていた、未来を知る男ジョン・コナー率いる人類とスカイネット率いる殺人機械群の戦いは、人類の勝利に終わった。窮地に陥ったスカイネットは、ジョンの母サラ・コナーを殺害することで彼の存在自体を抹消すべくタイムマシンでターミネーターT-800を1984年に送り、人類側もそれを阻止すべく志願したカイル・リースが送り込まれることになる。しかしタイムトラベルの瞬間、カイルはジョンが何者かに背後から襲われるのを目撃する。転移中、カイルは「ジェニシスがスカイネットだ。起動すると審判の日が始まる。その前に殺せ。」「審判の日は2017年」と、子供の頃の自分が語りかけてくるという謎の光景を見る。

1984年に到達したカイルを待っていたのは、液体金属ターミネーターT-1000の襲撃だった。予想外の窮地へ追い込まれたカイルを助けたのは、屈強な女戦士となっていたサラと、彼女に「おじさん」と呼ばれる中年姿のT-800(守護者)だった。サラは幼少時にT-1000の襲撃によって両親を失い、彼女を護るべく何者かが派遣した守護者の保護と教育を受けて育ち、カイルがやってくることや彼のその後の運命もすべて知っていた。そして、スカイネットから送り込まれていた青年姿のT-800も、サラと守護者によって倒されていた。

カイルは、自分がジョンから聞いていた過去と違うことに戸惑いつつも、追撃してきたT-1000を倒す。そこでサラが、守護者からもたらされた未来の情報を用いてタイムマシンを製作していたことをカイルに明かす。サラは青年姿のT-800の頭脳から摘出したチップを使い、「審判の日」の起こる1997年にタイムトラベルしてスカイネットを起動直前に破壊しようと考えていたが、それに違和感を覚えたカイルは転移中に見た謎の光景のことを伝える。守護者に、謎の光景が「別の時間軸の記憶」であることを告げられたカイルは、そこで見た2017年へタイムトラベルすることを主張し、サラを説得する。T-1000に生体組織を損傷させられ、タイムトラベルできなくなっていた守護者を残し、カイルとサラは2017年に向かう。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%8D%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC:%E6%96%B0%E8%B5%B7%E5%8B%95/%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%8B%E3%82%B7%E3%82%B9
ターミネーター:新起動/ジェニシス – Wikipedia

感想・レビュー

ターミネーターシリーズにもリブートの波が。。

4作目まで同一の世界観で作られたターミネーターシリーズも、5作目にしてリブートという流れになりました。
(※便宜上、ここでは4作目までの世界観の作品たちを旧作と呼ぶことにします。)
アメリカでは評判が芳しくなかった本作ですが、世界規模では成功と言える結果を出しています。

冒頭は一作目の天文台でのシーンをカットまでほとんど完全に再現したシーン。
よくぞここまで忠実に再現したものだと思うとともに、若き日のシュワルツェネッガーをここまでカンペキに再現できる技術の凄さに感嘆しました。
このシーンがあるからこそ、リブートに身構えていた旧作のファンもすんなりこの作品の世界観になじんでいくことができるのではないでしょうか。
もちろん、カット割りも旧作に忠実。
ただ、ここから物語は大きく新しい時間軸へ舵を傾けていきます。

設定のリセット

今作はリブートのメリットを最大限に享受した作品だと思います。

リブートのメリットはキャラクターのコアな部分さえ変更しなければあとは自由にしても構わないということ。(もちろんそれが受け入れられるかどうかは別問題ですが。。)

今作では擬似的な親子関係をターミネーターとジョン・コナーから、ターミネーターとジョンの母親、サラ・コナーに変更しています。
そしてジョン・コナーの設定にはコアの部分に至るまで大幅な改編が加えられています。
それにより、物語の主役をカイルとサラに絞ることができ、更に今までの敵ターミネーターのマンネリからも脱却することに成功しています。

ちょっとネタバレします!

具体的にいうと、今作におけるジョンはもはや人間ではなく、ターミネーターになっています。
これまで圧倒的な人類のリーダーとしてのジョンを悪役に配役する。

この逆転のアイデアにより、未来がどうなるかはジョンが切り札になっていたこれまでの作品とは違い、サラとカイルが人類の命運そのものを担うようになります。

今作のターミネーター(ジョン・コナー)の特徴として、全身がナノレベルでマシン化されているということ。正直、ターミネーター2のT-1000の液体金属のターミネーターが最強だと思っていましたが、ナノマシンのターミネーターはそれを超えたなと感じさせてくれる、いいアイデアでした。「トランセンデンス」でも人類の脅威となるテクノロジーはナノマシンでしたが、次世代のテクノロジーで最も発展の可能性があるものの一つとして認識されているのかなと思います。

残念な点

しかしながら逆に言えば、オリジナルの世界観のまま、例えばターミネーター4の続編などではここまで面白くすることはできなかったでしょう。
(今作はキャメロンに絶賛されていますが、それでもキャメロンが監督したオリジナルの1、2にはかないません。。)

これからのターミネーター

2019年にはジェームズ・キャメロン自身が製作を務める新作のターミネータの公開が予定されています。
その中で本作「ターミネーター:新起動/ジェニシス」がどういう位置づけになるかは不明ですが、ターミネータという素材の可能性の高さを示した作品ではないでしょうか。





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